東京を拠点にする、女性ヴォーカルシンフォニック・メタル・バンド、ANCIENT MYTH。
結成は2002年であるが、現在は当時のメンバーは在籍しておらず、ヴォーカリストのMichalを中心に、Hal(Key)、Shibuki(Ds)、Kohei(Gt)という4名編成で活動中。
翌2017年にはドイツ・ベルギー・フランス・オランダなどで10公演を行うヨーロッパツアーを開催。中国や韓国への遠征も行った。
・ANCIENT MYTH / Chaos to Infinity (Official Music Video)
2021年7月7日にリリースしたアルバム『ArcheoNyx』のオープニングトラック『Chaos to Infinity』。
その言葉通り、メロディーラインは壮大で、サウンドや歌声もそれに負けず劣らずどこまでも広がっていくような雰囲気がある。かといってただ壮大なだけではなく、そこに抜群の疾走感があるというのがこの楽曲の大きな特徴だろう。だから圧倒されながらも、テンションをぐっと高めてくれる。
Hal曰く「ぼくがかんがえたさいきょうのメロスピ」とのことだ。
・ANCIENT MYTH / River of Oblivion (Official Music Video)
同じくアルバム『ArcheoNyx』収録曲『River of Oblivion』。
物語性を感じるドラマチックなムードと、まさにシンフォニックメタルというべき、美しく壮大でクラシカルな雰囲気と、激しいメタルサウンドが絶妙に融合し、確固たる世界を描き出す。聴いているうちに、楽曲の世界観に引き込まれ、トリップしてしまう。
そこで、「せっかくだからパイプオルガンの演奏シーンも入れよう!」と、急遽パイプオルガンの短いイントロを作って撮影に臨んだ。
・ANCIENT MYTH / Ambrosian Blood (Official Music Video)
ミニ・アルバム『Ambrosian Blood』の表題曲。
「もともとは別の曲(2曲目に収録された『Forbidden Blaze』)が『Ambrosian Blood』と名付けられるはずだったのですが、ジャケットの撮影が行われた後で、『もっとジャケットの雰囲気に合う曲を作りたい』と思い、急遽作曲したのがこの『Ambrosian Blood』です」との裏話も明かしてくれた。
かくして表題曲として生まれた同曲は、美しく伸びやかでありながらもキャッチーさを感じるメロディーラインが印象的だ。もちろんシンフォニックなメタルサウンドも身体の奥深くから頭や足の先まで広く響き渡るものだが、思わず口ずさみたくなるようなメロディーラインは、普段こういったヘヴィ・メタルを聴かない人にもきっと聴きやすいものだろう。
ANCIENT MYTHというバンドの魅力も存分に感じられ、かつとっつきやすいという、様々な人におすすめできる1曲だ。
9月からはツアーを予定している彼女たち。
是非、このツアーに注目していただきたい。
【ライブ情報】
Guest Act : Mardelas, Shiver of Frontier