「音楽を終わらせるための音楽」を鳴らす集団、終活クラブ。
メンバーは少年あああああ、石栗、イシダヒロキ、羽茂さん、ファイヤー・バードという5名編成。
2020年8月、少年あああああを中心に志を同じくするメンバーが集結し結成。翌2021年1月の初公演より始動。
印象的なバンド名やポップなキャラクター、さらには音楽的なキャッチーさなどを武器としながら、歌詞に絶対的な拘りがあるというのも特徴。
・テレキャスター・テレキャスター・テレキャスター/終活クラブ
タイトルからしてキャッチーな楽曲『テレキャスター・テレキャスター・テレキャスター』。楽曲自体もとてもキャッチーで、切れ味の鋭いバンドサウンドとノリの良いリズム、頭に残るメロディーラインが気分を上げてくれる。サウンドにテンポ感にノリ、メロディーライン、どこをとっても中毒性が感じられるというのもポイントだ。
ちなみにタイトルが『テレキャスター・テレキャスター・テレキャスター』なのは「テレキャスターとつく曲に名曲が多いので、それならいっそ3回繰り返してみた」ということから。名曲たちを意識していることもあり、普遍的にいろいろな方に受け入れてもらえることが頭にあったというのも、この楽曲の抜群のキャッチーさに繋がっている。
・タラッタ人生論/終活クラブ
「ざっくりいうと『あなたと一等賞を取りたい』という楽曲」とコメントをくれた楽曲『タラッタ人生論』。
「人には終りが来るし、来世なんて考え方は今の人生にしかない。だから、自分の人生の中で1度きちんと一等賞を取りに行くという決意表明の楽曲でもある」とのこと。
どこかひねくれた雰囲気がありながらも≪さあ構えろ 君と獲る一等賞だ≫という、ぐっと深く刺さるメッセージに、攻撃力の高い疾走感豊かなサウンド。そんなこの楽曲は間違いなく心にスイッチを入れてくれる1曲だ。「バンドの楽曲でも『テレキャスター・テレキャスター・テレキャスター』と一位二位を争うぐらい盛り上がる曲」だというのも、大いに頷ける。
ちなみにMVに出ている白い装束は、バンドのテーマやメインアートにも取り上げられている『やさしいおばけ』をイメージしたものだそうだ。
・もういいです / 終活クラブ
6月22日リリースの1st Full Album『終活のススメ』のリードソング『もういいです』。
跳ね感のあるサウンドとサビのキャッチーさにやはり中毒性を感じる同曲には、≪「創作は矛盾との葛藤である」≫という印象的なメッセージがある。
そこには「ライブでも『好きに楽しんで』といったあとに『みんな手をあげろ!』というMCをする、なんてことはよくある。でもそれは変なことではなく、むしろ人間ってそれが普通。特に芸術分野ではそういったことが文化として根付いている。そういった面白みや人間に関してを描きたかった」という、この楽曲で描こうとしていたものが色濃く表れているといえるだろう。
彼らのサウンドは間違いなくフェスと相性が良いだろうし、それを楽しみにしているリスナー・ファンも少なくないだろう。
1st Full Album「終活のススメ」Release Tour
09.24@新潟 CLUB RIVERST (ツアーファイナルワンマンライブ)