• muevo
  • muevo voice
AIOLIN ━━ 「革命的ヴァイオリニズム」哀愁の旋律で生み出す"唯一無二"の芸術作品に、V系バンドの新航路を見た

AIOLIN ━━ 「革命的ヴァイオリニズム」哀愁の旋律で生み出す"唯一無二"の芸術作品に、V系バンドの新航路を見た

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回はAIOLINの登場です。



哀愁をまとい、美しき旋律と芸術を描くヴァイオリンラウドロックバンド・AIOLIN(アイオリン)。

彼等の生み出す作品は正に「芸術作品」そのものだ。

2017年2月より始動。
ヒカリト(Vo&Gt&Vi&Pi)、悠(Gt)、レイス(Ba)、Seiya(Dr)の4名で活動をスタートさせる。
“哀愁”という詩のコンセプトと、“ヴァイオリン×バンド・サウンド”という音のコンセプトを表現したというバンド名。そこに込められた彼らのテーマは「革命的ヴァイオリニズム」だ。
彼らの音楽はまさに芸術作品。一音一音に対する拘りは凄まじく、全楽曲共通してヒカリトが今まで培ってきた音楽理論を駆使した美の旋律と、ソルフェージュや和声好きが高じた聴き心地良く尚且つ仕掛けも忘れない計算されたハーモニー、透き通るように綺麗でいてその中に憂いを帯びた幽玄なボーカル、力強く支えるバンドサウンドが融合し楽曲一つずつに世界観が確立されている。
それでいてメロディーはキャッチーでしっかりと耳に残るのだ。
音楽制作においては打ち込みを使わない生演奏で、自らの手で直に生み出す産物へあくなきこだわりを貫いている。大編成のオーケストラをも思わせる壮大なストリングスセクションも、一本一本ヒカリトが多重録音した生の音だ。
音源の中に聴ける繊細なピアノも全てヒカリトによる録音であり生のタッチならではの音色は特筆もの。
理論的に、そして緻密に作り上げられた作品はAIOLINの唯一無二の個性たらしめるものであり、正しく「革命的ヴァイオリニズム」だ。
感性と技術をすべて注ぎ作り上げた作品に自分たちの在り方を示す。そんなAIOLINの素晴らしき芸術作品について迫りたい。


●AIOLIN - Orpheus [Official Music Video]



まずは彼らの最新楽曲からご覧いただこう。
こちらは来年2019年1月9日にリリースされる彼らの2ndシングル『Orpheus』のリードナンバーである。
ギリシア神話をテーマに作られた曲で、音像と歌詞でひとつの物語を描いているそうだ。
幽玄に重なり合うストリングスと静寂のピアノに導かれ、バンド・アンサンブルと歌が始った瞬間、思わずぞくっとしてしまった。AIOLINの世界観を、耳で、肌で、心で立体的に感じられるのだ。
ヒカリトの歌声は、張り上げることはせず、ストリングスのようにしたたかに、伸びやかに鳴り響く。低音までも儚く、透き通るように極めて美しい。
楽曲の中での「歌」はまるで楽器のように強弱や感情の起伏を表し、その表現力は聴き手をぐっと引き込む。
彼らに不意の一瞬などないのだ。
ヒカリトと同じく、バンドメンバーも例外ではない。バンド・サウンドも雑味が一切なく、パワーバランスも音数もシンプルながら最適。まさしく“計画的”である。
そして計算し尽くされたメロディは聴き心地が良く、とてもキャッチー。メリハリのある展開を見せ、後半にかけてはさらにドラマチックに盛り上がり、最後には疾走感溢れるビートを鳴らし、ピアノオンリーで締めくくるという起承転結が素晴らしい。
歌い切る最後の音を溜め息のように吐き出すボーカルが印象的だ。
数ある仕掛けの中でも、ストリングスへのこだわりはとりわけ強く、特筆すべきアレンジで言えば2番サビ終わりから曲後半部分にかけてのオーケストレーションの素晴らしいストリングスは必聴。切なくも情熱的、そんな詩に宿る想いを誠実に表現しているといえよう。
音楽はもちろん、衣装やヴィジュアルも曲の持つ世界観を活かすために徹底的にこだわり抜いたという。Music Videoとは彼らにとって正に“芸術作品”なのだ。


●【ライブ映像】ヒカリト無伴奏ヴァイオリンソロ イザイソナタ第三番 / Aiolin Hikarito Violin Solo Ysaye Sonata No.3 Ballade [Live]



続いてはAIOLINというバンドを語るには外すことの出来ない「ヴァイオリン」そのものの魅力と、それを表現するヒカリトの確固たる実力に迫りたい。
こちらは2017年8月に行われたワンマンライブ“Quartet Night”より、 ヒカリトのヴァイオリンソロとして演奏された「イザイ無伴奏ヴァイオリンソナタ第三番より抜粋 / Eugène Ysaÿe, Sonata for Solo Violin No.3, Dminor "Ballade" Op.27」の映像をご覧いただこう。
ステージに1人佇むヒカリトは、時折力強い眼差しを見せながら、優雅に、そして時に情熱的にヴァイオリンを奏でる。
その音を聴けば彼のヴァイオリンが「本物」で有ることを疑う余地もないことは明らかだ。
ヒカリトが演奏しているのは、作曲家でありヴァイオリニストであるウジェーヌ・イザイが作曲した無伴奏ヴァイオリンソナタ。この曲はクラシックのヴァイオリンピースの中でも超高難易度で有名な楽曲だ。
弾きこなすには相当な鍛錬と技術が必要となるが…
ヒカリトは見事な指使いと正確なピッチで、すべての音を完璧に鳴らす。
静かに秘めた情熱を感じさせる眼差しが印象的だ。
それもそのはず、ヒカリトは日本最高の音楽機関である東京藝術大学器楽科を卒業しており、ヴァイオリンを第一線で学んできた。
ソルフェージュや音楽理論に裏付けられた作曲編曲スキルも東京芸大時代や、幼少期から培われた部分が大きいだろう。
AIOLINでもヒカリトは作詞作曲からアレンジまで、すべての過程を手掛けている。
常に音楽と共に生きてきたヒカリトは、想像も出来ないほどの練習と経験を積みかさね、高度なテクニックを習得してきたというわけだ。
力強く弾き終わる瞬間は自然と拍手をしてしまうほど圧倒的な演奏力を、ぜひ体感していただきたい。


●AIOLIN - Remember The Name [Live]



彼らのライブは、他のバンドでは見ることの出来ない溢れる個性で見どころ満載だ。
ヒカリトによるイントロのヴァイオリンもさることながら超絶技巧ギターソロは度肝を抜かれる。
こちらも先述と同様ワンマンライブ“Quartet Night”にて披露されたRemember The Name」のライブ映像。
激しいパフォーマンスに、臨場感溢れる掛け声、響き渡るデスヴォイスと、音源とは違いよりアグレッシブな印象が強い。
ディストーショナルなバンド・アンサンブルはヘヴィーかつ衝動的。音源では儚げなヒカリトの歌声も、熱を帯び、迫力を増している。
音源では聴き入ってしまうほど“完璧”な彼らの楽曲は、ライブでは生身の彼らだからこその熱が入り大きな盛り上がりを見せ、また別の姿へと変貌するのだ。そして、オーディエンスも全身で彼らの音楽に応えている。
ここに広がるのは、衝動、熱気、歓喜。音源だけでは想像できないこの光景は、まさにライブならではの醍醐味である。
彼らの姿勢からは音源は芸術作品、ライブはお客さんに対して直接メッセージを届けるもの、そんな思いが伝わってくる。
ライブをするからには、そこで出会った一人一人のリスナーと会話がしたい。
そんな衝動的なモノが、何か一つでも心に残れば嬉しいと、彼らは今日もライブに臨むのだ。


●AIOLIN - Home [Lyric Music Video]



最後に紹介するのは、AIOLIN初となる“詩”にフォーカスした映像作品「Home」。
全ての楽曲において歌詞を大切にしていると語るヒカリトが「特別な楽曲」と語るこの楽曲で表現するのは、「バンドを通して伝えたいメッセージ」。
AIOLINというバンドを通して伝えたい想いが、詰まっているそうだ。
「現実が辛いなら 時には逃げても良いから
貴方の居場所は 何時でも此処に在るから」
一つ一つが切なくも温かいヒカリトの詩の語りから始まり、壮大で美しいバンド・アンサンブルへと変わりゆくなかで、彼らは“いつもあなたの傍に寄り添う音楽”を鳴らす。
繰り返される日々の中で自分を見失ったり、居場所がわからなくなることは、誰にだってある。不安や悩み、孤独感。心の奥底に抱えるその思いを、ゆっくりと解いていくように、彼らは「ここに居場所があるから」と歌う。
楽器、メリーゴーランド、窓、風景。MVに映るものは人以外の景色と歌詞のみ。儚くも温かい映像だ。
だからこそ、歌詞に込められたメッセージがダイレクトに目に、耳に、心に届くだろう。
ヴィジュアル系バンドの多くは死を連想させるようなダークな世界観を持つが、AIOLINのモットーは「聴いてくれた人が明日を生きていけるような光を届けたい」のだという。
彼らは作品を通して、一人でも多くのリスナーが前向きな明日を生きていけるよう、心からの願いを込めて歌っているのだ。


将来は活動を通してクラシックとロック・バンドサウンドフリークの架け橋になることも目指しているというAIOLIN。
その動向からは目が離せない。
武器で在る抜群の音楽センスを発揮し、彼らは新しいヴィジュアル系バンドの道を開拓し続けるだろう。
計算し尽くされた音楽理論から成し得る美。そして、内に秘めた愛と情熱のある想い。そんなAIOLINワールドを筆者も全身で体感してほしいと思う。
年内はクリスマスイブ・クリスマス両日アコースティック編成でライブを行うとのこと。
アコースティックでのライブが多いこともまた、彼らの挑戦心がうかがえる。
来年1月9日にはセカンドシングル「Orpheus」がリリースされるので、こちらも合わせてチェックしてほしい。
唯一無二の音「革命的ヴァイオリニズム」を届ける彼ら、2019年もシーンにおける若手最重要バンドであることは間違いないだろう。


【リリース情報】
2019年1月9日(水) 

2nd Single 「Orpheus」2Type Release.



-Orpheus Side- ALND0006 

¥1500-(+tax) CD全3曲収録



-Eurydike Side- ALND0007
¥1500-(+tax) CD全3曲収録

【ライブ情報】

12月24日(月・祝) HEAVEN青山
AIOLIN ヒカリト クラシックヴァイオリンリサイタル 「Classical Night Vol.1 ~切なさ降り注ぐ夜も君と居られるなら~」
チケット購入URL

12月25日(火) HEAVEN青山
AIOLIN アコースティックワンマン 「Acoustic Night Vol.4 ~聖夜に響く音色の贈り物~」  
チケット購入URL

1月6日(日) 北とぴあドームホール
AIOLIN×Rides In ReVellion
Acoustic 2MAN Live「静寂の二重奏」
~Acoustic In The Dark 聴覚研ぎ澄ます灯火の夜~
チケット購入URL

1月10日(木) 新宿club SCIENCE
AIOLIN O-WEST成功祈願ONEMAN
「夢を乗せた方舟」
チケット購入URL

2019年2月6日(水) 渋谷TSUTAYA O-WEST 
AIOLIN 2nd Anniversary ONEMAN
「ANTITHESE」
チケット購入URL
・e+
・Livepocket
・チケットぴあ
・Yahoo!チケット
・楽天チケット
・ローソンチケット

カテゴリ一覧