シンガーソングライター、美優。
2015年から音楽コラボアプリ『nana』で投稿開始。
そんな中、自分でも曲を作りたいと思うようになり、2018年には初めてのオリジナル楽曲を制作。
それが後の2ndシングルとなる『これから』だ。
現在はツイッターやnanaにて、オリジナルとカバー曲の投稿を中心に活動中。
最近では、自分のオリジナル曲をリスナーがカバーするなど、
逆に自身がカバーされる側の立場となり、嬉しく思っている。
・黄色い傘
2021年7月にリリースとなった楽曲『黄色い傘』。
自身で作詞・作曲・歌を手掛け、編曲は
かねてから氏の作る音楽が大好きだったというbrains™氏が行っている。
雨がテーマとなっている同曲は、楽器隊の音数を抑えることで、
美優というシンガーの持つ深みのある歌声が強調される楽曲だ。
「全体を通して、ここはこういう意味、ここは皮肉だとわかるようになっている。
“残された傘”=主人公、“止んだ雨”=去った人と比喩し、対照的に描く」
という歌詞の世界観と歌声の雰囲気の相性が抜群で、そのストーリー、
あるいは楽曲の持つ感情の中にどんどん引き込まれていく。
歌詞とマッチしているピアノとギターの対照感もまた、同様だ。
・これから 美優
2021年8月リリースの2ndシングル『これから』。
最初に作ったオリジナル曲でもある同曲は、
黄色い傘とは対照的に90年代ロックサウンドをイメージし、
エモーショナルなサウンド感で表現されている。
アレンジはmashoe'(マシュー)氏が担当。
感情のたっぷり乗った歌声とサウンドで
≪あの頃二人よく行ったボロボロのカラオケボックスは
今も変わらずやってるかな?なんて思い出話交わして≫
≪誰もいないバスの後ろで 手を繋ぐ≫
と視覚的な歌詞を描くから、自身の記憶とも
リンクするような情景がパッと思い浮かぶ。
いつかの思い出を振り返りながら、温かい気持ちになる1曲だ。
・眠れない夜に
2018年に発表したオリジナル楽曲『眠れない夜に』。
制作する楽曲のテーマは“夜”が多いという美優。
この楽曲も、「夜に感じること。ちょっと不安な気持ちやもどかしい気持ち」
を表現した恋愛曲となっている。
「自身のことを知らない人からでも入りやすい」
という同曲の制作にあたって意識していたのは
「あえて1分半で完結するように制作すること」と
「日本語が好きなので、日本語の持つあたたかさを表現すること」だ。
染み入るような歌声と語り掛けるような言葉選びをもって、想いを描く同曲。
その音と言葉に、ざわざわした心が落ち着いていくという人も多いのではないだろうか。
もともとライブは行わず、SNSでの発信が主体となっている美優。
「今後も今まで同様に、自分が作りたい音楽を作り、配信サイトで発信する」という。
この先はまず、「新しい曲を出したい」とのこと。
「今まで悲しい曲が多かったので、歌詞を強調しながら明るい曲を作ってみたい」と話してくれた。
また、「将来の夢はCMタイアップ。保険のCMに使われたい。
誰かのための楽曲提供や誰かの曲を歌うことをやっていきたい」とも明かす。