神戸・大阪を拠点に活動中のポップスユニット、ベルマインツ。 

メンバーは、前田祥吾(Ba)、盆丸一生(Vo/Gt)、小柳大介(Vo/Gt)という3名編成。

盆丸・小柳のツインボーカルに前田のコーラスが加わったハーモニーを武器に、往年のポップス・ロックにリスペクトを感じる懐かしくも新鮮な楽曲が特徴だ。視覚的で、文学作品のような情緒がある詞世界もまた魅力。

2018年に結成すると、翌2019年には1st EP『透明の花ep』をリリース。この2020年にもライブ会場限定で購入可能な1st Home Rec. EP『あ』、アフターアワーズとのスプリットCD『どッぷらあ』、さらにDigital Single『ハイライトシーン』、シングルCD『2023』を発表するなど、その音が届く範囲はどんどんと広がっている。今、注目しておくべき3人組だ。




・ベルマインツ - 2023 (Official Music Video) 




11月4日にリリースされたばかりのシングル『2023』。そのタイトルトラックがこの楽曲だ。 

クラリネットに鈴木圭、プログラミングに宮田“レフティ”リョウ、コーラスに井上花月(Laura day romance)、パーカッションにミズグチハルキ、さらにドラマーには今の音楽シーンで圧倒的な存在感を放っている石若駿を迎えた1曲となっている。

「ストリングスやクラリネット、重厚なコーラスなどバンドとして初めての表現を取り入れたミドルバラードです。日常がふとしたタイミングで日常でなくなって、それでもまた新しい日常が進んでいく。そんな歌になっています」と話す1曲で、牧歌的でありながらもどこか新しさが感じられるサウンド感が心地良い。

歌詞の文学性やそこからくる美しさもまた心地良く、いつか来る2023年の未来のなんてことない日常が、穏やかなものであればいいなと願いたくなるだろう。




・ベルマインツ - 雨 (Rehearsal session) 




昨年の夏からライブでは披露しているというポップスナンバー『雨』。こちらも11月4日にリリースされたシングル『2023』に収録されている1曲。 

「カッティングやアルペジオ、ソロなどの清々しいギターサウンドに、キレのいいファンク要素の詰まったドラムを乗せていただきました」というその言葉通り、梅本浩亘 (bonobos)によるドラムのノリの良さが印象的。ギターサウンドやメロディーラインの清涼感はそのままに、低いところからぐっと全体を引き締めて盛り上げる。それによって心地よさとノリの良さが絶妙なバランスでマッチした、シティファンクとでもいうべきサウンド感に仕上がっている。

≪屋根を打つ 止まらない豪雨≫≪窓の向こう 乾いていたはずよ 手遅れのシャツ≫と、目の前にシーンが浮かぶような視覚的な歌詞も相変わらず情緒があり、名作映画を一本見終えたような感覚で聴くことが出来る。




・ベルマインツ - ハイライトシーン (Official Music Video) 




「初めてメンバー3人で共同作詞した、ごちゃ混ぜポップスとでも言いましょうか。力強いテーマに始まり、流れるように景色の変わっていくアトラクションのようなポップスソングです」というこの楽曲は、デジタルシングルとして2020年8月にリリースされた楽曲『ハイライトシーン』。こちらもドラムに石若駿、シンセ・プログラミングで宮田“レフティ”リョウが参加し、ピアノは千葉岳洋がサポートしている。 

ベースラインの存在感が抜群で、それが軽やかなメロディーや美しい歌詞に色を付ける。爆発的な何かが来ると思いきや軽やかで印象的なテーマを奏でたり、突然アコースティックになったりと、その言葉通りのアトラクション感も魅力だ。

そんなこの楽曲を一言で表現するならば、歌詞にも出てくる≪裸足の夏≫という言葉が的確だろう。



今後の展望については「アルバムの制作や、たくさんサポートメンバーを引き連れた大所帯でのライブがしたい」という彼ら。「また、まだ関西(兵庫・大阪・京都)と東京でしか、ライブをしたことがないので、全国各地への遠征に憧れます。アジアツアーとかもしたいです!」と話してくれた。 

確かな音楽的センスと、高い歌詞のセンスを持つ彼らの音楽は、日本全体、そして海外でも高く評価されて然るべき。実際にそうなる可能性も極めて高いだろう。今注目しておかないと損するといっても、きっと過言ではないはずだ。




【HP】 

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【Twitter】

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【YouTube】 

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