2014年春に結成されたロックバンド。
さすうきょう(Vo.Gt.)、いわさきゆりえ(Vo.Gt.)、たけし(Ba.Cho.)、西尾鷹宗(Dr.Cho.)から成る4人組で、
バンドの由来は泣き叫ぶ意味の「哭き」と、旋律を意味する「調べ」を合わせた造語だという。
バンド名が表すように、エモーショナルな楽曲と、突き刺すようなボーカル二人の歌が特徴であり、
持ち味のバンドだ。時に突き刺すように、抱きしめるように、
広がりのある楽曲は現代に鳴らすべき生まれたオルタナティブロックである。
熱量溢れんばかりのステージング、歌、叫び、かき鳴らすギター、うねるベース、
マシンガンのようなドラム、いわゆる歌物バンドとは一線を画す存在として、
インディーズロックシーンに確固たる立ち位置を確立している。
バンドのキャリアとしても、小田原アリーナにて開催される「小田原イズム」や、
ロッキング・オン主宰の「RO JACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18」
の入賞アーティストに抜擢されるなど、とにかく各所から注目を集めている。
そんなナキシラベの音楽に触れていきたい。
ナキシラベ nakishirabe 「ARCHE」(Official Music Video)
2019年07月23日にリリースされたシングル「ARCHE」の表題となっている本楽曲。重低音と綺麗な旋律、
そしてオクターブで繰り出されるツインボーカルの美しさはどこまでもリスナーを掴んで離さない。
そして、楽曲の随所に散りばめられた音楽的センスの数々は、言葉では語り尽くすことができない。
一聴したら引っかかるだけのフレーズも、何度も聴きたくなる媚薬のようなフックとして楽曲を彩る。
聴きかえすたび、新しい魅力に出会える楽曲だ。
ナキシラベ nakishirabe 「ウルトラヴァイオレット」(Official Music Video)
楽曲が光るための要素を兼ね備えた楽曲だということが、冒頭30秒で確信する一曲だ。
まさに「キラーチューン」という言葉が相応しい楽曲であると言える。
そして、楽曲の展開もまた特筆すべきであろう。歌もの、ギターロック、パンク、そのどれとも違うアプローチで進んでいく楽曲。
「ARCHE」とはまた違った素晴らしさを持った清々しいナンバー。
ナキシラベ nakishirabe「phenomenon」(Official Music Video)
2018年6月7日にリリースされた『phenomenon e.p.』より、リードトラック「phenomenon」のミュージックビデオだ。綺麗なコーラスワークと、素晴らしくエモーショナルなメロディラインが印象的な一曲だ。
日本人の耳にスッと馴染む3度下のコーラスから、大事なところで3度上に急上昇するコーラスライン。
計算し尽くされたような、衝動のような、読みきれないコーラスワークに心が躍る。
その全てを支えているタイトなドラムとベースは、派手なのに目立ちすぎず屋台骨を担っており、
バンド自体のバランスの良さを感じる。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、予定していたライブや企画などが、
中止または延期になるなど、ナキシラベも例外なく影響を受けた。
しかし、そんな中でも宅録環境を強化し、これからも発信を続けていくと
力強く語ってくれたナキシラベメンバー。
バンドの経歴や、これまでの作品を見ても、凄まじい勢いで変化していることがわかるからこそ、
この変化もきっとポジティブなものになっていくはずだ。
そして、最大の武器と自負するライブができないからこそ、
今がナキシラベにとっても進化の時になるのかもしれない。
そんな成長目覚しいナキシラベに、今後も目が離せない。
【YouTube】
https://www.youtube.com/channel/UCuLGY6BF_8C9Ya8cFmtt5kw【Twitter】
https://twitter.com/nakishirabe