オンラインを中心に活動中のシンガー、モリスレイ。
活動の中心はニコニコ動画とYouTubeで、ニコニコ動画では2021年9月に発信した『シャンティ(SHANTI)』の歌ってみたが40万回超(2022年11月時点)、YouTubeでも『孤独毒毒』の歌ってみたが37万回超と、どちらにおいても高い再生数をたたき出している。
ダークな雰囲気や毒気を感じるような歪み感のある歌声と、そこから感じられる危うい色気が一つの魅力。
・【ラップアレンジ】ジャンキーナイトタウンオーケストラ / すりぃ (cover by モリスレイ)【歌ってみた】
『歌ってみたコレクション2022秋』にて『ルーキーランキング1位』『Top100ランキング 3位』を受賞した作品『ジャンキーナイトタウンオーケストラ』の歌ってみた。Top100ランキングにおいては、今回の1位はAdo氏であり2位はキスマイの宮田氏。「そんな有名アーティストと肩を並べられたのは素直に嬉しかった」と、3位となった感想を話してくれた。
それだけ高い評価を得ることになった同作では、普段はあまりやらないラップアレンジを取り入れている。自身の武器であると自負している“がなり”もふんだんに取り入れられており、攻撃力の高さに圧倒される。その高い攻撃力は楽曲のサウンド感とも相性抜群であり、聴いていると心の奥に沸き上がるようなものを感じてくる。気分を上げたい時にピッタリな1作だ。
・カフカ / パルモカ feat. モリスレイ
「初めて依頼を受けて歌唱した」という1曲。ボカロPのパルモカ氏いわく、モリスレイに歌ってもらうための楽曲として制作したとのこと。それもあってか、ダークな曲調の中にがなりも多く取り入れられており、モリスレイというシンガーの魅力が存分に発揮できるような楽曲になっていることが感じられる。
もちろんそんな歌声のカッコよさに負けないように、サウンド自体も攻撃的でアンダーグラウンドな雰囲気がある。インダストリアルな響きもあって、歌もサウンドも、とにかくかっこいい1曲だといえるだろう。胸の底の方に響く低音も魅力的で、かっこいいボーカリストを探しているすべての人に、一度は聴いてみていただきたい作品だ。
・【モリスレイ】孤独毒毒 / syudou (cover)【歌ってみた】
ショートバージョンをTiktokで投稿し、その音源が使われた動画がバズって拡散されたという作品『孤独毒毒』の歌ってみた動画。
現状の自身のYouTube上の作品の中では、一番の再生数(37万回超/2022年11月時点)を誇る作品となっている。そんなバズについては、「驚きももちろんあったが、自分としても自信を持って取り組んだ楽曲ではあったため、単純に嬉しい気持ちが大きかった」と話す。
この作品においては原曲を歌う初音ミクの可愛らしい雰囲気の歌声(それはそれで別の危うさが感じられて魅力的であることは確か)と比べて、圧倒的に男臭くて泥臭くて攻撃的な彼の歌声が、その理由であることは間違いないだろう。もはや色気すら感じるその危うさ・ギャップが、中毒性を生んでいるのだ。
「実はモリスレイとしての初めてのライブが、ニコニコ超パーティのステージ(さいたまスーパーアリーナ)だった。なかなか出来ない経験を得られ、今後の活動に向けてより一層気が引き締まった」という彼。