沖縄県出身のミュージシャン、沖縄電子少女彩。 

2000年8月生まれの新世代でありながら、沖縄音楽をベースにポップス、ダンスミュージック、民族音楽、アンビエント、ノイズ、テクノなどの多彩な音楽の要素が感じられる、独自性の高い音楽を鳴らす。

2017年に、沖縄電子少女彩としての活動をスタート。以降2020年までに3枚のアルバムと2枚のコラボアルバムをリリース。音楽配信番組「DOMMUNE」にて沖縄電子少女彩5時間スペシャルの配信が組まれたり、日本が世界に誇るノイズバンド非常階段とのバンド「彩階段」としても活動。最近では残念ながら新型コロナウイルスの影響で4月に予定していたリリースやイベントは延期になってしまったが、サブカルチャーの聖地「中野ブロードウェイ」公式テーマソングを手掛けたりと、精力的に活動中。さらに、この2020年8月7日からはラジオ番組もスタートするなど、活動の幅も広い。

国内のみならず海外での評価も高く、インドネシアやヨーロッパのレーベルからも作品をリリース。本来であればこの3月からは韓国・北京・成都・武漢・上海・広州・マカオ・香港・台北を回るアジアツアーやヨーロッパツアーが予定されていたが、新型ウイルスの件で残念ながら、韓国ツアーは延期に、それ以外は中止となってしまった。その分今は楽曲制作と配信ライブを中心に展開中。

また、ライブをする時間が減ってしまった代わりに、「曲を作る時間が増えた」とも話す彼女。鋭意制作中の新作の発表にも期待が高まる、注目のミュージシャンだ。




・MV『Dancing in the distance』Saya(沖縄電子少女彩)Okinawa Electric Girl Saya 




2020年7月7日に配信されたばかりの楽曲。テーマとなっているのはそのタイトルからも分かる通り「ソーシャルディスタンス」だ。作詞を担当しているのはWIREDJAPANやギズモードジャパンなどのメディアを立ち上げた起業家の「こばへん」こと「小林弘人」。作曲・編曲は自身が担当している。 

サウンド的には深度と浮遊感を覚えるダブテクノ的な雰囲気のサウンド。ただずっと漂っているわけではなく、ドラミングがぐっと激しくなるパートもあるなど緩急も感じられる。そのバランス感が近代的で面白い。

メロディーや歌声に感じられる民謡的な響きも印象的。プリミティブに響くメロディーや歌声とサウンドの近代性のバランス感覚は彼女ならではのもので、それが彼女の独自性を強くしている要因の一つだ。




・【MV】沖縄電子少女彩『幼い日の記憶』Okinawa Electric Girl Saya『Childhood memories』 




作詞作曲編曲をすべて自身で手掛けたこの楽曲。2020年に予定されていたアジアツアーに向けて制作されたアジア展開アルバム「NEO SAYA」に収録されている。 

この楽曲は打って変わって、ビート感のない楽曲となっている。電子的なビートを排し、全体を覆うドリーミーで美しいサウンドと、やはり民謡的に響く歌声とメロディーのマッチングが、聴くものを楽曲の世界観に没頭させる。

楽曲内で描かれているのは「祖母から聞いた沖縄の戦争体験から紡ぎ出だした」という希望の物語。≪人の上を走った少女 母の手を離さないで 散っていく花を見てきた 幼い日の記憶≫と辛さや悲しさが感じられる描写もあるが、「いつの日か昇る太陽」と未来への希望や祈りを込める。現代を生きる我々にも、心に深く刺さる1曲だ。




・【MV】沖縄電子少女彩『リズム』Okinawa Electric Girl Saya『rhythm』 




「リズム」というタイトル通り、この楽曲はリズミカルでダンサブルな1曲。80年代ごろを彷彿とさせるような強いビート感とドリーム感に溢れたテクノポップチューンだ。こちらもアルバム「NEO SAYA」に収録されている。 

メロディーのキャッチーさもこの楽曲の特徴だろう。J-POPど真ん中の歌物とはまた少し違うキャッチー感だが、ポップでキャッチーであることは確か。特に≪鼓動(リズム)に乗って飛んで悲しみ苦しみも 忘れ去って舞踊り明かそう 止まらない曲に合わせて≫と歌うサビの伸びやかで気持ち良いメロディーは、耳に残るだろう。

そんなサウンド感やポップさは、電気グルーヴの大名曲「虹」を聴いているときのような心地よさ・気持ち良さを与えてくれる。



思うような活動ができなく計画や決定していた様々なプロジェクトの中止など、半年間のダメージが大きいという彼女。これから先はとにかく「忙しく活動したい」と考えている。 

日本だけではなく世界でも通用するサウンドと歌声、そしてオリジナリティがある彼女。これから先実際に忙しく活動するようになっていくことは間違いない。今のうちに注目しておいて損することはまずないだろう。




【読者に一言】 

コロナ禍の中、楽曲制作しての配信リリースや配信ライブで踊ったり歌ったりしているのですが、お客さんがいないとやはり寂しいです。こういう状況なので、たくさんのお客様の前でのライブが厳しくはなっているけど、少しでも配信などを見てくれたら嬉しいです。

私の音楽や配信を観て聴いて、元気になってもらえたら嬉しいです。



【HP(リニューアル中)】 

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【Twitter】

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【Bandcamp】

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