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the shes gone ━━ やさしく切ないだけで終わらない。リアルな“日常的ラブストーリー”を描く

the shes gone ━━ やさしく切ないだけで終わらない。リアルな“日常的ラブストーリー”を描く

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は、東京を中心に活動するthe shes gone(シーズゴーン) 、通称“シズゴ” の登場です。


the shes gone(シーズゴーン) 、通称“シズゴ”。

2016年春、大学の同級生だった兼丸(Vo&Gt)とニシオ マサキ(Gt)と、ニシオの友人であったshono.n(Dr)を中心に結成し、同年秋にデモCD制作を行うと同時にライブ活動をスタートさせた。

結成当初は4人編成だったが、翌年の夏にベースが脱退したことで3人のみ正規メンバー、ベースのみサポートメンバーを起用して半年ほど活動する。

そんな最中、彼らに大きな転機が訪れる。

2017年12月に行われたRO JACK for COUNTDOWN JAPAN 17/18にて優勝を飾る。 

出場が決まった頃にDaishi(Ba)が加入し、現メンバーが揃った。 

万全の体制が整ったところで、同月28日に行われたカウントダウンイベント・COUNTDOWN JAPAN 17/18のMOON STAGEに無事出演を果たした。 

年末に大きな波を掴んだシズゴは、そのまま勢いを絶やさない。翌年2018年3月には大型サーキットイベント・見放題東京に出演し、多くのロックバンドと共演を果たし、幅広いファンを獲得した。

同月末には記念すべきファーストシングル『想いあい / young』をリリース。 渋谷LUSHにてリリースイベント“moon”を開催し、成功を収めた。 

「僕らの歌があなたの日常に寄り添えますように」それが彼らのモットーであり、音楽に込められた共通のメッセージ。

きらめく音と爽やかなリズムで届けるリアリズムに富んだ甘酸っぱい恋愛模様が詰め込まれたシズゴの楽曲の魅力に迫る。



●the shes gone「ラブストーリー」Music Video 



RO JACK優勝前にリリースされたミニアルバム『town』より、リード曲「ラブストーリー」からご紹介しよう。

彼らの音楽は“日常”がキーワードだ。

歌詞で表現する七色の世界は、とてもカラフルで、時には甘酸っぱく、時には幸せに見えるだろう。しかし、誰しもが目の前に見るように思い浮かべられる恋愛や、自分が体験したと思えるほど近しい情景を感じることができる。

この楽曲はまさに彼らのキーワードを具現化しているに違いない。

雨降りのような音の連なりが耳を伝い身体を覆う中、流れてゆくのは日常系ラブストーリー。

兼丸のやわらかく透明な歌声に綴られてゆくのは、男性目線で描かれていく愛情。そして、しおらしくピュアな真っ直ぐな想いだった。

前半の“思われ”歌詞に女性リスナーの心はグッと掴まれるだろう。しかし、シゴズの音楽はただの胸キュンストーリーではない。

見えてくるのは、恋の盛り上がりと幸せの絶頂。そこから知らず内に、ゆっくりと微かな音を立てながら終わりへ向かう恋の行方なのだ。

ゆっくりと消えていく愛と、反比例する自分の想い。悲しいけれど、どこか納得してしまう終わりの瞬間。

なだらかな恋模様を描くために、大きな盛り上がりや展開の差をつけない曲構成がよりナチュラルにラブストーリーの世界へ引き込んでくれるようだ。

劇的な失恋でもなく、花を撒き散らすほどのハッピーエンドでもない。そんな誰しもが出会っては消えていった思い出をふとよみがえらせる甘酸っぱい一曲だ。 そして、終わる恋を迎えた人には、その傷を和らげてくれる一曲になるだろう。

「ハッピーエンドはまた今度にしようか」と締めくくる歌詞は、崩れそうな心を優しく労わってくれるようなあたたかさが込められているのだ。



●the shes gone「想いあい 」Music Video 



続いては女性目線で描かれるラブストーリー。 

先程紹介した「ラブストーリー」が恋愛のはじまりから終わりだとすると、「想いあい」は終わりからのスタートだ。 

といっても、ここできれいな再スタートを迎えるきれいなお話ではない。 恋のウキウキともとられる歌詞から描くのは、離れていった人を想うありあまるほどの愛。 愛しい人が自分の元へ戻ってくる時を待っては、自分を奮起させる詞に、思わず涙がこみ上げてくるだろう。 

この絶妙なまでにリアルな歌詞が、シズゴの魅力なのだ。

 けして悲しい状況だと言わず、チャンスのために待っている。その健気で深い愛。 溢れゆくものをひとつひとつ描くように、マイルドなギターサウンドが淡く消える気泡のようにきめ細かな音を奏でてゆく。 

もどかしい気持ちを表現するように、ベースは躍動感をつけてゆく。ハイハット主体のドラミングが、女性の心の儚さや弱さ、愛の揺れを導いていくようだった。 やわらかなバンドアンサンブルは、圧がなく、とても聴きやすい。そして、心を撫でるように浸透してくるのだ。 

「今日も月が綺麗だ」というフレーズに込められた、尽きぬ想い。 

詩的な一節のフレーズに込められた、リアルで美しい表現も彼らの手法のひとつだ。

 サウンドでの表現、詞での表現。すべてを捉えると、欠けていたピースが当てはまるようにぴったりと自分の中に入ってゆくのだ。 



●the shes gone 1st single『想いあい/ young』trailer.

 


先述の「想いあい」が収録されているのは、彼らのファーストシングル『想いあい/ young』。こちらは、今作のトレーラーとして公開されている。 

「想いあい」を部分的にカットしながらも、大切なところをしっかりと押さえて繋いでいるので、トレーラーだけでもボリューミーな仕上がりになっている。 

これだけでも曲の魅力は半分以上伝わるのではないだろうか。 

また、このトレーラーでは曲単体では公開されていない「young」を試聴することができる。 

「想いあい」のMV撮影後、セットから去った彼らが再びカメラ前に立つところからはじまる。 

同じ背景のまま繋がる「young」は、ミドルテンポで優しげな前述2曲とは違い、爽やかなビートを刻むアップチューンだ。 

リズミカルなテンポに、しゃかりきな兼丸のボーカル。音色的には他曲と大きな差はないが、フレージングの少しの違いや、音のタイミングによって大きな変化を生み出している。 

アウトロの切なげなフレーズがまた良い。アップテンポになっても、どこか切ない瞬間を作る。シズゴのトレードマークでもある。 

こういった雰囲気の差を自在に操るが、紛れもなく彼らである色を損なわないところは、ロックバンドback numberの特色にも近しいだろう。 


やさしく切ないだけで終わらない。リアルな“日常的ラブストーリー”を描くthe shes gone。 彼らの音楽はティーンエイジャーの心にそっと寄り添い、何度も恋を重ねてきた大人には懐かしい記憶と間違いじゃない過去を優しく抱きしめる。

老若男女問わずに響く、大切な音楽としてこれからも成長し続けるだろう。


東京を中心に活動するシズゴ。続々とライブ情報が解禁されている。

彼らを直に見られる機会も多いので、ぜひライブに足を運んでみてはいかがだろうか? また、『想いあい/ young』はライブ会場と一部タワーレコード、そしてネットから購入が可能だ。

リアルな恋の味を、堪能してほしい。



【リリース情報】

2018. 3.22 release

1st single 「想いあい/young」¥500

1.想いあい 

2.young


ライブ会場、タワーレコード渋谷店3F、梅田NU茶屋町店 タワクルコーナーにて販売中。                

webからのご購入はこちらから↓

https://www.indiesmusic.com/artist/?id=22815



【HP】https://theshesgone.jimdo.com

【Twitter】https://twitter.com/theshesgone

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