声、言葉、表情、身振りなどあらゆる表現を駆使して自身の世界観を見せるアーティスト、りゅうのすけ。


ミュージシャンと役者の二刀流で表現活動を続ける“シンガーソングアクター”の彼は、高校卒業後に単身渡米し、そこで見たストリートパフォーマーに影響を受けて表現の道へ。19歳で帰国した後には劇団や芸能プロダクションでの活動を重ね、舞台、ミュージカル、映画、ドラマなどの現場で演技を学んだ。


それと並行して音楽デュオ「ラグドール」を結成し、音楽ジャンルでも精力的に活動。キャッチーでノスタルジックな音楽性が話題を呼び、活動1年目にして2都市での単独ライブでチケットを完売させるなど、人気を博してきた。


ツアー、路上ライブ、学園祭出演、メディア出演など幅広く活躍し、全国的な知名度を獲得して2019年に「ラグドール」としての4年半の活動を終了。その後、ソロミュージシャンとしての活動を開始した。


ソロ初のワンマンライブはチケットが即日完売し、急遽追加された公演もソールドアウトを記録。その後もMV公開や作品リリースなど活動の幅を広げ、2021年にはアーティストネームを現在の「りゅうのすけ」に改名している。


シンガーとして活動する傍ら、他アーティストへの楽曲提供、役者としての舞台や映像作品参加などマルチに活動を展開。今後のさらなる躍進が期待されるアーティストだ。




・りゅうのすけ - moving on (Official Music Video)



ソロ初のMVとして公開された「moving on」。


2019年にデュオでの活動を終え、ソロミュージシャンとなったりゅうのすけ。その矢先にコロナ禍が始まり、自身最大規模のワンマンライブが前日に緊急事態宣言が出たことで急きょ中止になるなど、先が見えない状況でメンタル的にも辛い状態になってしまったという。


そんな自身を救ってくれたのはやはりエンタメだったそうで、だからこそ自分を、そして何より同じように辛い思いをしている人を奮い立たせたい……という思いでこの楽曲を制作したそうだ。


諦めず、くじけず、歯を食いしばりながら前を向いて進み続ける。そんな決意を歌ったこの曲。MVを公開すると大きな反響が集まり、「勇気づけられた」などの感想も届いて報われたと感じたという。


新たなスタートを切ったりゅうのすけの覚悟を示すメッセージソングとして、そして聴き手の背中を押してくれる一曲として必聴だ。


・りゅうのすけ - キミ色 (Official Music Video)



2022年6月に公開された現時点での最新楽曲「キミ色」は、情景や空気感、焦がれる心の温度まで伝わってくるようなストレートなラブソング。

今までラブソングは書いてこなかったというりゅうのすけだが、ファンから「りゅうのすけが作るラブソングが聴きたい」という要望を受けたことで制作したという。


歌詞の物語のベースにあるのは、中学時代の片思いの記憶。中学1年から3年までずっと片想いを貫いた恋があり、その恋は実らなかったもののとても大切な思い出になっていて、片想いの相手への感謝もあるそうだ。


MVを公開すると、当初は予想していなかったが現役の学生世代のリスナーからも反響があり、意外な喜びがあったというこの曲。まさに「ファンが育ててくれた楽曲」だと感じているという。りゅうのすけの表現世界を広げた共感性の高いナンバーとして聴いてみてほしい。




やりたいことは沢山あるが、その中でも武道館ライブや紅白出場など、いわゆる「分かりやすい成功」に憧れる気持ちがあるというりゅうのすけ。

自分が岐阜県の田舎出身なので、そんな自分の地元の家族や友人にも実感してもらえる分かりやすい成功をおさめたい……という少しユニークな背景があるそうだ。


大きく成功するアーティストになれば、きっと家族や友人は誇らしく思ってくれる。そして地元でライブをすれば、地元に恩返しもできる……と考えているという彼。着実に支持を広げながら前進を続けるりゅうのすけに、今後も注目だ。