2014年3月の神戸で、ダンスポップロックの新時代を築くバンドが始動した。

Vo.Gt.岩渕想太、Gt.浪越康平、Ba.田野明彦、Dr.田村夢希の4人が神戸大学の軽音サークルで出会ったことで結成されたパノラマパナマタウンは、結成から間もなくデモCD制作や名門ライブハウス「太陽と虎」への出演など、ハイペースな活動を展開。翌2015年には、インディーズバンドにとって登竜門となっているオーディションイベント「RO69JACK」でグランプリを獲得し、結成2年目にして「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」へ出場するという快挙を果たした。
その後もさらなるオーディション入賞や自主企画サーキットフェス「パナフェス」の開催を経てますます話題を集め、2016年3月には初の全国流通盤「SHINKAICHI」をリリース。その後もCDリリースや大型イベントへの出演が途切れることなく続き、その存在感は邦楽ロックシーンで加速的に高まっていった。
そんなパノラマパナマタウンの音楽の特徴は、ポップとロックを高次元で融合させて独自の色合いを加えた、ファンキーなサウンドにある。圧倒的にキャッチーでありながら確かにロックであり、王道のど真ん中を貫きながらもアクの強さも持ち合わせた楽曲の数々からは、シーンに風穴を開ける革命児の風格を感じさせる。
2018年1月にはミニアルバム「PANORAMADDICTION」で、満を持してメジャーデビューを果たしたパノラマパナマタウン。その音楽を聴かずして、2010年代後半の邦楽ロックシーンは掴めない。


●フカンショウ



「フカンショウ」は、パノラマパナマタウンのデビュー作となった「PANORAMADDICTION」のリード曲だ。
跳ねのリズムから4つ打ちまで、様々な展開でストレートな盛り上がりを作っているこの曲。イントロからノンストップで疾走を続けるかと思いきや、途中で全く違う曲になったかのような超展開も見せたりと、キャッチーな中にも予想できないパンチの強さを持っている。
ステレオタイプの押し付けや慣れ合いにまみれた世界を揶揄する歌詞も、そんなサウンドのインパクトと絡み合ってより鮮烈に聴き手に響く。
強烈なメッセージ性とロックミュージックとしての聴き味の良さが両立したこの曲は、凝り固まった現状に殴りかかるような破天荒さを見せるキラーチューンだ。


●$UJI


メジャーデビュー後の初のデジタルシングルとしてリリースされた「$UJI」も、パノラマパナマタウンのポップを極めた世界観が表れた一曲だ。軽快さを強調した「フカンショウ」と比べると、こちらはリズムの面でもフレーズやメロディ面でもロックソングとしての色合いがより前面に押し出されている。
タイトルの「$UJI」には売上げや集客人数、成績など自分たちを縛るあらゆる「数字」と、その中を通る道「筋」といった意味合いが込められていて、数字の結果ばかりを求められる息苦しい世界の中でも自分を貫こうとする熱い気持ちが吐露されている。
鋭いアンサンブルとそんなメッセージが合わさることで、エモーショナルな感情が表れた一曲だ。


パノラマパナマタウンは、これまでの邦楽ロックシーンと地続きにつながりながらも、新鮮でエンタメ性の強い新たなロックサウンドを描いている。どこまでもポップでキャッチーで、その中に熱い衝動を込めた楽曲があるからこそ、彼らの名前は邦ロックファンに広く知られることになったのだろう。
2019年2月には、彼らの活動の象徴ともいえる「パナフェス」がまた開催される。今やメジャーバンドとして実力と貫禄をつけたパノラマパナマタウンが、これからどんな革命を描いていくのか、目が離せない。

【公式HP】http://www.panoramapanamatown.com/
【Twitter】https://twitter.com/pano_pana


【イベント情報】
パナフェス2019
2019年2月17日(日)OPEN 13:30 / START 14:00
会場:CHICKEN GEORGE / VARIT. / MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎

出演:パノラマパナマタウン / 愛はズボーン / Saucy Dog / Slimcat / THIS IS JAPAN / ドラマチックアラスカ / The Floor / PELICAN FANCLUB / Bentham / YAJICO GIRL / and more!!

主催 GREENS 
企画・制作 MASH A&R / interblend inc.
お問い合わせ GREENS 06-6882-1224(11:00〜19:00)