かつてはシンガーソングライターとして、現在はギタリストとして活躍するミュージシャン、森本ケンタ。


中学生の頃にギターと出会ってポピュラーミュージックの世界に入ったという森本ケンタは、2005年からシンガーソングライターとして本格的に音楽活動を開始。

フラメンコギターの奏法を取り入れた表現スタイルで注目を集め、リリース作品がインディーズランキングで1位を獲得したり、フラメンコの本場スペインで単独公演を行ったりと話題を呼んできた。


その後、発声障害の病を抱えたため、2018年からは作曲家・ギタリストとして再出発を果たした彼。

以降はギターによる表現に軸を置いて、多彩な音楽世界をテクニカルに奏でている。


以降も多数の作品をリリースしながら、作品にアロマオイルを同梱したり、コーヒー豆のプロデュースを行ったりと「音楽を聴く空間」を作る活動も展開。

また広島を中心にメディア出演やCMタイアップなども数多く果たしており、さらに阪神大震災で被災した経験から「足ながおにいちゃんプロジェクト」を立ち上げて被災経験のある子供たちの支援も行うなど、音楽に留まらない活動を広げてきた。


独自の表現、独自の立ち位置を確立しながら前進を続けるアーティストだ。




・森本ケンタ「trigger」MV



2018年リリースのインストゥルメンタルアルバム「life ensemble」。

その収録曲のひとつ「trigger」は、ラテン風の空気感とJ-POP的なキャッチーさを併せ持ったナンバーだ。


チェロの旋律を軸に、ドラムのタイトなビートとピアノのフレージングが絡み合い、フラメンコギターがそれを包み込んでまとめ上げる。

そこから生まれる一体感がスリリングなストーリーを見せている。


ギタリストとしての研ぎ澄まされた世界観を発揮する一曲として聴いてみてほしい。



・森本ケンタ「時を止めて」MV



同じくアルバム「life ensemble」に収録された楽曲「時を止めて」は、タイトル通り「時間が止まればいいのに」と思ったときの感覚を具現化した一曲だという。


ギターとピアノによるミニマルなアンサンブルが、シンプルだからこその柔らかい聴き心地や味わい深さを感じさせるこの曲。


ライトなリスナーにとっても聴きやすい、ギターインストゥルメンタルの入門曲としてもおすすめだ。



・森本ケンタ「MAISAKURA」KENTA MORIMOTO



和太鼓とコラボした表現が見どころの楽曲「MAISAKURA」は、地を鳴らす力強い和太鼓のビートとパーカッシブなギターサウンドの融合がインパクトを感じさせるキラーチューンだ。


全体的に「和」のテイストを漂わせながらも、スラップベースやソリッドに歪んだエレキギターなど、よりアグレッシブなアレンジがなされて迫力を見せている。


森本ケンタというアーティストの最新形を見せるナンバーとして注目しよう。




ファンのことを思い、コロナ禍の最中ではライブ活動を休止してきたという森本ケンタ。

その間も多くの楽曲を制作してきたので、それらの曲をライブで披露するのが楽しみだという。


また、アウトドアが好きで、最近はキャンプ場などでライブをしたいとも考えているという彼。

自身のプロデュースするオリジナルブレンドのコーヒーを振る舞ったりと、「音楽と空間」を演出することにも関心があるそうだ。


よりユニークに、自分らしい活動を広げていく森本ケンタに、これからも目が離せない。



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