大森真理子　歌とフルートで真っ直ぐな想いを届けるシンガーソングライター

真っ直ぐで飾らない歌声とリアルな言葉で聴く人の心にパワーを届ける、フルートを吹くシンガーソングライター、大森真理子。岡山県出身。

TVアニメ「お茶犬～緑っとものがたり～」EDテーマ『明日天気になぁれ』、舞台「クジラの子らは砂上に歌う」挿入歌『傘』歌唱。

フルート奏者としてもアニメ「ヘタリアAxis Powers」主題歌『まるかいて地球』や『Go!プリンセスプリキュアボーカルアルバム1』、その他舞台音楽など多くの作品に参加。さらにMARY名義で、日本だけでなくアジア各国でリリースされたカバーアルバム『Sweet Days-Acoustic Melody-』にも参加するなど、カバー作品やCMソング等でもその歌声を聞かせている。

2019年には第一子が誕生。この2020年には初夏にミニアルバムのリリースやレコ発ライブが予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。しかし9月、“家族”をテーマにした2年ぶりとなるNEWミニアルバム『Familia』を無事に全国発売。

現在進行形で音楽に子育てに奮闘する、ママシンガーソングライターだ。

・大森真理子 / ダンデライオン

たんぽぽの綿毛のように美しく舞ったかと思えば、アスファルトの隙間からでも咲くたんぽぽを憑依させたかのような力強さを感じる歌声を聞かせることもある楽曲『ダンデライオン』。サウンドにも同様に、美しさと力強さの両方が宿っている。

≪当たり前が当たり前じゃない今≫≪やがて優しい風が吹く頃思うまま　未来に撒いて希望の種を≫と歌うその歌詞も、未来への希望が感じられるようで美しくて力強い。

力強さによって足を支えられ、美しさによって未来に光が見えてきたりするこの楽曲は、きっと今の時代を生きる人たちの心を照らしてくれるはずだ。

・空へと歌う詩

1stフルアルバム『SWITCH』に収録されている楽曲『空へと歌う詩』。

広島で被爆をした父を持つ彼女。そんな、被爆二世としての願いと想いを込めた渾身のバラード曲で、命の尊さを感じるような優しく温かいサウンドと、切実に平和を祈るような激しいバンドサウンドによる二つの違ったアプローチでその想いを届けている。

そのどちらからも強い感情がこもっていることが伝わってきて、≪八月の青い空幾千もの想いが光と共に消えた別れも言えないまま≫≪争い憎しみそこからは何も生まれない≫という歌詞がストレートに伝わってくる。そんな言葉や歌声に改めて、平和な時代を築いていきたいと思わせられる1曲。

・Treasure MV -Short-

2016年にリリースされた4枚目のアルバム『Treasure』のタイトルトラック。

華やかでポップな明るい曲調の1曲で、歌声も特に晴れやかに響き渡る。そこかしこに明るいムードが溢れており、聴けば前の前を一瞬で開けた雰囲気にしてくれるだろう。

≪人生はジェットコースタースリルと笑いと涙エンドレス≫≪あるがまま行こう君のままでいい≫と歌う歌詞も、明るく背中を押してくれるようなムード。“短いようで長く、長いようで短い”人生だからこそ、思いっきりやってみようと思えるはずだ。

なんとなく暗い気持ちで日々を過ごすことも多いであろう昨今。この楽曲に明るいムードをもらってみるというのも良いだろう。

「伝えたいメッセージは命だったりする。自分も母親になって命をつなぐことをより感じた」という彼女。

これからどんなアーティストになっていきたいか改めて尋ねてみると、「子供が小さいので自分の時間があまり持てないが、その中でも夢が追いかけられるということを伝えていきたい」と話してくれた。同じように子育てをしながら夢も追いかけていきたいという人の中には、そんな姿に勇気をもらえる人もきっと多いはずだ。是非、これからもその活動を追いかけていっていただきたい。

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【リリース情報】

大森真理子『Familia』