2000年にデビュー。
リリースしたアルバム作品は計7枚がオリコンTOP10入り。
人気アニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマを担当するなど、様々なタイアップを獲得。
2003年にはNHK紅白歌合戦にも出場と、シンガーとして高い支持を得るも2010年に引退。
その後、2018年に“R”名義にて歌手活動に本格復帰を果たす。
・ツギハギ
“より多くの支持を得たライバーに楽曲が提供される”というアプリ内のイベントに参戦し、リスナーとともに“勝ち取った”1曲。
「TikTokマネジメントを行っている会社が制作という事もあり、やっぱり楽曲も最新に寄っている」との言葉通り、現代なアプローチが感じられる。
胸にぐっとくるメロディーラインでありながら、それをダンサブルなサウンド感で描いているのが印象的だ。
EDM×J-POPとでもいうべきその音は、たとえばボカロミュージックなどのカッティングエッジな音楽を好む、新しい層にまで届きうるものだといえるだろう。もちろん、ハリと艶を失わない歌声も惹きつけられるポイントで、長く応援しているファンにも刺さるはずだ。
「最初はテレビ世代の自分がネット配信をするということにギャップを感じていたものの、いざ始めてみるとファンとの距離が非常に近く、コミュニケーションを取れるという点で非常に楽しかった。当初はアーティストとしての見せ方も意識したが、“続ける”ということを重要視した結果、今の飾らないスタイルに至った」と、続けた。
筆者も覗かせていただいたが、ファンの方々もその着飾らない様子を楽しんでおり、配信はアットホームな空間となっている。
配信内容も毎回特に決めずに行っており、「リスナーの方々のコメントに合わせて作り上げている」とのことだ。
そんな配信活動についてはさらに、“結婚式で使った”、“今でも聞いている”など、「ファンの方それぞれの愛内里菜の思い出を教えてくれるため、アーティストとしてもとても嬉しい瞬間がある」とも話してくれた。
・【Rカヴァーズ】『M/浜崎あゆみ』 土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』主題歌 歌ってみた!!【R ex愛内里菜】
YouTubeでの活動は、「歌手として再始動したいと思い、自身の今の活動をYouTubeで届け始めたのがキッカケ」だという。
内容も自身の思い出の楽曲を歌うこともあれば、流行りの楽曲にアプローチすることもあるなど、多岐にわたる。
こうしたカヴァー作品においては、「当然、カヴァーするのであれば、原曲へのリスペクトを持ち、その曲のファンの方にも満足してもらわなければならない」と、細心の注意と強い敬意を持って届けている。
そのため、「自曲のレコーディングよりもカヴァーの方が時間がかかる事もあり、精魂果ててしまう」とのこと。
この『M/浜崎あゆみ』のカヴァーにおいても、その歌声から高いリスペクトが顕著に感じられる。
一つ一つの息使いや歌声のキレ、ビブラートなど、彼女らしさはありながらも、原曲の雰囲気を踏襲しているのだ。
YouTubeでは、お子さんも出演しているいわゆる「YouTubeっぽい」動画も制作されている。
これには、YouTubeが大好きな息子さん(息子っち)との、親子の時間としての側面もあるとのこと。
愛内里菜YouTubeオフィシャルチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UC2JJiHkY6PHLm3b4PVUOZmw・Holy Cake
「この曲を作りたいと思ったキッカケは、配信。毎日配信をしていると、だいたいリスナーの誰かが誕生日だったりする。
そんな中、ファンの方に贈れる明るいバースデーソングを作りたい!と思い制作した」と話す楽曲『Holy Cake』。
そんなテーマに合わせて、横揺れでみんなと時間を共有できるリズムや、ハンドクラップ、ゴスペル的な雰囲気の頭とエンドを用いて描かれている。歌声にもハッピーオーラを纏っていて、聞いていると気分が高揚していくムードがある。より端的にいえば、幸せな気分になれる1曲だ。
2番の歌詞には、「コロナ禍でライブもできない今の時代の気持ちが反映されている」というのも一つのポイントだろう。
そんな歌詞については、「コロナが完全にあけたら変えたい!」とも話している。
http://rikakakiuchi.com/concert2201/
そんな彼女に活動の目標を尋ねてみると「この先も長く歌い続けること。時代の変化に合わせ、さまざまなスタイルで、歌うことに挑戦し続けていきたい」と答えてくれた。
【リリース情報】
・「ツギハギ」
・「Holy Cake」