沖縄生まれ育ちの歌い手・役者、金城 色（きんじょう いろ）。
大学卒業後、舞台役者からスタート。音楽活動を始めたきっかけは、舞台で共演したアイドルに、
打ち上げのカラオケで「ライブ出てみない？」と誘われたことだ。
そこで「歌うことを楽しい」と感じ、どんどん歌の世界にのめり込んで行き、現在に至る。
広がりのある伸びやかな歌声の持ち主で、ポップな楽曲から
染み渡るようなバラードまで幅広く歌いこなすのが一つの特徴。
楽曲は自身で作詞作曲を手掛けたり、色んな方に制作をお願いしている。
横浜を拠点に、ライブハウス、沖縄居酒屋、ラーメン博物館等で精力的に歌っていたが、
現在は限られた会場での生ライブだけでなく配信を行っており、離れた場所や
来場が難しい方に見てもらえることも喜びだという。
コロナ禍で新しいミニアルバムも発売開始した。
・紅 / 金城 色【LIVE】北参道GRAPES
2020年５月末の北参道GRAPESでの無観客配信ライブから、楽曲『紅』のパフォーマンス模様。
冒頭、彼女による三線の音色で、一気に感傷的なムードが強くなる。
優しく丁寧に奏でられるピアノのタッチもまたそのムードを加速させ、歌い出す前に心を掴まれる。
そして突き抜けるように伸びやかなその歌声が、さらにその世界観の中に引き込んでいくのだ。
まるで一つの映画作品をみたかのような聴き心地を覚える、情感溢れるこの曲には、
彼女のシンガーとしての表現力が遺憾なく発揮されているといえるだろう。
その表現力もまた、役者として活動をスタートした彼女ならではの魅力だ。
・ここから / 金城 色
情けない主人公が奮闘しているイメージを曲にした楽曲『ここから』。
「ドジで情けない感じがテーマとなっていて、
そこには自分を鼓舞するというところもちょっと含められている」と話す。
サウンド感は極めてポップで、跳ねる様なピアノの音色と、
まさしく鼓舞するようなドラミングが心地よい。
歌詞には≪寝過ごして終点到着≫≪忘れ物家まで走る≫と、ドジな面も表現されているが、
それでも≪でも進むっきゃないでしょう？≫と、ポジティブに背中を押す。
歌声も同様にパワーに溢れていて、温かみのある歌声だ。
・汚れた雨 / 金城 色
「裏切りをテーマに制作した」という１曲『汚れた雨』。
「一度恋愛もので上がってきたが、そうではなく人間関係としての、
広い意味での裏切りをテーマにして作り直してもらった。
演技の世界から音楽の世界に移行して経験した色んな出来事の話。
田舎から上京してきて、都会の荒波に揉まれているみたいなイメージ」とのこと。
歌声にはそのイメージを具現化するように、切なさや悲しさ、
そしてある種の諦念感のようなものも感じられる。
しかしそれだけではなく、≪その傷が闇じゃなく私の光になると信じてるきっと≫と、
前に向かって進もうという意思もある。
この曲はきっと、裏切られ傷つき、前に進めなくなっている人に寄り添って、支えてくれるだろう。
「関東でのライブを頑張りつつ、全国に歌を広げて地方の主要都市でもワンマンライブをやりたい」と、
今後の目標について明かしてくれた彼女。そして「継続したアーティスト活動をしていきたい」という。
表現力豊かで、聴く人を楽曲の世界観に誘い込んでくれるその歌声は、一人一人の心に触れる。
そうして一人一人の心を救っていった先にはきっと、目標を叶えている彼女の姿があるだろう。
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【ライブ情報】
2019年ぶりの有観客ワンマン＋配信あり
金城 色ワンマンライブ
■4/25(日)横浜mint hall
トンネルの向こうへ
OPEN11:40 START12:10
前売¥4000 配信¥3000(2週間視聴可能)
Dr.阿部実
Ba.加藤麻由未
Pf.山本佳祐
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