のぐちは東京を中心に活動するシンガーソングライター。 高校三年から作詞作曲を始め、音楽への道を歩み出した。 18歳の時には一度就職をするも、音楽一本でやっていきたいと決意。 今では路上ライブやライブハウスなど多彩な場所で活躍しており、月に10本ペースでライブを行う程ストイックかつ熱心に音楽に向き合って生きている。 Living Bed Recordsという自主レーベルを立ち上げ、“のぐち”ソロとして、そして学生時代にのぐちにギターを教えていた先生が中心となって集まり結成された”のぐちバンド”の双方で活動する彼女。 その太く強い覚悟を胸に、シビアな現実と戦う様を音楽にぶつけて歌い、叫ぶ。

そんな彼女の音楽の魅力とは? ソウル溢れるのぐちのおすすめ楽曲をピックアップして紹介しようと思う。


●東京砂漠 



夢がたくさんあるようで、空虚なものも多く、孤独にもすぐなれる東京。 東京は砂漠であるイメージに囚われて甘んじる人も多い。そういった実態を救い上げるこの曲は、東京を活動のフィールドとするのぐちだからこそ見える視点で歌い上げている。 芯の太い力強さあるのに、清らかでとても凛としているのぐちのボーカルはどうにも心が引き寄せられてしまう。 リズミカルなメロディに乗せる現実を見据えた突き刺さるメッセージ性が抜群の歌詞の深さも注目どころだ。


●スポットライトと君



今まで愛について書いたことがなかったのぐちがチャレンジした愛をテーマにしたこの曲では、恋愛ではない”愛”にフィーチャーしている。 迷いや辛さを描くグルーヴから展開される混沌を掻き消したいと叫ぶようにギターが掻き鳴らされる瞬間は一気にのぐちワールドに取り込まれる。 普段の力強さいっぱいののぐちの印象とは一転、もの悲しげに優しくしっとりとしたボーカル。のぐちが弱弱しく「音楽なんてやめてさ」と歌う度に切なさが滲み出る。 音楽や愛、そして目に見たり肌で感じるものすべてに対して、夢やファンタジーだけで終わらせないところ。そこに、のぐちの音楽の魅力がある。


●途中下車


就職した仕事を辞める時に出来たというこの曲は仕事と音楽の両立が難しいと感じたことがきっかけだという。 音楽一本でやっていきたいというのぐちの本心を尊重して応援してくれた周囲の人たちの優しさに触れたことがこの曲には大きく反映されている。 生活で見えた景色が切り取られ、独り言のように零す歌からしっかりと主張するように勢いと力を持った歌声に変化していくところがこの曲の醍醐味である。 「他の人の優しさに触れることで、孤独じゃないことを知った。」と語るのぐち。 自分の弱さを見つめ、そんな自分から途中下車することで自分の道をしっかりと歩んでいくことを決めた自身の姿をしっかりと投影させている。前向きで聴く人に勇気や元気を与える一曲だ。


音楽の道に生きることを決めたのぐちが日々目標としているのは「自分の歌をもっとたくさんの人に聴いてもらいたい。」ということ。 幻想じゃない現実をしっかりと見つめ、歌う彼女の音楽は何よりも信憑性があり、それと共に心から応援したいと思える力を持っている。 来年2月17日には弾き語りワンマンライブを開催するというのぐち。 現実に生き、現実を歌うのぐちをぜひとも直に見て、聴いてほしい。


【ライブ情報】

2/17(土)横浜O-SITE

のぐち弾き語りワンマンライブ 「20歳」

開場12:00 開演12:30

料金:¥2,500 +1D

出演:のぐち(ゲストあり)


【Twitter】https://twitter.com/noguchi_guitar

【HP】https://www.livingbedrecords.com