2015年にSoundCloudに楽曲を公開したことから活動を開始したトラックメイカー・Yunomi。CY8ERやハッピーくるくるといった他アーティストへの楽曲提供、ラブリーサマーちゃんや花澤香菜のRemixを手がけて注目を集めていき、2016年にはヴィレッジヴァンガードミュージックの第一弾アーティストとしてCDデビューも果たした。 

2017年にはYUC’eと共同で「未来茶レコード」を設立。初のフルアルバム「ゆのもきゅ」をリリースするなど、ますます精力的な活動を見せており、現在大きな注目を集めるトラックメイカーの一人となっている。 

和風のテイストを絶妙に織り交ぜた軽快なデジタルサウンドが奏でるエレクトロポップは、聴くものを問答無用で中毒性の高いポップワールドに引き込んでくれる。そんな、一度聴くと耳に残って忘れられない彼の音楽の世界観に迫っていく。



●ロボティックガール



まず最初に紹介するのは、Yunomi初のフルアルバム「ゆのもきゅ」に収録されている「ロボティックガール」。軽快でアップテンポなサウンドは、正統派EDMながらYunomiの個性でもある和風のメロディが含まれている。

軽くてポップなサウンドとは裏腹に、歌詞で歌われるのは上手くいかない現実的で厳しい恋愛と、それに振り回される女の子のナーバスな心情だ。ボーカルを務めたnicamoqのキャッチーでガーリーな歌声が合わさって、リズミカルに歌われる言葉がよりリアルな輪郭を帯びている。

nicamoqのボーカルは可愛らしさを感じさせながらもどこか淡々として無機質な響きもあって、「傷つくくらいなら機械みたいな心になれたら」というテーマを歌う「ロボティックガール」のタイトルとしっかりマッチしている。



●ハローニュージェネレーション



次に紹介するのは、アイドルグループCY8ERにYunomiから提供された楽曲「ハローニュージェネレーション」。メンバーそれぞれのキャラクターで歌われるポップなメロディときらびやかなEDMサウンドの融合がパンチの効いた独特の世界観を作り上げている。

Yunomiの特徴の和テイストもしっかりと盛り込まれており、特にサビでそれが顕著に表れている。裏メロを奏でる和楽器のようなサウンドと味つけてきに仕込まれた合いの手のコーラスは、この曲が確かにYunomiの作品であることを密かに主張している。


2017年はフルアルバム「ゆのもきゅ」のリリースでアーティストとして大きく飛躍を見せ、現在は2018年内のリリースを目指してセカンドアルバムの準備を進めているというYunomi。彼がこれからトラックメイカーとしてどんな作品を世に送り出してくれるのか、その活躍にこれからも注目していきたい。


【Twitter】@iamyunomi

【HP】http://www.yunomi.tokyo