作曲やミックスをしている時に、音を聴き過ぎてしまってよくわからなくなったり、いまいちエフェクターのツマミの意味がわからない人もいるのではないでしょうか?



エフェクター関係の事は、ミックス本やネットでも、そこらじゅうに情報は溢れています。


ただ、それがどれくらいの効果があって、どのくらいで設定すればいいのか、その正解は載っていない…。



だから難しいなぁと思うのだが、その場合、あまり細かい事は気にせずに済ませていい時もあります!



 



【コンプ2つ指しは音が違う!】



コンプはパラメーターで設定した時の音と、二つ差し込んだ時の音が違う事は知っていましたか?



例えば、コンプを使って「メーターが+6.0dBの音を−1.0dBにしたい」場合、パラメーターをいじって下げていきます。


メーターが赤くなるほど音圧が高い場合、スレッショルドを深くかけないといけませんが、それだと音が固くなっていきます。


ですが、-1dBにしたいのでなんとかして調整していきます。


一つのコンプだけでなんとかしようとすると、パラメーターをいじらなければならないので深めの設定になるでしょう。



では、コンプを二つ差し込んでみましょう。


二つ差し込んだ場合、


『一つめのコンプを通った音が二つめのコンプに入って』きます。



一つのコンプだと、一の中で音を処理していますが、二つだと、一つ目で処理した音に対して処理をするので、また設定が変わってきます。



単純に考えると、少し音圧の下がった音に対してまたコンプをかけるのでパラメーターを無理する事なく処理できます。



無理やり過ぎる設定はあまりよくありません。


実際に音を聴いてもらえばわかりますが、きっと意図した音にならないのではないでしょうか?(ぎゅ〜とつぶした音を作りたい場合はありですが)



 



上記の例のように、


「一つのコンプで-7dB下げる」のと


「-3dBと-4dBと二つで処理する」のとでは、まったく意味合いが変わりますよね。



設定を深くかけないといけない場合でうまくいかない時は、二つコンプを差し込んでみる事をオススメします。また、三つでも効果が違ってくるでしょうし、その辺りを探していくのも良いかと思います!



 



【理解せずとも効果があるのが良い】



色々なエフェクトがありますが、EQ、コンプ、リバーブ(コーラス)は必ずといっていい程使うのではないでしょうか?



この中でもコンプはなかなかくせ者だと思います。


機種によって音は全然違いますし、薄くかけるだけの時もあったりします。


元の音を壊さずオケになじませるために使う場合、ただ聴いただけではわかりにくいです。



だからこそ、無理な設定でコンプをかけるのは避けたいところです。



でも、どうすればいいかわからない…



 



こんな時は、とりあえず二つ差し込んでみましょう!



 



【わからなければ、わからないままでも効果がある】



たくさん曲を作って、ミックスをして経験を積んでいかないとエフェクト関係は理解しにくいと思います。



でも、そんな事も言ってられませんよね?


最初の頃はわからなくても、それなりに作っていかなければいけないですから。



となれば、パラメーターがよくわからないものをただいじって音が壊れていくよりも、


あまりよくわかっていないけど、同じエフェクトを二つ差し込んでみた方が結果良いものになるかもしれません。



 



【どちらも音にとって大切な事】



ココではコンプを例にとって書いていますが、これは他のエフェクトにも言える事です。



例えばコンプは一つしか使ったらいけないのではないか?と思うこともあるかも知れないですが、そこに正解はありません。


エフェクトも音楽の一つです。


試したモノ勝ちなところがありますので、色々と挑戦してみてください。



一つのエフェクトをイジリ倒すのも勉強になります。


諦めて二つ差し込んでみたら音が変わった!という事も良い発見になります。



 



心は遊びながら、、、そんな制作をしたいですね!