京都出身、1999年生まれのシンガーソンングライター湧(わく)。
作詞、作曲、編曲、レコーディングまで1人で行う超マルチタレントの宅録シンガーソングライターだ。
アナログシンセやギターを駆使したLo-Fiサウンドでリスナーを魅了し、現在多くのファンを獲得している。
YouTubeのチャンネル登録者数は短期間で6000人を超えた。
ビジュアル、映像作品、そして彼女の音楽の全てに魅力があることを裏付けている。
シンガーソングライターとしてだけでなく、
ロックバンドMarie Louise(マリールイズ)ではボーカルを務めるなど、活動の幅も非常に広い。
湧 -『ラブソング』Music Video
シンガーソングライターの、いわゆる「弾き語り」だと思って本作品を再生すると、
繊細かつ攻撃的、超個性的な湧の歌声にいきなり胸を撃ち抜かれる。
エレキギターの静かなアルペジオに乗って、
湧のハイトーンで言葉の詰まった歌声が耳に飛び込んでくると、もうそこは湧の世界なのだ。
画の変わらないミュージックビデオは一般的に長く感じられるが、この作品は違う。
湧 -『exodus』Music Video
2020年4月14日にアップロードされたミュージックビデオ。
ユニークな世界観で宇宙を描いた本作品は、
まさにタイトル通り日常を脱出して宇宙空間へ連れて行ってくれる。
非常に独創的でありながら、そのメッセージは純愛を想起させるような
ピュアなものであり、どこまでも魅力的である。
繰り返し出てくる「新世界」というワードが、どこか儚く、
リスナーのノスタルジーを揺さぶる。
まるで宇宙空間を映し出したような映像にも注目だが、
その中で凛と歌う彼女の姿は地球に収まらないスケールを醸し出す。
湧 -『リモート・ディナー』Music Video
2020年11月18日にアップロードされたミュージックビデオであり、
アニメーションと実写の入り混じったハイブリットな本作。
「ラブソング」や「exodus」とはまた違ったビートのある楽曲に、
コミカルでキュートなキャラクターが踊るように
動き回るその世界観は、見ていて飽きることがない。
「リモート・ディナー」という曲名、「オフラインまでに」というフレーズから、
現代の社会を的確に捉えているだけでなく、その驚異的なスピード感にも脱帽せざるを得ない。
湧 -『Kiss You First』Music Video
2020年5月28日にアップロードされた、ミュージックビデオであり、
「湧のコロナウィルス自粛ソング」と自身で題している作品。
その発音もさることながら、なにより素晴らしいのは母国語でないにも関わらず
非常にウィットに富んだ素晴らしい表現が多用されている点に着目したい。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う様々な自粛により、
配信リリースなども危うくなると予想した彼女は、
多くの作品をミュージックビデオという形で世に出すことを選んだ。
元々ずっと宅録で楽曲を制作してきた彼女にとって、
フットワーク軽く動けたことは大きなメリットだったのかもしれない。
MVのアニメーションもオンラインミーティングツールを使って行うなど、
時代に即した制作環境を整えて行った。
しかし、彼女の思いの根底には、リアルライブを行っていきたいという気持ちがある。
現場で届ける音楽に、価値を見出しているからだ。
将来的にはヒーローのようなアーティストになりたいと語る湧。
目をつぶったら世界に没入ができるようなアーティストが理想だというが、
理想の自分になる日はそう遠くない未来かもしれない。
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