2014年に結成されたミクスチャーバンド、THE四十八手's。(ザ・シジュウハッツ)

ミクスチャーバンドのステレオタイプなイメージは、全体的な音数が多くラウドな雰囲気なものだろう。しかしTHE四十八手'sの音楽は、決して音数が多いわけではない。むしろ音数は少なく、ありし日の「54-71」のような鋭利な印象を受ける。ステージパフォーマンスや一つ一つの音の鳴りは間違いなく激しいのだが、決してラウドにまき散らかしているわけではない。より激しく、よりゆったりとしたグルーヴを理想とした「Sex Funk」というのが彼らの一つのテーマだ。
結成時からのオリジナルメンバーは、ボーカルとドラム。しかしバンドとして一番状態が良いのは今だという。そんな状態の良さを持って、3月からはレコーディングを予定している。もちろんレコーディングがあれば新しい音源の発売もあるだろう。さらにはそれを引っ提げてのツアーも考えている。面白いことを考えていくというから期待は高まる。
楽曲に入り込んだ曲を作り、より少ない音で入り込んだライブをしたいと語るTHE四十八手’sの音楽は、文字通り「体感」するべき音楽だ。ライブではより音をダイレクトに感じることが出来るし、何よりグルーヴ感を体で味わえるだろう。ゆったりとした雰囲気のミクスチャーは、やはりグルーヴ感が命。しかしグルーヴ感を余すところなく音源で伝えるのは難しいところもあるだろう。だからこそのライブだ。実際ライブではグルーヴ感を最重要視しているというから、よりグルーヴ感を体感できることは間違いない。またたくさん通えば通うほど、その時々のグルーヴ感の違いを味わえて、より楽しめるはずだ。




・THE 四十八手's Studio Live "be-oh!!" 




2018年に撮影されたスタジオライブから、楽曲「be-oh!!」の演奏模様。ライブではこの曲以外の曲がラストになることは考えられないという。
スラップベースで始まる冒頭は、どちらかと言えば全体的に勢いがある雰囲気だ。しかし楽曲の雰囲気は途中からガラッと変わる。ディープな雰囲気のある、間をたっぷりとったような曲展開になるのだ。そのまま落ち着いて、グルーヴが身体に突き刺さるような展開で進むのかと思えば、徐々に全体の手数が増えていき、また勢いのある音の波に覆われる。
音の波に覆われたまま次第に音は消えていくが、そのまま終わりではない。そこからまたさらにもうひと展開あるのだ。一度音が止まった後、ドラムのカウントが始まり、より勢いのあるサウンドが広がっていく。
そんな凝った展開に、心を掴まれる一曲。また、そんな展開の激しい曲であるにも関わらず、それに全くずれなく対応するスキルやグルーヴレベルの高さも感じられる一曲だといえる。



ライブを大切にしている彼らにとって、曲はできてからがスタートだという。ライブを繰り返し、グルーヴをアップデートし、楽曲全体をどんどん研鑽していく。そうして日々レベルアップしていく彼らの先に待つのは、新しいステージだ。しっかりと目をつけておかないと、いつの間にかどんどん先へ行ってしまう可能性も高い。THE四十八手’sはそれだけのセンスと実力を併せ持つバンドだ。




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【ライブ情報】 



2020.1.25(sat.)

LIVE@渋谷Ruby Room
THE 四十八手's "presents
『乱痴気騒ぎ』
OP / ST 19:00/ 19:30
ADV / DOOR ¥2.000(+1D)
「Band」
・THE 四十八手's
・monoral zombie
・KOLDRYDE
・MALISSA
「DJ」
・RITCHIE
・MARINA

・ENA(Ruby Room)


2020/1/25@渋谷Ruby Room
『THE 四十八手's "presents 乱痴気騒ぎ』


2020/2/29@渋谷Ruby room

『THE 四十八手's "presents 乱痴気騒ぎ』


2020/3/@新宿MERRY-GO-ROUND


2020/4/25@三軒家 HEVENS DOOR