2015年7月に結成されたTRY TRY NEIICHE。 彼らは繊細なピアノと透明感のある歌声、それに相対し荒々しく響くギターが混じり合い独自の世界観を創り出すことを可能にした4人組ロックバンドだ。 どのジャンルにも属さない音楽性とありそうでなかった「新しいピアノロック」を武器にライブ活動にとらわれず様々なエンターテイメントに挑戦している。 そんな彼らの楽曲たちを本記事では紐解いて行こうと思う。


溺れるなら青



アーバンな雰囲気と共に鳴り始めるこの曲は、日常生活の悲しみに溺れるだけではなく、どうせなら悲しみに沈み切ってしまおうという思いが込められており歌詞の世界観とMVを照らし合わせてみると非常に頷ける中身になっている。 サウンドの面でも繊細なピアノを筆頭に楽器隊がエモーショナルに響くのを感じる。 サビでリフレインされる「青」が悲しみという表現とイコールで結ばれているのも実に見事だ。


Cガール


続いては、軽快なリズムで思わず踊りだしたくなるようなこの楽曲は、一度聴いたら頭から離れないサビのメロディとリズムを併せ持ち、バンドのセンスを感じる。 MVではクールに演奏していたメンバーが後半では主演の女優と一緒に踊りだすところも彼ら特融の柔らかい雰囲気を醸し出し、見どころのひとつである。


initiation



最後は活動を開始する前に撮影されて活動開始と同時に公開されたこの曲は手探りで作ったという。 爽やかに掻き鳴らされる歪んだギターと安定したリズム隊の上にとても綺麗なピアノの旋律が乗っかりイントロから化学反応が生まれている。 どこまでも広がっていく様に響くヲクヤマ(Pf&Vo)の声はこのバンドにとっての大きな武器だと感じさせてくれる。


先日、ワンマンライブも大盛況に終えたTRY TRY NIICHEは現在も新しい楽曲制作に取り組んでいる模様。是非次回作のリリースも期待して待とう。


【HP】http://trytryniiche.com

【Twitter】https://twitter.com/niiche_band