等身大の歌詞と突き刺す歌声が特徴の“スーパーシンガーソングライター”、村上達郎。
10代のころ、周りにバンドマンがおらず、ずっと地元愛媛にて路上ライブを行っていた。
そこでできた繋がりによって、2007年に自身のバンド『Outside dandy』を結成。
しかし2019年に解散。以降、弾き語りスタイルでのソロ活動を開始。
ソロとしては、バンド活動を行っていた時より強く、"売れる"ということを意識し始めたと言う。
一番大切にしているのは「嘘をつかない」こと。
最近では10年以上ぶりに路上ライブを行い、その模様の配信も行うなど、昔からのファンにも新しいところにも音を届けている。
・Forever young / 村上達郎
ソロとしての1stシングル『未完』に収録されている1曲『Forever young』。
≪割れた画面で見たのは憧れていたロックスター 錆びた初期衝動だけが未だに俺を駆り立ててる≫という歌い出しで始まるこの楽曲は、冒頭からまさに“Forever young”だと思わせてくれる。
人は大人になるにつれて夢を見づらくなってくる。
大人になって前に進んでいく同級生たちと比べてしまったり、世間の目を気にしてしまったりして、だんだんと夢が薄れていくのが常だろう。
しかしここにあるのは紛れもなく、夢に向かって“Forever young”精神で進む一人の人間の姿。
真っ直ぐに突き刺してくるその歌声に詰め込まれたリアルな想いは、夢を追う人にも力をくれるし、夢をあきらめて社会の中で必死に生きる人にも力をくれる。
・あいどんわなだい(LIVE)/村上達郎
2020年11月に行われたライブからの、楽曲『あいどんわなだい』のパフォーマンス模様。
複雑に様々な問題が絡み合う現代社会。生きることに嫌気がさしてしまうことも多いもの。
この楽曲はそんな現代社会において、≪指差し笑われようとも 雑な言葉に嫌気がさしても I don't wanna die 生きていくんだぜ≫と歌う。
それはまさに真理だ。
顔の見えない誰かの言葉を気にしたり、あるいは未知の恐怖に対しての価値観の違いでもめたりと、とかくこの世は生きづらい。
しかしそれでも、生きていく。「生きていればそれだけで勝ち」。
心からの叫びからのようにも聞こえるその歌唱からは、そんな風に感じられる。
生きていて欲しいという祈りにすらも感じるこの歌声は間違いなくロックンロール。
歪んだギターがなくても、荒々しいドラミングがなくても、ここにあるのは紛れもないロックンロールだ。
その魂の乗った歌声は、聴く人を震わせ、心に何らかのきっかけを与える。
特に一人で何かを抱えがちな現代社会においては、彼の歌声や人間味のある言葉たちは、時に誰かの救いにもなるだろう。
より遠くまでその音が届き、もっとたくさんの人の心を震わせて然るべきな“スーパーシンガーソングライター”だ。
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