1977年、北海道旭川市生まれのシンガーソングライター、ハマノヒロチカ。
1999年、竹原ピストルとの弾き語りユニット『野狐禅』(やこぜん)を結成、鍵盤を担当。
2003年にメジャーデビューし、以降、シングル6枚、アルバム5枚をリリース。
テレビや大型フェスなどへの出演を含む多数のライブを行う。
2009年、野狐禅解散と共に、ピアノ弾き語りでの活動を開始。
ピアノ弾き語りのイメージを覆すように、鍵盤を叩きつけ、
叫び散らすかのような独特のスタイルが目を引く一方、その歌詞が紡ぐ世界観も繊細で独特。
夢と後悔の狭間で必死に燃やす歌は、ときに応援歌にも、
ときに懺悔にもなり、夢を追う大人たちの胸にじんわりと温度を残す。
近年は、映画『ウミノカド』『サーチン・フォー・マイ・フューチャー』の音楽プロデュース、
映画『グラキン★クィーン(主演:西田麻衣)』『花子の日記(主演:倉科カナ)』や
スマホ用ゲーム『ワンナイト人狼オンライン』への楽曲提供なども行い、作曲家としても活動の幅を拡げている。
また、サポートミュージシャンとしても、本多マキ(アナム&マキ)、ウラニーノ、
the武田組、秋風センチメンタル、上野まな、ザ・マスミサイル、ファンキー加藤など、
多くのミュージシャンのライブやレコーディングに参加。
ツアーの傍ら食べ歩いたカレーは1500食以上。カレーの知識は音楽以上ともっぱらの評判。
カレー評論家として『ズームイン!朝』『対決!どっちマニア』等のテレビ番組に出演するなど、
趣味が高じてよくわからないことになっている。
2013年、1stアルバム『最後の青春』リリース。
2018年には、2ndアルバム『Wonderful World』をリリースしている。
・ハマノヒロチカ「センチメンタル」Music Video
ユニットの頃から自分の夢や熱い情熱を歌っていた彼。
ソロ活動を始めて、改めて色々音楽性やイメージを模索したという。
この楽曲『センチメンタル』は「自分を燃え上がらせて1日を生きよう」
というような、背中を押す応援ソングだ。
大人になるにつれて、人生の残り時間は短くなる。
なりたい自分になることが出来ていなければ、
その残り時間の少なさに落ち込んだり、心が折れたりすることもあるだろう。
この楽曲ではそんなリアルな想いを描きながら、
最後に≪やり直しのない人生 何度でもやり直してやればいい≫と歌う。
まるで「音楽で殴る」ような、はち切れんばかりの思いを爆発させるようなその歌唱がまた、実にリアルだ。
「バンドが解散し、挫折感、敗北感を覚えてきた今、その“重み”を実感できる」
というこの楽曲の中のリアルな音と言葉たちは、まだナニモノでもないすべての大人に刺さるだろう。
・ハマノヒロチカ「斜陽」
2018年5月に目黒のライブハウス『APIA40』で行われた、
2ndアルバム『Wonderful World』のリリース記念ワンマン。
この映像は、同ライブでの楽曲『斜陽』のパフォーマンス映像だ。
元々同曲は、音源自体、「グランドピアノの音の粒とか和音が綺麗」だと話すこのライブハウスで録音した。
その録音と同じような感覚の音を、このライブでお客さんに届けているのだ。
「ピアノと歌だけ、楽曲としては丸裸」というこの楽曲だが、丸裸なのは音だけではない。
≪嘘もついた 人を恨みもした 知らぬうちに心を遠ざけもした≫
≪この旅が終わる時 この手に何にも残らないとしても 愛しい人の手を握り 悔いはないと笑って眠れるだろうか≫
と、夢や感情を音に乗せて赤裸々に語るその歌詞もまた、丸裸に近いものだといえるだろう。
込められた想いはピアノや歌の一音一音から強く伝わり、
ピアノと歌というシンプルな編成でも一切音的な寂しさを感じさせない。
むしろいつの間にか圧倒され、引き込まれてしまうパフォーマンスだ。
・ハマノヒロチカ「Songwriter」
2020年に制作した1曲『Songwriter』。
2020年からのコロナ禍において、音楽業界やライブハウス、アーティストなどの活動は厳しくなってしまった。
彼はそこで「音楽人の端くれとして、それぞれ苦しい人へのリスペクト」を込めて、
「音楽に憧れ、救われていたことを思い出してほしい」という想いを込めて、歌を届ける。
「真っ正面やストレートな表現はあんまりやってこなかったけど、今回はしっかり思いを伝えたいと思った」
と話すように、この楽曲ではその言葉通りに≪紡いだ音と絞り出した言葉が 力になる夜がまだあるのです≫
≪人生を悩み 運命に抗い、涙流す人に捧ぐ歌を求めて また歩き出すのです≫と、真っ直ぐに言葉を紡ぐ。
その言葉と音に、音楽の魅力を感じない人などいないだろう。
今後の活動予定に尋ねてみると、「今年中に3rdアルバムを制作して、来年の春ごろには発表したい」
と話してくれた。そんな次作のリリースを楽しみにしながら、「月に5~6回、全国各所でやってます」
というライブにももちろん注目しておきたい。
彼は、一度は直接その音に触れていただきたいミュージシャンの一人だから。
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2018/05/16リリース