South Penguin、Helsinki Lambda Club、Group2、odolなどのバンドで活動するメンバーにより2022年夏に結成したバンド、Guiba。アカツカ(Vocal,Guitar)、熊谷太起(Guitar)、シェイク ソフィアン(Bass)、礒部拓見(Drums)の4名からなる。
作詞・作曲はアカツカが担当。”DIY”感にこだわっており、ジャケットやMVなどはメンバーやメンバーの友人で制作することが多い。そうして描かれる統一されたスタイリッシュさやグラフィック、ビジュアルも人気のポイント。
メンバーそれぞれが他にもバンド活動や音楽活動を行っていることもあり、現在はあまりライブ出演は出来ていないものの、その分制作に時間を割くことができ、積極的に楽曲をリリースしている。ライブでは『音源とパフォーマンスとMCとのギャップ』も魅力。
以降も精力的に活動を展開し、2025年5月28日にはシングル『ドラム式』をリリース予定。
・Guiba - 静岡 (Official Music Video)
2025年4月30日にリリースした楽曲『静岡』のミュージックビデオ。
「自分たちの好きな街にフォーカスして曲を作っている”地名シリーズ”からの1曲。本楽曲では、静岡のなかでも特に『浜松』のことを歌っている。うなぎを食べに行ったりと旅行先になる反面、バンドのツアーなどでは高速道路で通り過ぎる街でもある静岡を表現」。
静岡に行く際に聴くのも良いし、自分の中の静岡的な場所に行く際に聴くのもおすすめ出来る。あるいは静岡を何かに置き換えて聴くのも良いだろう。様々な人が自分なりの楽しみ方を出来るというのも嬉しいポイントだ。
なお、『地名シリーズ』のミュージックビデオは、実際に現地に行ってVlogのように撮影していることが特徴。そのため楽曲制作は、行きたいところに行くための口実づくりでもあるとか。
・Guiba - 栃木 (Official Music Video)
ボーカルのアカツカが、小さい頃からよく行っていて好きな街だという『栃木』。
「具体的なネームドロップはしていないものの、歌詞やMVには行ったことがある、見たことがある人なら分かる『栃木』の場所やシーンが散りばめられていて、現実と空想が入り交じる作詞・作品になっている」と話してくれた同作は、サウンド自体にもどことなく幻想的なムードがある。
シティポップの要素とそんな幻想的な要素が織り交ざり、新しくもあり懐かしくもある雰囲気を醸し出している。人によってはグッときて泣きそうになったりもするし、人によっては明るい気持ちになれたりもするはず。
ここでもそんな受け取り方の余白があるのが、魅力的。
・Guiba - 愛の二段階右折 (Live at Billboard Live YOKOHAMA, 2024.7.15)
2023年3月24日にリリースしたGuibaファーストシングル『愛の二段階右折』のライブ映像。
「Spotifyで一番再生数が多い楽曲で、Guibaの代表曲とも言える」という同曲は、先の2曲同様しっかりキャッチーでありながら、その中にノスタルジックな雰囲気やセンチメンタルなムードを同居させる。そしてやはりレトロでありながらも新しい。
ライブにおける演奏力の高さやボーカルの安定感、さらにはおしゃれな空間演出なども確認でき、音源で聴くのもライブで聴くのもどちらも魅力的だというのも、一つのストロングポイントだと分かる。
今後の活動について尋ねてみると「フェスに出演したり、ライブの頻度を増やしていきたい。また”栃木”や”静岡”のイベント、海外での活動など規模をどんどん大きくしていきたい」と答えてくれた彼ら。
「結成時からのバンドの目標は紅白出演」だというが、新しさも懐かしさも感じさせるうえに極めてキャッチーなサンドを鳴らす彼らだけに、Guibaの音楽はそのうちにお茶の間にも浸透していくであろう。この先が楽しみなバンドの一つだ。
最後に、そんな彼らから読者に向けてのメッセージをもらっているので、紹介したい。
【リリース情報】
【ライブ情報】
『鳴笑響楽』 at 吉祥寺WARP
出演:
サツマカワRPG
チケットリンク
https://t.livepocket.jp/e/9cgay