2010年から活動しているシンガーソングライターユニット・Yuru(ゆる)。

兄の山本優生と弟の山本龍生の2人編成の彼らは、これまで多数のワンマンライブを行ったり、路上ライブで全国を回ったりと、精力的な活動を続けてきた。

兄弟デュオとして軽快な歌声とキャッチーなメロディを持ち味にしているYuruは、大阪を拠点に着実にその人気を高めつつある。

また、Yuruの活動の特徴に、タイのポピュラーミュージックを日本語アレンジしてカバーした曲が多数ある、という点が挙げられる。 実際にタイのバンコクを訪れたり、タイ向けに日本語の勉強ができるような動画を作ったりと、彼らとタイの結びつきは切っても切り離せない強いものとなっている。

そんな独特の活動スタイルが印象的なYuru。ここからは、オリジナル曲からタイ音楽のカバーまで、彼らの音楽に実際に触れていこう。 



●君が来るまでまた待つよ



まず紹介するのは、Yuruの代表曲ともいえる「君が来るまでまた待つよ」のMVだ。

切ない音色の中でYuruの2人の優しい歌声が響くこの曲は、センチメンタルで感動的なバラードソングに仕上がっている。

歌詞で描かれるのは、ふがいない自分に悔しさを感じて変わろうと努力した主人公が、大切な人に変わった自分を見てもらおうとするもそれが叶わずに終わるという、切なすぎるストーリーだ。

情景が想像される言葉ひとつひとつが胸に響いて、感動させられる。



・มันคงเป็นความรัก(マンコンペンクワムラック):日本語タイトル:これが愛さ/STAMP 



日本語タイトル「これが愛さ」は、タイで絶大な人気を誇るシンガーSTAMPの曲を、Yuruが日本語カバーした一曲だ。

日本でもワンマンライブなどを行って、親日家として知られるSTAMP。そんな彼の楽曲をカバーしたこの曲は、日本人にも耳なじみのいいキャッチーなメロディとストレートな歌詞が魅力となっている。



・ป็นทุกอย่าง(ペントゥックヤーン):日本語タイトル:すべて君のために/Room39



タイの人気POPSユニットROOM39の人気曲をカバーした「すべて君のために」は、軽快でダンサンブルなリズムの中にも、少し切ない表情が見えるミドルナンバーだ。 歌詞では好きな人へのやきもきするような気持ちがかわいらしい言葉で描かれていて、聴いていると思わず「胸キュン」してしまう一曲となっている。 どこか懐かしいメロディの響きはJ-POPに通じるところもあって、原曲が国外の楽曲とは思えないほどスッと頭に入ってくるのが印象的だ。 



・ เธอ(ター):日本語タイトル:あなた/COCKTAIL 



日本語タイトル「あなた」は、こちらもタイの人気アーティストCOCKTAILの楽曲をカバーして生まれた一曲だ。 

優しく繊細なYuruの2人の歌声と、感情を揺さぶる切ないギターアルペジオが印象的で、大切な「あなた」への想いがまっすぐ歌われる歌詞も相まって、感動のバラードソングに仕上がっている。 Yuruによるシンプルな弾き語りカバーとはまた違った、静かな中にもエモーショナルな響きがある原曲にも注目だ。 


シンガーソングライターとしての演奏力や優しい響きが印象的な歌声はもちろん、タイの音楽を多数カバーするという独特の活動スタイルも魅力のYuru。 聴く人に切ない情景やストーリーを想像させる楽曲を武器に、日本だけでなくタイでも人気を集める彼らがこれからどんな躍進を見せていくのか。Yuruの活躍は、これからますます目が離せなくなっていく。 

公式HPやTwitterをチェックしながら、Yuruの活動を追っていこう。 


 【公式HP】http://yuru2010.com/

 【Twitter】https://twitter.com/official_yuru