笑顔が印象的なシンガー・ソングライター、鈴木友里絵。1993年生まれ、23歳の彼女が歌うのは、等身大で飾らないまっすぐな歌である。
子供の頃は、『天使にラブ・ソングを』をはじめとするミュージカルが好きだったという鈴木。人々を笑顔にする前向きな楽曲が多いのは、それらの音楽の影響だろうか。普段はシンガー・ソングライターとして活動する鈴木だが、自らギターを弾いて歌う以外にも、KONAMI音楽ゲームGITADORAやjubeatへの楽曲提供、青山学院大学の学祭テーマソングなど、様々な場への楽曲提供も行っている。自身のライヴも、路上やライヴハウスだけでなく、介護施設や相田みつを美術館など、多種多様な会場で行われている。
彼女の歌は、同世代から大きな共感を呼んでいる。7月20日に発売になったアルバム『palette』のリード曲「助手席」は、恋人の居る人に恋をした経験がある人なら誰もが共感できるような歌詞だ。〈でもきっとこの恋は叶わない だから今だけは〉〈もう少し早く出会ってれば この恋の行方も違ったのかな〉という詞に、ハッとしない女子はいないだろう。切ない歌詞なのに、メロディはあくまでポップで爽やか。好きな人の前で精一杯はしゃいでみせる女の子そのもののような、可愛らしくて切ない歌だ。一方、同日発売となったシングル「しおがまのうた」は、ボランティアで行った際の宮城県塩竃への想いを描いた優しいバラード。柔らかな色合いのアニメーションによるMVも、必見だ。
現在、『palette』リリースツアーで全国を回っている最中の鈴木。ツアーファイナルは12月2日、渋谷GUILTYにてワンマンで行われる。47都道府県をまわるツアーを経て東京に戻る彼女、どのようなライヴを行うのか楽しみである。
文・小島沙耶
鈴木友里絵 ライブ情報
鈴木友里絵ワンマンライブ
『paletteツアー~47色の笑顔に会いに行く~ツアーファイナル』
12月2日(金)
渋谷GUILTY
開場19:00/開演19:30
料金:一般3000円/学割2500円(D別、当日券は+500円)
サポートバンド
gt.藤代佑太郎/pf.いっくん/ba.嶋田圭佑/dr.坂入康仁/cho.あんなぽん/Vn1.向江陽子/Vn2.大塚樹里/Va.金子由衣/Vc.清川水鳥
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