シンガーソングライターやサポートミュージシャンとして、国内音楽シーンで幅広く活躍するアーティスト、髙島ユータ。


北海道出身の彼は、2009年に音楽コンテスト「函館ヒーローズ」にてベストプレイヤー賞を受賞。それを契機に上京して、2010年より東京を拠点に音楽活動を開始した。


以降はメインのシンガーソングライターとしての活動のみならず、コンポーザーやアレンジャー、サポートミュージシャンとしても精力的に活動。2013年にはフジテレビ系列の特別番組「未来へ」で楽曲がEDソングに起用されたり、テレビ東京系列「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波乱万丈伝」や「ヒャッキン!」で楽曲が使用されたりと、メディア上でも実績を残している。


さらに、2016年から2018年にかけては函館のラジオ局「FMいるか」にて、その後2019年までは西東京市のラジオ局「エフエム西東京」にて自身の冠番組のパーソナリティを担当するなど、多方面で活躍してきた。


2018年には同郷のシンガーMaanaとともに、音楽ユニット「pupe(プーペ)」を結成。2019年にはソロ名義での2nd Full Album「シャングリラ・ローレ」を、さらにpupe名義での1st 配信シングル「快速エアポート」を発表するなど、コンスタントに作品発表を続けながら活動中だ。




・シャングリラ・ローレ 高島ユータ MusicVideo Full



シアトリカルなサウンドとメロディに乗せて、前を向いて歩いていく希望を描くポップナンバー「シャングリラ・ローレ」。2nd Full Albumの表題曲にもなったこの曲は、「理想に向かって歩き続けていこう」というメッセージを歌った応援歌だという。


遠くに見えている目標へと、ただひたすら淡々と歩いていく。シンプルだけどなかなか実行できないことを、豊かな表現で綴っている。


制作当時は自身の活動が「ダレていた」そうで、そんなときにシンガーソングライターとしての志を再び燃え上がらせるためにもこの曲を作ったという。実際の経験や思いに基づくからこそリアルな情熱が込められた一曲として注目しよう。



・鐘の音 The Sound of Bell



2020年にトレブルアルペジオーネ(ギターとヴァイオリンの特徴を併せ持つ楽器)を手に入れたことをきっかけに、それを活かすかたちで制作されたという楽曲「鐘の音」。


テーマは「人々に時間を告げる鐘の音」だそうで、様々な人々の人生の有り様を、ループするサウンドの中で歌い上げたという。荘厳なストーリーと奥深く広がる音像が一体になって、どこか幻想的な世界観を生んでいる。


また、その音楽世界を視覚化したアニメーションMVも見どころのひとつ。手がけたのは髙島ユータが以前一緒に仕事をしたこともあるというヤマダ・ユーコ氏だ。音楽と映像が融合した作品として、じっくりと受け取ってみてほしい。


・【LIVE FILM】時標



コロナ禍が本格化して音楽を取り巻く情勢が大きく変わった中で、ツイキャスでの毎日配信を始めたという髙島ユータ。日々の配信の中で何気なく奏でていたフレーズやメロディが形を成し、本格的に制作に取り組んだ結果生まれたのが、この「時標」という楽曲だったという。


配信は日付が変わる深夜0時が多かったことから、「0時という時の標をまたぐことで一日一日が繋がっていき、そのくり返しが『毎日』になっていく」というテーマを描いているそうだ。


優しい音色が描くどこか幻想的な空気感が魅力のポイントで、この雰囲気を活かしたMV制作も考えているという。2021年に入って公開されたこの新曲が、今後どのように昇華されていくのか期待が高まる。




今後はファンとのコミュニケーションを深めていく活動と、新しい層に知ってもらうためのプロモーション活動の双方に力を入れつつ前進していきたいという髙島ユータ。


バンド編成でのイベント開催をしたり、アルペジオーネを軸にしたアルバムや過去に廃盤となった楽曲を含むベストアルバムを制作したりと、ライブと作品制作の両面で活動の勢いを高めていきたいそうだ。


髙島ユータのこれからの活躍に、ますます注目していこう。