愛知県は名古屋市出身のシンガーソングライター、中村早紀。

高校卒業後に上京し、楽器と作曲活動を開始。現在は都内のライブハウスを中心に活動中。
伸びやかな声を活かしたメロディーラインとミレニアル世代のリアルを綴った歌詞で女性からの支持も高い。自身の活動のみならず、バンドへのゲストボーカルやコーラスサポート等でも活躍している。
ふくよかで響きの良い中低音域に特徴があり、力強さの中に深みがある。その歌声はR&Bサウンドとの親和性が高い。

2016年10月に1stアルバム『gray』を発売すると、翌2017年12月には、代官山LOOPにて自身初のワンマンライブを開催。さらに2018年10月、EP 『4536』をリリース。これら2作品と4枚目のシングル『YOUandI』は、各種サブスクリプションサービスでも配信中となっている。




・Only Night 中村早紀

 



2018年にリリースされたEP『4536』に収録されている楽曲。こちらはそんな同曲の『TOKYO RIVERSIDE FESTIVAL 2019』でのパフォーマンス映像だ。
EP『4536』は、コード進行の王道と言われている「4-5-3-6」という進行で作った楽曲を収録しているコンセプトEP。ゆえに、この楽曲も同進行で制作されている。
これまで4年・5年程度は弾き語りをメインで活動してきたが、ここで元々やりたいと思っていたR&Bテイストを実現。耳なじみのよいコード進行と、ふくよかな歌声によって彩られる音楽は、深みが抜群。身体の芯まで響き渡り、深いところからじわじわと身体を揺らしてくれる。

そんなサウンドの良さは勿論、ライブでありながらも美しく透き通っていく高音など、その歌声のクオリティにも注目だ。



・EP"4536"トレーラー

 



先の『Only Night』も収録されているコンセプトEP『4536』のトレーラー。全4曲収録の同EPの中からこちらのトレーラーでは、『forget you』『MY WAY』の2曲を聴くことが出来る。
『forget you』は、ダメ男から脱却する様子を描いている楽曲。「幸せになれない女性」がテーマとなっており、グルーヴ感が抜群の踊れるサウンドにもどこか切なさが香る。そのバランス感覚が心地よい1曲だ。

『MY WAY』はもともと2016年に制作した楽曲の、リアレンジバージョン。上京した自分のことを歌った、自分を鼓舞するような楽曲となっていて、「普段は披露しないが、ワンマンライブのアンコールなど大事なタイミングで歌う」という1曲だ。センチメンタルなサウンド感・メロディーの中に彼女特有の力強さが存在感を発揮するこの楽曲は、きっと自身だけではなく聴く人も鼓舞することだろう。




なかなか従来通りの活動が難しいといえるこの2020年。しかし彼女はコロナ禍でも楽曲制作を続けており、「来年春に2ndEPがリリース予定」だと話してくれた。

そんなEPを楽しみに待ちながら、まずは配信やCDなどから彼女のこれまでの音楽にどっぷりとつかってみると良いだろう。



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