大阪発のストレートなロックで勝負するガールズバンド、バウンダリー。
2013年5月、ゆき(Vo&Gt)とさくら(Dr)が同じ高校に通っていたことをきっかけにバンドを結成。その後メンバーチェンジを経て、ふうか(Ba)が加入し、2015年12月より現メンバーで活動している。
結成から間もなく、関西テレビ「ミュージャック」で取り上げられ、とよさと軽音楽甲子園では優勝を飾るなど地元・関西で精力的に活動を広げていった。 その後もRO69JACKに入賞、BIGMAMA主催の10代限定ライブの大阪公演にも出演など、着実に大きなステージへ足を進めていく。
また、音楽プロデューサー・多胡邦夫が運営する音楽スタジオ”TAGO STUDIO TAKASAKI”主催の「TAKASAKI MUSIC FESTIVAL」では、審査員にLUNA SEAのINORANやBUCK-TICKのヤガミ・トールなどを迎えたプロによる審査の中、さくらがベストドラマー賞に選出されるという大きな成果も果たしている。
メンバーは若干20歳という若さ。しかし、楽曲のクオリティの高さには度肝を抜かれる。
猪突猛進するように勢いよく突き進むビート感、等身大のメッセージをストレートなアプローチで投げかけていく誠実なロック。
澄みきるようなフレッシュさにひっかかる低音が心地よいボーカルと、リズムワークの技術力の高さには脱帽だ。
バウンダリーは今年1月に初の全国流通版ミニアルバム『now』をリリースし、全国へ羽ばたく時を迎える。全国へ進出中のバウンダリーの魅力を、muevoでいち早くお届けしたい。
今回は、『now』の収録曲2曲を通してお伝えしよう。
●明日
アルバムのスタートを飾る「明日」はアップテンポで刻む爽快ソング。
若者から見る明日は、けして楽観的な景色だけではなかった。 「明日になれば」と、自分を奮い立たせて未来へ挑む。そんな強い心が映された歌詞をゆきは持ち前の素直な声で力強く歌っている。彼女の歌声が信念の強さや折れない意思をしっかりと見せつけているように感じる。だからこそ説得力が増し、リスナーに希望を与えることができるのだろう。
明日に立ち向かいたいと自ら思えるように勇気を与えてくれる、そんな一曲となっている。
●タイマー
先述とは違い、彼女たちの大人な一面を感じる一曲がこちら。 青と思い出を背景に静かに奏でるメンバーが映るMVもノスタルジックでどこか感傷的な気持ちになる。
「まさかこんなに早く大人にならないとダメだとは思いもしなかった」 20歳を過ぎたころ、自分が大人になったことを改めて感じた時に、誰もが思ったことではないだろうか。
淡々としていたリズムセクションは曲後半にかけて厚みを増して壮大に広がっていく展開を迎え、大人への道を開けたような開放感を見せる。
アウトロが終わる瞬間まで、彼女たち3人の呼吸が聞こえてきそうなほど等身大の気持ちを込めた音たちが連なる。
彼女たちがストレートに感情を込めて、自分という人間を、全て音に映しだしているからこそ成し得る技なのだ。
現在は関西を中心にライブ活動を続けるバウンダリー。
彼女たちの今年の目標はバンドを大きく成長させること。
「どんどん進化して行かなくては絶対に次に進めない。いつ観てもライブがカッコいいバンドになりたいです。」と、ゆきは語った。
HPにはライブの情報も掲載されているので、ぜひチェックしてほしい。
【HP】https://boundary.futureartist.net
【Twitter】@Boun_dary