幅広いジャンルの配信で活躍するヒキコモリ吸血鬼Vtuber、古守ちゆ。

イラストレーターのParyi氏がデザイン・プロデュースしたVTuberグループ「P家」のちゅこららに所属して活動する彼女は、2019年4月にデビュー。主にゲーム実況を中心に、歌枠配信や雑談配信、歌ってみた動画の投稿など、多彩な活動を展開してきた。

また、YouTubeのみならずbilibiliの方でも積極的な配信を行っており、そちらでは中国語の勉強配信も行うなど、国境を越えた活動で着実にリスナーを増やしながら支持を広げている。

活動3年目に入った現在のYouTubeでのチャンネル登録者数は1.2万人、bilibiliでのチャンネル登録数は17.8万人を超えている。現在進行形で注目度を高めている実力派だ。

2022年2月に公開された、古守ちゆ初のオリジナル曲「FLASH OF BLAZE」。

bilibiliのメンバーシップが1000人超えるとオリジナル曲を作ってもらえる企画をきっかけに制作が実現したというこの曲は、アニソン的なテイストで疾走感のあるロックチューンに仕上がっている。

シンフォニックなサウンドと彼女のソリッドで力強い歌声が一体になっていて、エモーショナルな感情の波を見せているのが魅力のポイントだ。

オリジナル曲を持つことはひとつの夢だったそうで、自身にとって初めての本格的なレコーディングも経験し、緊張していたところを監督やエンジニアに気遣ってもらい、最終的にはリラックスしながら歌うことができたという。

ファンからは「何のアニメのOPですか？」と言われることもあったそうで、そんな感想が聞こえてくるところからも楽曲のクオリティと彼女の歌唱力の高さがうかがえる。

間違いなくこれからの古守ちゆを象徴する代表曲になっていくであろう本曲。バーチャルシンガーとしての彼女を知る上で、まず最初に聴いてほしい。

SLAVE.V-V-Rによるボカロの名曲「このピアノでお前を8759632145回ぶん殴る」。その歌ってみたカバー動画は、古守ちゆにとって特別な意味を持つ作品となっている。

もともとSLAVE.V-V-R楽曲の独特な世界観や言い回しが好きだという彼女。なかでもこの原曲は初配信のときから歌っているほど大好きな曲だそうで、配信で頻繁に歌っているためにリスナーの間で「古守と言えばやっぱりこの曲」と言われるほどになっているという。

ある配信者が歌っていたのをきっかけにこの曲を知ったという古守ちゆだが、今では彼女が歌っているのをきっかけにこの曲を知った、というリスナーの声も多く届いているそうだ。

配信では長めの間奏部分を活かして独自のアレンジやパフォーマンスを入れたりと趣向を凝らして表現しているそうなので、そちらでも是非チェックしてみてほしい。

こちらも彼女の歌配信での定番レパートリーのひとつ「シュガーバイン」。歌ってみた動画では、よりじっくりと、より繊細に彼女の歌唱を味わうことができる。

休日の朝のような穏やかで清涼感のある曲調がこの曲の特徴だが、その雰囲気に彼女の歌声がよくマッチしていて、聴いているうちにリラックスできるのが魅力のポイントだ。

リスナーからは「喋っている声と歌っている時の声が結構変わる」とよく言われるという彼女。配信でのトークや、アップテンポな歌声ともまた違った声の魅力に注目しよう。

今後はオリジナル曲を増やしたりと音楽面の活動にもより一層力を入れていきたいそうで、2021年にはbilibiliの音楽イベントにP家のメンバーで出演を果たしたので、今度はソロでのライブを開催することも目指しているという。

さらに活動を前進させていく古守ちゆに、これからも要注目だ。