飛空艇で冒険するMina隊長と乗組員(プロジェクトメンバー)により編成されるガールズ・スチーム・メタル楽団、FATE GEAR。
ファッションもそのコンセプトにマッチする、レトロなイメージと機械的なイメージを掛け合わせた、船やSFの飛行船と親和性が高いもの。そんな、細部まで作り込まれた世界観も魅力の一つだ。
飛行(ライヴ)は主にGt.Mina隊長、Dr.Haruka、Ba.Erika、Key.Yuriをレギュラーとし、ゲストVocalを迎えた編成で行う。
2015年、『高崎晃』、『Taiji(ex.X JAPAN)』、『BABYMETAL』らと競演歴のあるMina隊長(Guitarist, Composer)を中心に活動開始。2017年より現在の多人数制プロジェクトとなる。2018年には『Evoken fest.2018』大阪公演にて、同フェス初の女性バンドとしてオープニングアクトを担当。翌2019年1月にリリースしたEP『Headless Goddess』はディスクユニオンオンラインHR/HM国内盤チャート1位を獲得と、その音への評価は高い。
同年、楽曲『MEGABULLETS』がNetflixアニメ『ケンガンアシュラ』とタイアップ。闘技者・御雷零のテーマソングとして使用され、夢であったアニメタイアップを果たすと同時に、今までの活動範囲ではない違うフィールドのファン層も獲得。
今後は海外での活動にもより力を入れ、ツアーも行ってみたいと目論む、注目の楽団だ。
・Scars in my Life/ All- female steampunk metal band FATE GEAR
2017年にリリースされた2ndフルアルバム『OZ -Rebellion-』に収録されている1曲。
攻撃的で前進力の高いサウンドが特徴的な1曲で、冒頭のAメロでのキメはキレキレ。音の入りと一緒についつい頭を振りたくなってしまうはずだ。
ただこの楽曲の特徴はなんといってもそのメロディーライン。じっくりと弾き語りで奏でていたらJ-POPシーンでも戦えるような綺麗なメロディーラインで、Aメロ・Bメロ・サビとどこをとってもすごく耳なじみが良い。このポップなメロディーラインがあるからバンドサウンドのカッコよさがさらに引き立っているともいえるだろう。
・MEGABULLETS feat.NANA - ケンガンアシュラ 御雷零のテーマ by FATE GEAR Kengan Ashura Rei Mikazuchi's theme
大人気アニメ『ケンガンアシュラ』の登場人物、御雷零のテーマとして採用された楽曲『MEGABULLETS』。ゲストボーカルにはNANA(Reasterisk, THEO NOVA)が参加している。
重厚さの中にやはりキャッチーさを兼ね備えている1曲で、歌のメロディーラインだけではなく、ギターリフ自体も重たいながらどこかポップネスを孕んでいる。疾走感を伴って駆け抜けていくパートと、じっくりと頭を振りながら爆発を待つようなパートの緩急の差も抜群だ。
ずんずんと重たいサウンドを響かせているのに幅広い層に響く雰囲気があるのは、そんなバランス感覚の良さゆえだろう。この楽曲をきっかけにファン層が広がっていったというのも納得できる。
2020年12月23日にリリースされる4thフルアルバム『The Sky Prison』に収録されている楽曲『The Sky Pirates』。
バイオリンに、トライバルな雰囲気のあるドラミングやコーラスと、とにかく壮大な景色が目の前に広がる。メロディーには持ち前のキャッチーさが健在で、もちろんサウンドに重さもある。しかしここにあるのはもはやジャンルを超えた音楽だといえるだろう。枠組みにとらわれず、自分たちが表現したいものを鳴らすために音を作り上げているという空気がある。この楽団のスタイルであれば、それも問題なく可能だろう。そしてそんな表現によって、自分たちの世界観をさらに確率させている。
しばらく国内でワンマンライブができていなかったという彼女たちだが、11月1日には大阪でワンマンライブを開催予定。さらに東京でも開催予定となっている。
今後は「外でドローンを飛ばしてMVを撮影してみたい」と、クリエイターとしての力を伸ばせる表現手法にも積極的。
どんどん確立され、まだまだ研ぎ澄まされていく彼女たちの世界観に、一緒にライドしてみるというのもおすすめだ。
【HP】
https://fategear.jp/
【YouTube】
https://www.youtube.com/user/roseofdestruction
【Twitter】
https://twitter.com/Mina_taicho?s=20
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