2014年、京都にて結成したバンド、ギリシャラブ。
現在は活動拠点を東京に移し活動している。
2015年、SIMPO RECORDSよりファーストミニアルバム『商品』を発売。
翌2016年には、同作品収録の楽曲『無人島』が、無名にも関わらず
Inter FM がオススメするニュー・リリース“Hot Picks”に選出される。
同年、Helga Pressより発売された京都の若手音楽家の
コンピレーション・アルバム『From Here To Another Place』に参加。
2017年3月にはファーストフルアルバム『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』を
ミロクレコーズから発売した。
2018年1月にドレスコーズ志磨遼平監修のレーベルJESUS RECORDSから
移籍第1弾の作品となる『(冬の)路上』を、2019年4月に同レーベルから
セカンドフルアルバム『悪夢へようこそ!』を発売。
2020年9月には盟友のバンド・本日休演との自主制作スプリットEPシングル
『遠い暮らし/ (ピカロ、ドン・ファン、ナルシスの末裔による)人類詩』を数量限定でリリース。
ギリシャラブオンラインストアのみでの販売ながら1日で完売した。
・ギリシャラブ『しとやかな獣』
2021年4月7日リリースのサードフルアルバム『ヘヴン』の2曲目に収録されている楽曲。
オリエンタルなリフが耳に残る1曲で、かといってオリエンタルに寄りすぎるわけではなく、
16分で奏でられるギターのカッティングなど、心地よい疾走感をもって鳴らす。
そんなサウンドに乗せて描かれているのは、≪裸で生まれて裸で暮らす 欲望色のしとやかな獣≫
≪どうしようもなくイカれた頭 快楽だけがぼくらの人生だ≫という危ないムードの歌詞。
ただしそれはいやらしく聞こえるものではなく、より文学的で哲学的だといえる。
真新しいサウンド感と独特な歌詞の世界観、そしてふくよかな響きで耳に残るボーカルから、
彼らが卓越したセンスを持つバンドであることが分かるだろう。
MVは自分たちで撮影。
「あえてシンプルに撮っている」というその映像が、そして施されたカラーコレクションが、
この楽曲の世界観を確立させることに一役買っていることは間違いない。
・ギリシャラブ『カフェ・オ・レ』
冒頭から美しいハーモニーに耳を奪われるこの楽曲は、
サードフルアルバム『ヘヴン』の1曲目に収録されている楽曲『カフェ・オ・レ』。
アコースティックギターの響きや唯一無二のボーカル、
そして前述の美しいコーラスワークによって、
何とも幻想的なムードを生み出している。
そこに現実的といえる“カフェ・オ・レ”というワードと、
≪血と骨と心と肉とを混ぜたら君にだって作れるさ≫といった
現実感を薄めるような言葉が入るから、独特のムードはさらに確固たるものに。
その独特な世界の中で、いつまでも浮遊していたくなる1曲だ。
冒頭に逆再生を用いるなど、視覚的なギミックが効いているMVは、
こちらも自分たちで撮影している。
・ギリシャラブ Studio Live Sessions 『ライムライト』
同じくサードフルアルバム『ヘヴン』に収録されている1曲『ライムライト』。
都会的なシンセサイザーのリフが効いた、シティポップ的なムードが広がる楽曲だ。
ギターやベースのファンキーなノリも印象的。
冒頭から韻を踏みながら綴られていく言葉たちもまた、
その軽やかなノリを引き出し、身体を揺らす。
描かれる歌詞にも≪本は表紙がすべて中身は白紙が一番いい≫
≪みんな中身は空っぽ焼かれてから気付くのさ≫と、
どこか都会的な響きがあり、夜の街を歩きながら聴きたくなる。
若干の寂しさが香るというのもまた、夜の街にピッタリだろう。
その活動を通して「より多くの人に聴いてもらえ、
影響を与えることが出来るような存在になりたい」と話す彼ら。
独自の世界観を確かなセンスで表現する彼らの音楽は、
この先ますます多くのリスナーの耳に届くようになる可能性は高い。
是非ここから改めて注目していただきたいバンドの一つだ。
またこの1年は「リリースに力を入れる。今年中に何らかの形で作品を出す予定」
とのことなので、続報も楽しみに待っておこう。
【HP】
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【ライブ情報】
2021/07/17
【リリース情報】
2021/04/07リリース