2017年5月に結成した4ピースバンド。同じ大学サークルに所属していたMegumi Takahashi(vo.key),Yuki Sugama(gt), Kohei Takashima(dr)の3名に、別のバンドで活動をしていたKoji Yasuda(ba)を加え、現体制がスタート。

シンプルな中に90s,emo、ポストロックやネオソウルのエッセンスが加わった楽曲が注目され、2019年にはRO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019入賞を果たす。さらに同年、長野県松本市で行われる野外音楽フェスティバル「りんご音楽祭」へも出場する。2020年にはJAPAN JAMへの出場も決定し、今まさに注目が集まっている新進気鋭のバンドだ。

音楽、ビジュアル、世界観。様々な魅力とセンスを併せ持つtiny yawnの楽曲を紹介していこう。




①泡になる 




2020年04月30日にリリースされた「yawn」に収録されているナンバー。
独特のボイシングとコード感が、tiny yawnの世界を彩り形成している。
その独特な和音とバンドアンサンブルの中に、Takahashiの透明かつハスキーな低音を孕むボーカルが映える。まさに、tiny yawnを代表するような楽曲だ。

アプローチの全てが独特であり、曲のカットアウトなども印象的だ。様々なエッセンスが入り混じり、tiny yawnとして混ざり合いひとつになる。そんなイメージの楽曲。



②海の法則

 



こちらも2020年04月30日にリリースされた「yawn」に収録されているナンバー。
「泡になる」のアンニュイな雰囲気とはまた少し違った、淡い疾走感と焦燥感が入り混じる、胸にキュンと刺さるようなアップチューン。
一枚絵のアニメーションで展開されるリリックビデオであるのに、これほどまでにドラマを感じる作品は珍しい。それほど、音にストーリーがあるのだろう。
YouYubeYoutubeに寄せられたファンのコメントも非常に好感触のものが多く、音楽ファンの心を掴んで離さないような楽曲であることが窺える。

音数は多い、さらに複雑なフレーズやコードも多い。なのに渾然一体となる音の波。tiny yawnの音楽センスが色濃く感じられる一曲だ。



 ③夜明の星 




2018年8月1日にYouTubeにアップされたナンバー。
心なしか、Takahashiの声に若さを感じられ、ファンとしては聴き比べが楽しい楽曲だ。
特筆すべきはコーラスワークと各楽器のバランス感だ。

楽曲に厚みと世界観をもたらすコーラスワークは、一聴して癖になる。しかし、コーラスワークは抽象的なものなので、コーラスワークだけに特化した曲はぼやっとした印象になってしまうことが多い。しかし、「夜明の星」に限っては全くその限りでない。繰り返されるコーラスワークが作り出す世界の中に、しっかりとギターやピアノのオブリガードやニュアンスでしっかりと耳を刺してくる。恐るべきバランス感だ。




メンバーによると、2020年はコロナ禍で様々な活動が制限された中で、音楽ジャンルの垣根を越えたインプットの時間が多く取れたという。バンドとしては、それら新しいエッセンスをもとに来年はアウトプットをしていき、バンドとしての新しい幅を見せていきたいと語ってくれた。
自粛期間中は主に制作活動に注力していたため、多くの楽曲を作りためたという。それらの楽曲を、これからコンスタントにリリースしていく予定だ。
今回紹介した3曲の中でも、2018年〜2019年の1年間で恐るべき成長を遂げていることは明らかである。これから先、コロナによる自粛期間を経てどのような進化を遂げているのだろうか。考えるだけでもワクワクしてしまう。

tiny yawnの今後に期待し、次の作品を待ちたい。



tiny yawnインフォメーション


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[Eggs]

https://eggs.mu/artist/Dict_official/



ライブ情報
 2020.12.13 Sun.
下北沢BASEMENTBAR 『ブルーの狭間で』




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open/start 12:00/12:30  

60名限定
ticket ¥2000+1D