新人アーティストをいち早くお届けするmuevo voice。本日は、静岡発のギターロックバンド、The Jestをご紹介したい。

Naoya(Vo&Gt)、Noboru(Gt&Cho)、Kaito(Ba&Cho)、Yuto(Dr&Cho)の4人が集い、2015年に結成。2017年に上京してから新体制を組み、バンドを本格始動させたばかりの期待の新星だ。

平均年齢20歳という若さ溢れるパワーを活かしたストレートなハードサウンドや、濁りなくド直球に投げかける歌が密かに話題となっている彼らは、自身の活動にもストレートかつ熱心。

現在までで『ONE』、『夜明け』、『最前線』という3枚のデモをすでにリリースし、ライブハウスを中心に販売を進めており、今年には、無所属ながらに全国ツアー全14公演を企画、完遂させていたり、全国各地のイベントに積極的に出演するなど、アグレッシブな活動を展開している。

頻繁なライブ活動を重ねる中、実はネットをはじめ、彼らの情報を見る機会はまだ少ない。 だからこそ、今回muevo voiceではいち早く彼らの楽曲をお届けしたい。

日本語の歌詞ならではの明確なメッセージ性と今を切り取ったダイレクトな想いを、どこまでも真っ直ぐに伝えようとする彼らの魅力について、唯一公開されているMV「最前線」を用いて、ご紹介しようと思う。



●The Jest 「最前線」Music Video

 


自身3枚目のデモ音源のリード曲となる「最前線」は、東京に上京後初めて出来た曲だという。 

当時の彼らの様子が伺えるかのような、夢に向かう決意を秘めた歌詞が印象的だ。 爽やかにビートを刻むバンドサウンドは、ストレートなパンクロック感もあれば、ハードロックのような尖った一面も時折見せる。 しかし、音色自体はとても軽やかで耳あたりが良く、歌詞と共にするりと身体に馴染んでくる。 

また、ボーカルメロディはとてもシンプルで、とても耳に残りやすい。キャッチーなメロディというのもThe Jestの音楽において重要なポイントなのだ。 

そして何より大切なThe Jestの魅力は、若さ溢れるフレッシュな音楽の中に見える泥臭さにある。 

Naoyaのボーカルは澄んでいるのにどこかひっかかりを見せるしゃがれ声で、泣き声を零すように歌うところには、男泣きを見るような愛おしさが感じられる。


そして、泥臭く男らしさを強調するギターソロが、なんとも良い味を出している。

ハード要素を担っているのもNoboruのギターで、イマドキの爽快ロックに王道ロックらしさをエッセンスとして加えている。風情あるギターソロやリフがシンプルな構造の音楽に合わさりとても際立って聴こえるだろう。

そういった“味”が滲み出るところに、彼らのオリジナル性を強く感じたのだ。 1人じゃ辿りつけない明るい未来と、それを手にしようとする心意気が見える歌詞からは、彼らの決意の強さや秘めたる思いを知ることができる。

そして、彼らだけのことではなく、聴いている人にとって刺激を与える歌詞でもある。

進む道が明るい世界であれと願うのは誰だってそう。何かを始めるならなおさらだ。 

だからこそ、それを強く望む力が必要で、”最前線”に行きたいという野望が最も重要となる。 

そう思わせてくれるパワーをくれるのがこの楽曲の魅力でもあるだろう。 

「少年の懐かしき未来」を歌うというThe Jestだが、少年が抱く未来への憧れと同じものを常に秘めているのは彼ら自身なのだ。 

懐かしくもあり、リアルでもあるThe Jestのマジな想い。歌詞を辿りながらぜひ聴いてみてほしい。  


前に突き進むことを決心し、そのスタイルを曲にも反映させるどこまでも真っ直ぐなバンド・The Jest。 

ツアー後の現在も、北から南まで飛び回り全国各地でライブに出演している。 

また、ライブハウスで販売されている彼らの音源も、LONG PARTY RECORDSの力添えの元、通販が可能になったとのことだ。 

これからメインストリームへ挑んでいく存在となるであろうThe Jestを、ぜひ今のうちからチェックしてみてほしい。そして、観に行きやすい今のうちからライブへ足を運んでみてはいかがだろうか。 


【Twitter】@NYMMjest

【HP】https://thejestokyo.wixsite.com/thejest