Hanah Spring ━━ 確かな歌声とメロディセンスに、極上のR&Bとジャズの息づかいを感じられる女性シンガー

ギターを片手に家族揃って歌った。そんな幼少期を過ごした彼女、Hanah Springは今、ソウルフルな歌声で多くの人を魅了するシンガーへと成長した。

海外アーティストのオープニングアクトやMISIAのコーラスを務めるなど、確かな歌唱力を武器にHanah Springとしては2014年にデビューした彼女。

デビュー後は順調に実績を積み重ねていて、リリースした作品が次々にiTunesやBillboard JAPANのランキングに入るなど、実力派シンガーとして注目を集めている。

今もなお現役で活躍するジャズ・ギタリストの父とジャズ・シンガーの母との間に生まれ、ジャズはもちろん、ヒップホップやR＆Bなどの音楽に育まれたHanah Spring。本格的に音楽活動を始めたのは、「自分の好きな音楽に少しでも関わりたい」という思いからだっただそうだ。

ジャズとポップスの要素を織り交ぜた音楽性が特徴の彼女は、尊敬するミュージシャンでもある両親と自身のつくる音楽の方向性の違いから、喧嘩になることもあったという。親譲りの音楽に対するストイックさは、楽曲の所々で音として聴くことができるだけでなく、「もっとギターや音楽のことを知りたい」「もっと音楽で心がつながるような出会いがしたい」といった彼女の目標にも顕著に現れている。

ここからは、そんなHanah Springの曲と歌声を実際に聴いて、その音楽の魅力を体感してほしい。

●Dreamin'

2018年7月現在、Hanah Springの最新作となっているアルバム「Dreamin’」。そのタイトル曲になっているのが、この「Dreamin’」だ。

ジャズやソウル、R&Bなどの要素が含まれたビート感たっぷりのサウンドに、「夢」を追うことの尊さ・自由さを歌うメッセージがのったこの曲。日本人離れしたメロディやアレンジには、Hanah Springが高校時代に好んで聴いていたアメリカのR&Bユニット「Lucy Pearl」からの影響や、トラックメイカーとしてこの作品に関わったDJ HAZIMEのリズムセンスが大きく表れているそうだ。

伸び伸びとしたソウルナンバーに仕上がっているこの曲からは、「夢を追うことに遅いなんてことはない」という彼女のメッセージが軽やかに伝わってくる。

●IN THE SUN