2012年に武蔵野美術大学にて結成された4人組インストゥルメンタル・ロック・バンド、バスクのスポーツ。
ハモンド・オルガンやアナログ・シンセサイザーを多用したアンダーグラウンド感あふれるサウンド、それでいて現代ポップにも通じるキャッチーなアンサンブルが特徴の彼らは、日本のインディーズシーンでも異彩を放つ存在として、密かに話題を呼んできた。
2016年には全国流通盤1stアルバム「運動と食卓」をリリースしてツアーやワンマンライブを決行、翌年は「FUJI ROCK FESTIVAL’17 ROOKIE A GO-GO」に出演を果たすなど、コアな音楽性ながら、大きな注目を集めてきたバンドだ。
さらに、2018年には1st EP「マシニマ -machinima-」をリリースし、その活動をまた一歩前進させた。
そんなバスクのスポーツの音楽を実際に聴いて、彼らの世界観を体感してみよう。
●Txoko
まず紹介するのは、バスクのスポーツ初の全国流通盤となった1stアルバム『運動と食卓』のリードトラック「Txoko」だ。
普段メジャーシーンの音楽に触れている人にとっては、これまで聴いたことのないジャンルで新鮮なインパクトを受けるのではないだろうか。
ドラム、ベース、ギターを中心にオルガンやシンセなどの音色が入り混じったサウンドは、本人たちが掲げる「祝祭系エンジョイサウンド」という表現がぴったりの、開放感と多幸感のある雰囲気を見せてくれる。
バスクのスポーツがルーツとして掲げる70年代プログレッシヴ・ロックのほか、ワールドミュージックなどの影響も感じられて、パンチの効いた世界観が印象的だ。
インディーズミュージックとしてかなりクセの強い作風ながら、そのメロディや目まぐるしい曲展開は現代のポップ・ミュージックのキャッチーさもしっかり取り入れていて、この手の音楽に馴染みがない人でも、飽きが来ずに聴いていられる。
バスクのスポーツの独特の世界観が表れた、彼らの代表曲と呼ぶにふさわしい一曲だ。
●Sandbox
「Sandbox」は、バスクのスポーツの最新作となっているEP『マシニマ -machinima-』のリード・トラックだ。
「Txoko」と比べると打ち込みサウンドの印象がより強く、デジタル要素も取り入れてより進化したバスクのスポーツの新しい一面がうかがえる。 そんな中でも彼らの個性であるキャッチーさ、ポップさは健在で、エンタメ性のあるインストゥルメンタル・ミュージックとして、さらにハイクオリティに仕上がっている。
アングラなインディーズミュージックが未経験の人にも、入門曲としておすすめしたい一曲だ。
プログレッシヴ・ロックの王道をたどりつつも、そのエッセンスを2010年代のポップ・ミュージックに昇華させて注目を集めてきたバスクのスポーツ。
2018年7月7日の大阪扇町para-diceでのワンマンライヴを成功裏に、8月26日の東京下北沢club251でのmouse on the keys、MOP of HEADとのスリーマン、9月30日の東京下北沢GARAGEでのワンマンライブも決まっており、これから日本のインディーズ・ロックシーンでますます存在感を発揮していくことが期待される。
そんなバスクのスポーツの活動の情報は、公式HPやTwitterでチェックしていこう。
また、近日のライブチケットは下記サイトより購入可能となっている。
8/26(日)下北沢CULB251 “HOT SUMMER JAM Vol.3
https://www.red-hot.ne.jp/play/detail.php?pid=py17006
9/30(土)下北沢GARAGE バスクのスポーツ ワンマンライブ ”Yonder Landscape”
https://www.red-hot.ne.jp/play/detail.php?pid=py17005
【公式HP】http://vsq-sports.com
【Twitter】https://twitter.com/vasque_info