『笑い×仏教×音楽』をテーマに、笑えて少し学べる南無い楽曲をお届けする"仏教エンターテイメント集団"、THE 南無ズ。
メンバーは歌・おしゃべり・木魚・おりん『彼岸田 盆 - Higanda Bon -』、ギター・歌『涅槃崎 悟 - Nehanzaki Satoru -』、ベース『虚無弦 僧四 - Komugen Soushi -』、ドラム『おがみ おが - Ogami Oga -』という4名編成。
2018年12月に結成し、都内を中心に活動中。ライブではMCが好きすぎて曲を削るという判断も多々。
元々は、実際にお坊さんであるボーカル・彼岸田盆が、お坊さんが働いているBarに勤務し、そこでバンドに誘われたというのが始まり。
彼岸田は、葬儀屋で働くギターの涅槃崎悟を相方に、お笑いでも活動している。
一瞬で目を奪われる佇まいや、コミカルな歌詞・世界観など、お笑い力が一つの魅力であることは間違いないが、2019年には『RUIDO presents L-1グランプリ2019』にてファイナリストに選出されるなど、その音楽も高く評価されている。
・THE 南無ズ「てら・テラ・寺」MV/The Namuzu「Temple Temple Temple」Music Video
≪寺寺寺寺寺寺寺 寺寺寺寺 寺卍≫という耳と意識を奪われるリフレインが印象的な1曲『てら・テラ・寺』。
≪コンビニより多い 学校より少ない≫とお寺の現状について説明してくれたり、≪手は叩かない≫とついつい神社と混同してしまいがちなお寺での作法を説明してくれたりと、笑える要素の中に学べる要素もあるこの楽曲はまさに、「笑えて少し学べる南無い楽曲」だ。
それをニューウェーブやポストパンクの匂いがするクールなサウンド感で描くからまた面白い。
ただ面白いだけではなく、ただかっこいいだけでもない。このバンドだからこそ出せる音の魅力にどんどん引き込まれる1曲だ。
元々は違う寺で撮影したが、お寺の人から削除依頼がかかってリメイク。
そうして出来上がったというMVも、彼らのキャラクターが伝わってきて面白い。
・【2ndワンマン】てら・テラ・寺(2019.8.23. )【THE 南無ズ】
2019年8月、四谷アウトブレイクで行われたワンマンライブから、楽曲『てら・テラ・寺』のライブ映像。
特筆すべきはやはり冒頭からの観客を巻き込む空気感だ。
イントロでベースを弾き始めたらすかさず、見えづらい被り物の中で必死に演奏するその姿にツッコミを入れる。
他のどんなバンドのライブでも、曲中にはっきりとツッコミを入れることはそうそうないだろう。
ツッコムにしても後のMCなどでツッコムことが多い。
しかし、彼らは曲中でもすかさずツッコム。
それが一緒に笑える空気感につながり、ひいては演者と観客、みんなで会場の柔らかい空気を作ることに繋がっているのだ。
コール&寺ポンスでの、神社ひっかけ、もっと言えばそこでのツッコミのタイミングなども抜群。
終始一緒に笑えて楽しめるライブであることが分かる映像だ。
・THE 南無ズ「ダンディ坊さん」MV
2020年9月にMV公開となった楽曲『ダンディ坊さん』。
やはりどこか80年代の空気を感じるサウンドの中で歌われる≪ダンディダンディダンディ ダンディ ダンディ坊さん ダンディダンディ ダンディ坊さん≫というメロディー。
この楽曲におけるメロディーラインは、いうなればこのパートのみ。
それ以外はムーディーなバッキングと「君と出会うために、お坊さんになったんだよ」「先に浴びてこいよ、滝」といったコミカルなセリフで描かれている。
その攻めた構成も、セリフの言葉選びも、唯一のメロディーラインが心地よいということすらも、面白い。
セリフパートのセリフの読み方が、どこか読経を思わせるような質感だというのもまた気になるポイントだ。
「音源で楽しむタイプじゃないと思っているので音源よりライブDVDを出している」と話す彼ら。
たしかにそのライブの魅力は、ライブ映像からでも十分に伝わったことだろう。
2021年2月には2回目の配信ワンマンライブDVDも発売。初回限定盤には彼岸田盆手書き御朱印や写真集が付くなど、やはり彼らならではの面白い仕様だ。
さらに3月から4月には3度目の配信ワンマンライブDVDもリリース予定。
次のライブはもちろんのこと、そんなライブDVDにも注目の4人組だ。
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