GOOD4NOTHING
GOOD4NOTHINGとTHE CHINA WIFE MOTORSが主催するフェス「SAKAI MEETING 2017」が、5月27日(土)に大阪・堺市海とのふれあい広場特設会場にて開催される。2013年3月に堺市出身の両バンドが「地元に恩返しをしたい!」という強い想いを持ち開催された「SAKAI MEETING 」。今年で5回目となる同フェスだが、メンバーのこだわりやオススメの楽しみ方についてGOOD4NOTHINGのU-TAN、THE CHINA WIFE MOTORSからTSUNEHIKO KAJITAに話を聞いた。
――今年も開催決定おめでとうございます!
U-TAN、KAJITA ありがとうございます!
――今回muevo初登場ということで、改めて「SAKAI MEETING」を開催するに至った経緯を教えてください。
U-TAN 大阪を1歩出て各地でライブしたり、海外でのツアーを経たりする中でできた仲間に、地元堺に来てもらいたいという思いから始めました。バンドが主体でやることによってオーディエンスにもダイレクトに気持ちが伝わるようなそんなイベントにしたいと思ってます!
TSUNEHIKO KAJITA(以下、KAJITA) そうですね、自分たちが15年バンドをやってきた堺で何かできることはないか?っていうのが始まりです。地元堺にロックファンや仲間のバンドに集まってきてもらいたいなと。
――「SAKAI MEETING」はGOOD4NOTHINGとTHE CHINA WIFE MOTORSの共同主催ということですが、そのきっかけは?
U-TAN 元々、地元のバンドを集めたイベントを過去にやってたんですが、解散したバンドがいたり活動が止まったバンドがいたりで、なかなか継続できなかったんです。そんな時、皆で呑んでる時にSAKAI MEETINGの案が出て、ウチらからTHE CHINA WIFE MOTORSに声をかけました。ジャンルというところでは少し違うかもしれないのですが、海外ツアーや、バンドの考えてる方向性が同じベクトルを向いていたので、この2バンドやとなんか面白い相乗効果があると思いスタートさせました。
KAJITA GOOD4NOTHINGが一緒にやろうと声をかけてくれた時、最初は少し戸惑いましたが、お互いのメリットやデメリットなど、全部さらけ出して何度も何度も話し合いをしました。ジャンルは違えどバンドに対しての考え方や、これからの方向性などが同じで、GOOD4NOTHINGとならいいイベントが作れるんじゃないかと思いましたね。
――「SAKAI MEETING」は両バンドの地元である堺市に恩返しをしたい!という想いが込められていると聞きましたが、地元の方々の反応はいかがですか?
U-TAN もちろん恩返しもそうなのですが、やっぱり地元が好きで、どこにいっても勝手に堺の旗掲げてる感じで。堺の先輩たちにも恥へんような活動やったり、地元のシーンを皆で守れたらなって感じてます。回を重ねるごとに賛同してくれる方々が増えてきていて、開催後のゴミの問題や、近隣店舗への無断駐車などの問題も、オーディエンスの皆が自分も参加者なんだって気持ちでやってくれるので、お褒めのお言葉もらえることもあるくらい、年々理解して頂けてますね。
KAJITA そうそう、最初は本当に大変でした……。ロックのイメージだと思うのですが、まあ決してこちらも見た目がいいわけじゃないですし……。でも何度も足を運んで顔を合わせて話をして、約束したことをきっちり守っていくうちに地元の方々の理解が得られているんじゃないかなと、少しずつですが実感しています。
――前回から会場が野外になりましたが、そのあたりの手応えはいかがですか?
U-TAN 前までの会場が使えなくなり、話し合いを何度も重ねての野外開催で、なかなか上手くいかないことも沢山あったのですが、当日のあの空気感を感じて、またイベント後もたくさんの声をいただいて、やって良かったなって心から思いました。
KAJITA 僕たちが思っているよりお客さんは野外でのSAKAI MEETINGを楽しんでくれていたと思います。ゴミなどもまったく落ちてなくて、来てくれたお客さんを誇りに思えましたね。
――今年新しくなったことはありますか?
U-TAN 基本的には昨年の改善点を受けて、より良い空間にしたいと思ってます! ゆくゆくはSAKAI MEETINGにしかないような堺を活かしたコンテンツも増やしていきたいと思ってます。
KAJITA 昨年の反省を生かして会場レイアウトの変更やレジャーシートエリアの拡大、日陰の場所を作るようにする予定です。イベント終了後に少し余韻を楽しんでもらえるような企画も考えています!
THE CHINA WIFE MOTORS
野外になってもあくまでライブハウスの延長で続けている
――今まで出演してくれたアーティストの反応はいかがでしたか?
U-TAN 出演者のほとんどはツアーを共にした仲間だったりするので、バンドと同じくイベントも愛してくれているように感じますね。昼からの長丁場なのですが、ありがたいことにみんな最後まで楽しんでいってくれてます。
KAJITA 皆仲間なのでいろいろ正直に意見をくれましたね。もちろん反省しないといけない意見もいっぱいありましたが、SAKAI MEETINGそのものを楽しんでくれているみたいで嬉しかったです。
――オファーするアーティストはどのように決めていますか?
U-TAN できるだけいろんなバンドに出演してもらいたいので、主催2バンド7人で意見を出しあってオファーさせてもらってますね。
KAJITA GOOD4NOTHINGと僕たちの共通の仲間のバンド、お互いが知らないバンドでもこれから繋がって欲しいバンドなどにオファーしています。できれば毎年海外のバンドにもオファーしたいんですけどね。今後はそういうことも当たり前のようにやっていきたいです。
――なるほど。ところで最近はアーティスト主催のフェスやサーキットが増えてきましたが、実際に主催してみて感触はいかがですか?
U-TAN やっぱり地元でこういうイベントがあるっていうのは主催バンドにとっても活力になりますね。僕らは堺という街にこだわってイベントを開催してます。そして、堺の若いキッズ達が何かしら感じてくれればいいなと思うんです。僕も10代の頃こんなイベントが家の近くであったら行ってたと思うし、もっと早くバンドに興味を持っていたかもしれませんね。
KAJITA 一言で言うと、大変です。(僕ら)極力自分たちでできることは自分たちでやるようにしてるのですが、野外になってからはさらに忙しくなりましたね。野外になってもあくまでライブハウスの延長で、DIYで作り上げたいのでこのスタイルは続けていきたいです!
――今まで4回の開催を通して、お客さんの声はいかがでしょうか?
U-TAN 嬉しいことに、「楽しかった。また来年行きます!」とか「また来年も開催してください!」っていう言葉を沢山いただきました。同時にもっとこうして欲しかった的な指摘もあります。より良い空間にするためには絶対に必要なことなのですごく嬉しいですね!
KAJITA 回を重ねるごとにお客さんの期待や、協力してくれる姿勢が肌で感じられるようになりました。こういうイベントはお客さんも主役になってもらって協力してもらわないと成り立たないと思っています。
――アーティスト、オーディエンス、堺市、皆で成長しているイベントですね。それでは2人が考える「SAKAI MEETING」のオススメの楽しみ方をぜひ教えてください。
U-TAN わりと近い場所に4ステージとひしめき合っているので、休憩体調管理もしつつ沢山のバンドのライブを見てほしいです。会場にはアパレルブースや飲食ブースも充実してますので、会場の雰囲気も込みで楽しんでもらえたらなと思います。
KAJITA GOOD4NOTHINGとTHE CHINA WIFE MOTORSにしか出せないカラーがあると思うのでゆるく、でも熱く、休むとこは休んで攻めるとこは攻めて欲しいです。4つのステージでバンドが熱いステージを見せてくれますし、出店ブース、スケート、DJなどもあるので音楽以外も楽しんで欲しいです。
――今年はどんな一日にしたいですか?
U-TAN 来てくれる皆と出演者の仲間で、最高の秘密を作れたらいいなと思います。怪我もなく皆が笑えるのが一番いいと思うので、皆さんが参加者のつもりで 一日楽しんでもらえたら最高です!
KAJITA まずは堺に沢山のロックファンが集まって来て欲しいです。一日通して来てくれたお客さんと一緒にSAKAI MEETINGを作って行きたいですね。終わった時には来年のSAKAI MEETINGを待ちきれないような気持ちになりたい。お客さんにもそう思って欲しいです。一緒に守っていきたいですね。
インタビュー・文:徳田菜摘(muevo)
SAKAI MEETING 2017
2017年5月27日(土曜日)
堺市 海とのふれあい広場特設会場
開場9:30 開演11:30(雨天決行・荒天中止)
【出演者】
GOOD4NOTHING/THE CHINA WIFE MOTORS/a flood of circle/ATATA/BUZZ THE BEARS/THE CHERRY COKE$/The Chorizo Vibes/GARLICBOYS/Hawaiian6/HOTSQUALL/locofrank/NUBO/OVER ARM THROW/RADIOTS/RAZORS EDGE/ROTTENGRAFFTY/SiM/SIX LOUNGE/THE SKIPERS/SPREAD/STOMPIN'BIRD/10-FEET/Xmas Eileen/HORIZIC[ESP Entertainment]