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A Barking Dog Never Bites ━━ “生音”が彼らの在り方。生身の限界に挑むバンド・サウンドと異色なツインボーカルで新常識をつくる

A Barking Dog Never Bites ━━ “生音”が彼らの在り方。生身の限界に挑むバンド・サウンドと異色なツインボーカルで新常識をつくる

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は5人組ロックバンド、A Barking Dog Never Bitesの登場です。


横浜から、怪物がやってきた。その名も、A Barking Dog Never Bites。

Ryo(Vo)、Wataru(Vo)、Sow(Gt)、Talow(Ba)、Kizuki(Dr)の5人組ロックバンドだ。

2010年夏に結成され、しばらくはデモ音源のリリースを重ねていくのだが、リリース記念を称するレコ発イベントは毎回満員を記録。インディーズながら、すでに高い人気を獲得していた。
2015年には自身初のフルアルバムとなる『DOGMA』を全国流通でリリース。それに伴いツアーを敢行し、ファイナルとなる東京公演を含め全公演大成功を収めた。
以降2018年現在に至るまで、計6作品をリリースしてきたA Barking Dog Never Bites。
すべてに共通しているのが、打ち込みや同期を一切使わない“生音”に対するこだわりである。すべて声と楽器の音のみで構成されたサウンドは一切の不純物を許さない、濁りなき魂そのものなのである。
そして、彼らの音楽はラウドロック、メロコア・スクリーモなど、様々なジャンルの要素を兼ね備えるが、けして一つに留まらない。そしてA Barking Dog Never Bitesの要となるツインボーカルは、ジャンル特有の“らしさ”を逸脱した独特のハーモニーを生み出す。彼らは音楽に対し挑み、“新常識”を生み出し続けているのだ。
彼らはあらゆる形で新常識への挑戦を計る。2016年にはデジタルフルアルバム『DUODECIMAL』をなんと無料でリリース。フルアルバムにも関わらずフリーダウンロードという驚きの手法で、話題を集めた。
自分たちの音楽の在り方は、自分たちで決める。その強い意思の元生み出される A Barking Dog Never Bites 式“新常識派ロック”の姿を、とくとご覧あれ!


●A Barking Dog Never Bites - "Swamp Bury the Man"


全国に彼らの名が知れ渡るきっかけとなったファーストフルアルバム『DOGMA』に収録されているリードナンバー「Swamp Bury the Man」からご紹介しよう。
超ド級のヘヴィーサウンドとデスボイススタートという過激な幕開けから、A Barking Dog Never Bitesの生音への精神が感じられる。
ライブ感ある音がそのまま焼き付けられた生々しいサウンドたちに、音源を超越した刺激とパワーを感じざるを得ない。
疾走感を支えるドラミングに、スピードを底上げさせるベースライン、曲を華やかに彩るギターリフ。電子回路を通しているにも関わらず、リアル過ぎるサウンドが再現されている。
生身から繰り出される音は耳から体を走り抜け、血液を沸騰させるように熱い魂を注ぎ込んでいく。
また、彼らの音楽はただ圧倒されるだけではない。緩急のつけ方が非常に上手いのだ。
はじまりこそ、サウンドの重さや爆音を活かした開放的かつ大胆なアプローチだったが、曲間では広がりを持った音をタイトにまとめ、ハイスピードを活かしてバンド・サウンドをミニマムに抑え、鋭利に尖らせるようなアプローチを試みている。
ただ攻めるだけではない。こういったアプローチの幅広さも、A Barking Dog Never Bitesの妙であり、彼らがジャンルレスであり続ける重要なカギとなっている。


●A Barking Dog Never Bites「ReBowty」MV FULL Ver.


そして、彼らを語る上で欠かせないのがツインボーカルが生み出す異色のコラボレーションだ。
セカンドミニアルバム『LIBOWTY』のリード曲「ReBowty」を用いてご紹介しよう。
ダンサブルなナンバーで、ノリも良くライブにも映える一曲となっている。
この楽曲で際立っているのは、Ryoのスクリームである。
獣の鳴き声のような歌声は、一瞬人の声だと忘れるほど本能的で猛々しい。彼の歌声は、全身全霊に叫んでいるのにどこか優美で、力強くもあり儚くもある。
歌と音の間を行き交うRyoのボーカルには、今までに類を見ない“声”の使い方に思える。
そして、主旋律を担うWataruのボーカルは、とてもきれいでメッセージをひとつも零すことなく伝えるために、パワフルかつはっきりと歌い上げる。
彼の歌声があるからこそ、どんな楽曲も“歌”が際立ち、曲の意図や意味が浮かび上がる。そして、あらゆるジャンルを行き来するA Barking Dog Never Bitesに統一性を持たせているのだ。
このツインボーカルのバランスが絶妙で、バンド自身を唯一無二な存在へと導いている。
パワー押しだけではない。繊細なアプローチをツインボーカルがそれぞれの声色で加えることで、各ジャンル“らしさ”から逸脱したオリジナリティを確立させているのだ。


●Welcome to the "W∀NDERLAND"

今年4月に会場限定シングルとしてリリースされた『∀NDER』 に収録されている最新曲のひとつがこちら。「ライブで皆とひとつになって歌い、騒ぐ」をテーマにつくられた楽曲で、バンドらしさがぎゅっと濃縮されている。
ます、スタート直後のスクリームがインパクト絶大だ。歌声に導かれるようにやってくるのは、スタジアム級な壮大なサウンド・スケープだ。
元より演奏力に定評のある楽器陣だが、さらにそのパフォーマンス力が向上し、肉厚ある音になることで、バンド・サウンドに奥行が出ている。
爽快なスピード感、めくるめく展開で出会うワクワク感。まさにジェットコースターのような一曲だ。
跳ねるように前進するリズム・セクションに、レールを作るギターリフ。中盤に向けて加速を続け、一度収縮して余裕を与える。そして再び超加速を見せる。リズミカルなテンポと華やかな歌声で、急加速・急降下・急上昇を繋ぐ。
そして待ち受けるRyoの熱量あるスクリームとWataruの伸びやかなファルセットのハーモニーがたまらなく絶景なのだ。ハイトーンで交わるツインボーカルが、もはや神々しさまで感じられるほど美しい。
バンド全体のポテンシャルの高さが極まった一曲となっている。


生身の限界にチャレンジし続けることで、新常識をつくり出してきたA Barking Dog Never Bites。彼らの限界は、まだまだ遠いようだ。
音源にも生音を込めたい彼らの思いをより感じるならば、やはりライブに行くしかない。なぜなら、彼らは生粋のライブ・バンドであるのだから。
A Barking Dog Never Bitesの醍醐味は、ライブにあると言われている。秩序を撤廃したライブパフォーマンスと場内は、まさに無法地帯。全国各地を凶暴なダンスフロアに変えるという圧巻のパフォーマンスは、ジャンルに囚われない音が行き交う独特な空間だ。
11月19日には渋谷TSUTAYA O-WESTにてABDNB レコ発 × COZ ツアーファイナル" Beginning From The End "を開催予定だ。ぜひ、この機会に足を運んでみてほしい。



【ライブ情報】

『レコ発 ABDNBxCOZ Beginning From The End』

2018.11.19

会場:渋谷 TSUTAYA O-WEST
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥3,000 / DOOR TBA
出演:CODE OF ZERO / SALTY DOG

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