メンバーはVo.豹(ひょう)、Gt.友我(ゆうが)、Ba.凌央(りょう)、Dr.爻(こう)の4人。「ぼくらの残酷激情(グランギニョル)」というコンセプトを掲げ、繊細で過激な表現を用いる彼らは、これまでV系シーンで大きな話題を集め、ときに物議を醸してきた。

その楽曲には死や暴力といった世の中の負の側面が色濃く表れ、そこにエモーショナルでソリッドなサウンドと美麗なメロディが乗ることで独特の世界観を作り出す。パンチの効いたインパクトだけでなく、詩的で哲学的なストーリーもシェルミィの音楽の魅力だ。

2018年に入ってからは立て続けに2枚のミニアルバムをリリースし、12月にはさらなる作品のリリースも控えるシェルミィ。その注目度は、ハイペースな活動によって今最高潮に達している。

まさに、現在のV系ロックシーンの中でも最重要バンドのひとつと言えるだろう。



●優しい世界



シェルミィの世界観に触れる上でまず聴いてもらいたいのが、彼らの代表曲「優しい世界」だ。

リズミカルに跳ねる軽快なイントロから始まるこの曲では、冷ややかで理不尽な世の中の姿がシニカルな歌詞によってあぶり出される。そんな歌詞のストーリーとは裏腹に、「優しい世界」というタイトルを冠しているのも皮肉なポイントだ。

バンドのアンサンブルには和のテイストも取り入れられていて、豹のハスキーなボーカルも合わさることで、独特の艶やかさが生まれている。キャッチーなメロディが耳に心地よく響いて、強烈なメッセージ性とともにスッと頭に入ってくるキラーチューンだ。



●ファッションマイスリー



1stフルアルバム「ぼくらの残酷激情」の収録曲「ファッションマイスリー」は、ハイスピードに駆け抜けるリズムと激情を吐露するようなカオスなサウンドが印象的なロックナンバーだ。

重たく不穏な響きの楽器隊はゴシックな空気感を作り出して、マシンガンのようにまくし立てるボーカルがそこに物語の輪郭を切り出す。そんな前奏~Bメロから一転して、サビでは一気にキャッチーなメロディと刺激的な歌詞が広がっていき、その落差もあって聴き手の脳内にインパクトを残す。

めまぐるしく変わっていく曲展開によって、最後まで一気に聴いてしまうような一曲に仕上がっている。



実際に彼らの楽曲を聴いて過激な世界観に触れると、シェルミィがV系ロックシーンの中で注目を集める理由が体感できる。

アーティストとして確かな演奏力とセンスを持ち、その上に独創的な表現が乗っているからこそ、彼らは多くのV系ファンの心をつかんできたのだろう。

そんなシェルミィは、2018年12月26日に最新ミニアルバム「失楽園」のリリースを控えている。その直前である12月24日にはワンマンライブ「渋谷グランギニョル」も開催予定で、こちらも要注目だ。

ますます活動が勢いに乗っているシェルミィ。その最新情報は、公式HPやTwitterでしっかりとチェックしていこう。


【公式HP】http://shellmy.net/


【イベント情報】

「渋谷グランギニョル」

2018年12月24日(月)渋谷club asia

【出演】シェルミィ

※来場者全員に未発表音源「白昼夢の後、雪」プレゼント!

【OPEN/START】17:00/17:30

【料金】ADV 3000 / DOOR 3500¥(D代別)

[チケット発売]

e+一般発売:9/22(土)10:00~

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