北海道を拠点にフリーで活動中のシンガーソングライター、久保田れな。

元々は札幌の劇団に所属していたが、そこを退団し上京。その後いろいろとオーディションを受け続けるもなかなかうまくいかず、「最後に」という思いで北海道でのアイドルオーディションを受けてみたところ、合格。1年ほど活動した。

グループをやめた後も「急にアイドルを辞めることになり、ファンにも申し訳ない」という思いでソロでのアイドル活動をしばらく継続。その中で、元々好きだった“音楽”にのめり込んでいき、ギターを購入し独学でシンガーソングライターの道を歩き始める。以降、札幌を拠点に積極的にライブ活動を行い、地元テレビ局の深夜番組にタレントとして出演、舞台演劇にも出演するなど、役者としても活動。現在はライブハウスから、YouTube・ツイキャスなどでの生配信ライブを中心に活動を展開中。

歌声はややハスキーさをはらんだ温かみの強い歌声で、なんとも言えない感情的な響きをもって耳に届く。そんな歌声が魅力的なシンガーソングライターだ。




・久保田れな「海へ」Music Video(美女*小樽Version) 




2015年10月にMVが公開された楽曲「海へ」。現在より5年前ということもあって、声質には若干の幼さが残るが、その中にも若干のハスキーさと温かさは香っている。グランジ感のある歪み・重たさを伴ったバンドサウンドとそんな彼女特有の歌声は、日常感のある歌詞の世界観と良い対比になっており、その何とも独特のバランス感覚が面白い。 

冒頭≪良く晴れたお天気だ お洒落して出かけよう≫と歌うパートの、細切れの音運びで描いていくメロディーラインも心地よい。その音運びが、重たい歪みを伴うサウンドに牧歌的なテンポ感をプラスして、楽曲の中の独特のバランス感を強調しているといえるだろう。




・久保田玲奈 アゲハ 




2020年5月に公開された楽曲「アゲハ」。この楽曲はギターのアルペジオやピアノといった優しいサウンド感で描くバラードナンバー。音数もあまり多くない楽曲なので、その歌声の響きの良さを堪能することができる。「海へ」のころと比べるとよりハスキーさも温かみもプラスされたその歌声は、楽曲の優しくて切ないメロディーラインをさらに強化する。 

そんなメロディーに乗せて歌われているのは≪夜が明けたらまた笑えますように≫≪目を閉じてまた開いて私は生きる≫と、心に触れるような言葉たち。歌声・サウンド・歌詞と全体で誰かの心に寄り添ってくれるような1曲だ。



「何かのために音楽活動をするよりも、自分の中に溜まったものを昇華するためのツールが歌だった」という彼女。 

「自分が自分自身を救うために思いを歌にして、それがきっかけで誰かが救われたら嬉しい。どうすればそういった人に届けられるのか、というところでちょっとずつ上を目指していきたい」という思いで、音楽を鳴らし続けていく。そんな彼女のこれからは、是非TwitterやInstagramなどで追いかけていってもらいたい。




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