西日本からやってきた脱力系ハリケーンバンド・ネクライトーキー。

2017年3月に結成し、同年8月からライブ活動を開始という新人バンドに関わらず、販売場所限定でリリースされたデモシングル『だけじゃないBABY』を、発売開始からわずか4ヶ月で1000枚を売り上げるという快挙を成し遂げる。

結成から一年を経た今年5月には、東阪で初ワンマンライブを敢行。どちらもソールドアウトさせるほどの注目を集めている。ワンマン日には、新たなデモシングル『オシャレ大作戦』をリリース。現在彼女たちの音源はデモCD3枚。しかし、たび重なるライブ活動とワンマンライブをソールドアウトさせるなど、確かな実力を示している。 もっさ(Vo&Gt)、朝日(Gt)、藤田さん(Ba)、カズマ・タケイ(Dr)の4人で現在活動している。

言葉遊びを繰り広げる歌詞に、子どものような拙さを見せるもっさのボーカル、そして多様に変化するバンドアンサンブル。ネクライトーキーの音楽には、サブカルチャー好きの心をくすぐる独特の根暗感やユルさが潜んでいる。

結成1年ちょっとにして、大きな注目を集めるネクライトーキーの楽曲を用いて、彼女たちの魅力について迫りたいと思う。



●ネクライトーキー MV「だけじゃないBABY」


2枚目のデモCDとしてリリースされた「だけじゃないBABY」。 

カントリーライクな曲調で独特なゆるい雰囲気を漂わせている。 まず、ネクライトーキーを語る上で欠かせないのが、もっさの拙くて可愛らしいボーカルである。 

根暗譲りのピュアボイスをフルに活かすもっさのボーカルは、まるで子どもが習いたてのお歌を歌うような愛嬌を持っている。その声がとても可愛くて、ついつい聴き入ってしまうのだ。可愛らしい歌声で紡ぐ現実を見ろと諭す歌詞は、やがて応援するような前向きなメッセージへと変わり、なんだか胸を打たれるような感覚になる。 

聴いているうちに、自然と元気が沸いてくるようなハッピーソングとして終わっていく。 

またカントリーなメロディの中に浮かびあがるギターリフはまさにジャパニーズロック譲りのメロディアスなもので、ロックキッズも心を奪われる要素も盛りだくさんだ。 

もっさの独特なキュートボイスにロックなギターリフ、まさにサブカル好きさんにはツボなポイントを押さえているだろう。 



●ネクライトーキー MV「オシャレ大作戦」



イマドキなオシャレロックに挑む「オシャレ大作戦」は今年5月にリリースされたデモCDに収録されている。

先程とは打って変わって、軽快なリズムにキレッキレのバンド・アンサンブルという、ネクライトーキーのバンドらしい一面が感じられる一曲となっている。

躍動感あるグルーヴにギターロックを重ねたメロディの中で、最も注目したいのは非現実的なようで最も現実らしい歌詞。 

空想ごとのようにふわりとした言葉を並べているように思うが、実際に追ってみると妙にリアリティがある。”大人らしいコト”がオシャレなことだと皮肉めきながら、どうしようもない絶望的感覚や、わからないできないことだらけの人生に挑む尖った思考を反映させている。 

キャッチーなメロディに乗せて、皮肉と純粋を掛け合わせた歌詞を可愛らしい声で吐き捨てるように歌う。この音楽こそ、ネクライトーキーらしさといえるだろう。 



●ネクライトーキー MV「許せ!服部」 


『オシャレ大作戦』に収録されているこちらの楽曲。 

彼女たちのバンドらしい姿や、アーティストとしての魅力を語った上で、あえて迫りたいがネクライトーキーになくてはならない”ユルさ”について。 

トレーニングにケツバットというなんとも異様な光景が続く「許せ!服部」から、彼女たちの溢れるユーモアを感じ取れるだろう。 

サビはほぼ同じ歌詞。リズムと語感を楽しむ一曲だが、歌声と歌詞が織りなすユルい世界観が、ヤミツキ注意。中毒性があると話題の一曲だ。 

メインストリームで咲き誇るリア充ソングと蔓延るポジティブ思考とは無縁の、根暗な言葉遊びとハチャメチャソング。だからこそ、遠いモノではなく身近に感じられるし、聴いていて安心もするし、ワクワクもする。ネクライトーキーの脱力加減が、落ち着くようになるだろう。そして、彼女たちの虜になっていくに違いない。


サブカル戦線を生き残る脱力系ハチャメチャバンド・ネクライトーキー。

彼女たちは現在、全国各地でライブ活動を精力的に行っている。あなたの街に訪れる日も近いかもしれない。今年の夏はフェスイベントにも出演。結成から1年と少し、デモCDは3枚という新人バンドに関わらず、大きな注目を集めるネクライトーキーを、いち早くチェックしてみてはいかがだろうか。


【CD情報】

3rd demo single「オシャレ大作戦」

収録曲

1.オシャレ大作戦

2.許せ!服部

3.涙を拭いて

¥1,000

ライブ会場&公式通販&タワーレコード渋谷店、名古屋パルコ店、梅田NU茶屋町店タワクルコーナーなどで販売中。


【ライブ情報】

7月31日(火) OTODAMA SEA STUDIO(神奈川県三浦市三浦海岸)  

8月2日(木) 北海道・札幌mole

8月7日(火) 仙台enn 3rd

8月17日(金) 名古屋CLUB ROCK’N'ROLL

9月1日(金) 新宿・複数ライブハウス往来イベント

9月15日(土)〜17日(月) TOKYO CALLING

9月22日(土) 愛知・火の玉宣言フェスティバル 2018 NAGOYA

9月30日(日) 名古屋・新栄RADSEVEN(ワンマン)

(詳しくはオフィシャルHP参照)


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