Vo.れま、Gt.紫月、Ba.璘、Dr.陽咲の4人によって構成されるヴィジュアル系ロックバンド「モルヒネ」。

強力な痛み止めとして使用される麻薬の名前をバンド名に冠した彼らは、その刺激的な名前やインパクトのあるビジュアル、そしてショッキングな楽曲で、結成から間もないうちから話題を集めてきた。

2017年11月にはミニアルバム「僕と絶望」をリリース、その後2018年1月からは「お手紙3部作」というコンセプトシングルを3か月連続でリリースし、2018年8月1日には活動から1年目を総括したセルフタイトルのアルバム「モルヒネ」を発売している。

その音楽性はラウドロックやデスメタル、ハードコアといった重たいサウンドのジャンルから多大な影響を受けていて、そこにVo.れまの少年的なクリーンボーカルと激しいシャウトが織り交ざり、不穏な世界観を生み出している。

楽曲のテーマも、人間の劣等感や諦めといったネガティブな感情にフォーカスを当てたものが多く、まさに、用法容量を一歩間違えれば毒にもなりかねないモルヒネのような音楽が形作られている。

そんなモルヒネの楽曲を聴いて、その刺激を体感していこう。



●依存症ストロベリー



「依存症ストロベリー」は、2018年10月にリリースされるモルヒネの2ndミニアルバムの表題曲だ。

ポップで可愛らしいイントロから始まり、一転して鳴り響く重厚なメタルサウンド。そしてVo.れまの軽快な歌声で描かれる、想い人への依存的な愛情があふれ出した生々しい歌詞。この2つが合わさって、思わず背中がゾクッとするようなカオスな空気感が作り出されている。

まるで宝物が愛しいあまり壊してしまった少年のような、天真爛漫で不穏な感情が渦巻くこの曲は、モルヒネの新たな代表曲になっていくだろう。



●ばか 



モルヒネの代表曲でもある「ばか」は、そのタイトルも内容もインパクト大の問題作として、話題になってきた一曲だ。

鋭く重たいラウドサウンドに乗せて過激でシニカルなメッセージが叫ばれるこの曲では、人間の汚さや自分勝手さが「馬鹿」という一言で一蹴されてひたすらに罵倒されている。

その主張は行き過ぎなようで、よく聞くと世の中の真理をグサリと突き刺していて、ただ刺激的なだけではない、真摯な思いも感じられる。

モルヒネの激しいライブの雰囲気が感じられる、リリックビデオの映像にも注目だ。



●お前みたいな奴が死ねばいいのに… 



2017年11月リリースの1st mini album「僕と絶望」のリード曲となった「お前みたいな奴が死ねばいいのに…」。

モルヒネの他の代表曲と同じく、かなり刺激的なタイトルが印象的なこの曲では、おそらく誰もが一度は嫌いな相手に思ったことがあるであろう「お前みたいな奴なんて……」という腹黒い気持ちが、まったく包み隠すことなくさらけ出されている。

冷淡なサウンドやグロテスクな歌詞で描かれる感情には衝撃を感じる一方で、そのどす黒さには、誰もが思い当たるものがあるのではないだろうか。

そんなドロドロとしたストーリーが展開される一方で、曲のメロディには妙に耳に残るキャッチーさもあって、重いテーマにもかかわらずスッと聴けてしまう不思議な一曲だ。


重厚なサウンドと歌詞のストーリーで、確固たる世界観を生み出しているモルヒネ。まるでいたずら好きな悪魔たちが人間の醜さを面白おかしくあぶり出しているような、ポップでカオスな雰囲気を感じさせるバンドだ。

2018年10月には新たなミニアルバム「依存症ストロベリー」のリリースも控え、V系シーンでもさらに話題になっていくこと間違いなしの彼らは、ヴィジュアル系ロックファンにとって要注目アーティストといえるだろう。

モルヒネのライブ情報やリリース情報は、彼らの公式HPやTwitterでしっかりチェックしていこう。


【リリース情報】

2018.10.24

2nd mini Album「依存症ストロベリー」

1.依存症ストロベリー

2.無理でした。

3.天邪鬼

4.理由

5.-白紙-

6.幸福論


【ライブ情報】 

2019.01.27(日) 

モルヒネ2ndワンマン「ずっと一緒だよ。」 

高田馬場AREA 

OPEN 17:30 / START 18:00 

前売り ¥3500 / 当日 ¥4000 D別  


【公式HP】http://morphine.tokyo/

【Twitter】https://twitter.com/morphine_info