シンガーソングライター、何故ナツミ。

幼少の頃、音楽番組をきっかけに歌う事に興味を持つ。

17歳の時に阿部真央の『じゃあ、何故』に感化され、ギターと作詞作曲を始める。

その後弾き語りで収録したオリジナル曲をライブハウスに持ち込み、ライブを中心に音楽活動をスタート。


2017年、mini album『?』を全国発売。同年『Mix Channel』オーディションで 3,000 人の中からグランプリを受賞し、ハジ→とのフューチャリング曲『夢があるから。feat. 何故ナツミ』をUniversal Musicからリリース。2018年、10代をメインターゲットとしたフェス『超十代 -ULTRA TEENS FES-』で幕張メッセのステージに立つ。同年、若旦那 (新羅慎二)プロデュースのもと、『全部お前のせい』のMVを公開。


2019年には『a flood of circle』の佐々木亮介が作詞・作曲を手掛けた楽曲『何故猫になる』をリリース。同曲は、テレビ朝日系『オスカル!はなきんリサーチ』のエンディングテーマに起用された。そして同年秋のメジャーデビューを発表。2020年、8月~10月に行ったクラウドファンディング『ド派手でとびっきりの Music Video とアルバムを作りたい!』にて2,080,158 円の支援を受け、フルアルバムとMV3本の制作が決定。


そして翌2021年11月30日に、フルアルバム『瞬間』をリリースした。「この1年間は凹むことも多かったが、そういう部分も曲に影響した」と話す同作には、佐々木亮介提供楽曲『何故猫になる (with勝手にしやがれホーンズ)』『何故泳ぐ』、きのこ帝国あーちゃんがギターで参加した『終末 I SHOULD』など、ジャンルを問わずに多彩な楽曲が収録されている。

12月10日には同作のリリースを記念して、目黒ライブステーションにて2年振りのワンマンライブ『初期衝動』開催している。




・MV【何故猫になる/何故ナツミ with 佐々木亮介 勝手にしやがれホーンズ】



11月30日リリースのフルアルバム『瞬間』の1曲目に収録されている楽曲『何故猫になる』。

勝手にしやがれホーンズも参加している同曲は、ジャジーなサウンドと歌謡曲的な色気のあるメロディーラインが融合した、和風歌謡ジャズとでもいうべきサウンド感の1曲となっている。


歌声からもそんなサウンドに負けないほどの色気が感じられるから、学校帰りや仕事終わりのデート前に聴いたりしたら、夜に向かう自分のテンションをぐっと上げてくれることだろう。

もちろんその華やかなサウンド感は、単純に気分を持ち上げてくれるものでもあるので、昼夜を問わずにおすすめできる。



・HUE



同じく11月リリースのアルバム『瞬間』に収録されている楽曲『HUE』。

元々はバラード路線で制作していた楽曲だったが、「アレンジャーにアレンジを施してもらったものがすごく良かったのでそのまま出した」という。


どこか跳ね感のあるアレンジは、昨今のHIPHOPともリンクするような雰囲気だ。

ジャジーな雰囲気も纏っていて、音の緩急にも惹きつけられる。

その音の緩急は歌声にも表れていて、時にウィスパーよりになったり、時に爆発力を感じたりする。

改めて高い表現力を持つシンガーであることが分かるだろう。


・何故ナツミ『ありったけの愛を歌わせて』MUSIC VIDEO



2020年5月リリースのミニアルバム『最前線』収録曲『ありったけの愛を歌わせて』。

そのタイトルからも分かるように、≪私という一人の生き物が本気で歌うラブソング≫≪彼女になれて幸せよ≫と歌う、愛の溢れるラブソングだ。サウンドもどこかハッピーでラブリーな雰囲気で、歌声も可愛らしさを全力で詰め込んだようなキュートさがある。


≪他の子の連絡先 元カノとの記憶も消して≫という、ともすれば面倒にも映りかねない独占欲も、可愛らしく映るから不思議だ。

そんな、歌詞と歌声とサウンド感、三位一体の可愛らしさにやられてしまう1曲。




「毎年、路上ライブで全国に行きたい。広島には絶対に行く」と話す彼女。

人を惹きつけるその表現力は、路上でも輝きを失うことはないだろう。

きっと多くの人が素敵な時間を過ごせるはず。そんなライブも含めて、今後の展開が楽しみだ。


だがまずは、11月リリースのフルアルバム『瞬間』を楽しんでおきたいところ。

バラエティにも富んでいて飽きずに聞けることは間違いないので、是非何度も聴き込んでいただきたい。



【リリース情報】


2021/11/30リリース

フルアルバム『瞬間』



本作の開幕に相応しいホーンセクションが華やかな
「何故猫になる」からはじまり
スモーキーな薫り漂う世界で憂いや燻り、
影を背負いつつ
光にしがみつく不器用な大人を詠ったかと思えば
はたまた、
ぐるりと色を変えたサウンドとビートの「Hue」
クリスピーな歌声が寂しくも次の素敵な出逢いを雲間から呼び込んでくれる。

まさに薄明光線、天使のはしごのような
アルバムリード楽曲「吹っ切れてダーリン」

これぞガールズポップの真骨頂とも言える軽快な鍵盤のステップがリードを強く引き
気持ちよく散歩に連れ出してくれる「僕は犬」

そして記憶のフォルダのこれまでを振り返り噛み締める「僕だけのヒストリー」

大団円の歓声や熱気、
湿度すら確かに見える
「終焉」でアルバムは閉じられていく。

新章に突入した何故ナツミの『瞬間』を聞いて欲しい。