2017年5月、専門学校在学中に結成されたロックバンド、abysmal flock(アビスモルフロック)。
一度聴いたら口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディーと印象的な歌詞を武器に活動する4人組。
低音から高音までエモーショナルな響きをするボーカル。煌びやかなサウンド感で高い存在感を発揮するギター。実は印象的なフレージングを奏でているベースにドラムと、各パートがそれぞれに魅力を放っているというのも一つの特徴。
昨年2019年12月には初の全国流通盤となるシングルCD『さよなら感情たちよ』をリリース。その音が届く範囲をだんだんと広げている気鋭の4人組だ。
・abysmal flock / さよなら感情たちよ 【MUSIC VIDEO】
2019年12月4日にリリースされた初の全国流通盤CD『さよなら感情たちよ』の表題曲。MVもバンドとして最初のMVだ。
「音楽を作るときに自分に嘘をつきたくない」という思いを持っている彼ら。この楽曲も「ごまかしてきた部分もさらけ出すつもりで製作した」という1曲となっている。
そんなこの楽曲には、彼らの魅力がこれでもかというほどに詰まっているといえるだろう。冒頭から、豊潤な歪みと共に響かせるエモーショナルなボーカル。そこから音が爆発していくかと思いきや、どこか音頭感もあるリズムでじわじわと盛り上げていくサウンド感。一緒に歌いたくなるようなキャッチーさがありながらも、オリジナリティも感じられるメロディー。そして煌びやかなギターフレーズと、どこをとっても個性と魅力に溢れている。
いうなれば自己紹介代わりの1曲だといえるだろう。そんな自己紹介段階で、一目ぼれならぬ一聴ぼれしてしまう人も少なくないはずだ。
・abysmal flock - 真夜中を抱いて [official Lyric Video]
「曲を作るとき夜中に作ることが多く、夜に自分と向き合っていた時に作った楽曲」だというこの曲は、会場限定CDとしてリリースされた作品『真夜中を抱いて/カーラ』に収録されている1曲。
鋭さと爆発力を持ったバンドサウンドに乗せて≪真夜中を抱いて夢を抱いて 枯らすことなんてなかったよ≫≪先が見えないって泣いて また歌った≫と歌うこの楽曲には、「自分を鼓舞するための楽曲だが、この曲を聞いた人も自身と向き合った時に支えられるように」という思いが込められている。
内省的なムードがありながらも力強い。そんなこの曲からはきっと、腐らず戦う強さをもらえるだろう。
・abysmal flock / guru【MUSIC VIDEO】
2020年10月25日にMV公開となったばかりの楽曲『guru』。“guru”という言葉は教祖の意味合いを持つ。そんなタイトルがつけられたこの楽曲には「自分の音楽を宗教として救ってやるよ」というメッセージが込められている。実際歌詞にも≪音楽と言う名の宗教に随分と執心なさっているようですね≫≪過去に何かがあったのでしょうか いいでしょう救って差し上げましょう≫といった言葉が並ぶ。
冒頭のサウンドもどこか宗教的な響きをする真っ白なサウンド。しかしもちろんそれがずっと続くわけではなく、疾走感の高いギターロックサウンドがそれを突き破る。美しい高音を響かせるキャッチーなメロディーも心地よい。
シンプルなサウンドの良さも、コンセプチュアルな世界観も、どちらも楽しめる1曲となっている。
「現在の状況から、SNSやインターネットを主軸として活動していく」という彼ら。「12月に無観客ライブも行うため、手応えを見ながら活動の幅を広げていきたい」とも話してくれた。
確かな音楽性と個性を持つ彼らの音は、SNSやインターネットからどんどん広がっていくことも想像に難くない。まずは12月のオンラインツーマンライブから注目だ。
【HP】
https://abysmalflock.bitfan.id/
【Twitter】
https://twitter.com/abysmalflock
【Instagram】
https://www.instagram.com/abysmal_flock
【YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCO7p8Nogd-uKl_2Yrq5nfdQ
【ライブ情報】
2020/12/12(土)
「Untitled」
ツーマンYouTube配信ライブ