男女2人組バンド、ラッキーオールドサン。
バンド名は久保田麻琴(夕焼け楽団)のアルバムに収録されていた楽曲『ラッキー・オールド・サン』に由来。
二人ともが作詞・作曲を手掛けるというのが一つの特徴で、時代を問わない音楽性と抜群のポップセンスで、
懐かしくも新しく、そして何より心地よく響く音楽を聞かせる。
これまでに3枚のフルアルバムと2枚のミニアルバム、そして4枚の7インチシングルをリリース。
・ラッキーオールドサン(Lucky Old Sun) - 天国の古いお家
4thアルバム『うすらい』の9曲目に収録されている楽曲『天国の古いお家』。
オールドでトラディショナルな雰囲気のフォークに、ほのかにブルースの匂いが融合する、温かい空気感の1曲。
≪いつかは故郷に帰る 天国の古いお家まで 涙を拭いて また会えるから≫≪だから今日くらいは陽気に暮らそう≫
と歌う歌詞の世界観も、ノスタルジックで温かく、ほっこりする。
何かと心が荒みがちな昨今だが、この音楽を聴いている時間だけは少なくとも、満たされた気持ちになれるのではないだろうか。
たくさんの人に届き、その満たされた空気感が日本中に、世界中に広まっていけばいいなと思ってしまう1曲だ。
・ラッキーオールドサン(Lucky Old Sun) - 马马虎虎
同じく4枚目のアルバム『うすらい』収録曲『马马虎虎』。
こちらはアルバムの5曲目に収録されている。
タイトルである『马马虎虎』は中国語で「まぁまぁ」や「ずぼら」という意味の言葉。
そんなタイトルにピッタリの緩やかなサウンド感で描かれている1曲で、そこに気持ち良いバランスのチャイナテイストが乗る。
やりすぎると食傷気味になってしまうこともあるだろうが、抜群のバランス感覚で描かれているので、全く胃もたれはしない。
お茶目だといえるそのバランス感によって、むしろ何度も聴きたくなる楽曲となっている。
この2曲が収録されているアルバム『うすらい』は、これまでとは異なり、サポートを入れずに2人だけで作った作品となっている。
デザインなども自分たちで行い、手売りと公式の通販サイトなど自分たちが関わる場合のみに販売する形にしている。
2019年に結婚し、夫婦となった2人。
2人の家の中には簡易的なスタジオがあり、いつでも録りたいときに録れる環境が整っている。
だからこのアルバムは、二人の生活の延長線上にある作品だといえる。
自分の住む都道府県に来てくれるタイミングを逃さぬよう、是非Twitterなどをフォローして、
続報を追いかけていっていただきたい。