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川嶋志乃舞 ━━ “伝統芸能ポップ”で、伝統を後世へ繋ぐ!三味線のプロが実現する「ニッポンカワイイカルチャー」とは?

川嶋志乃舞 ━━ “伝統芸能ポップ”で、伝統を後世へ繋ぐ!三味線のプロが実現する「ニッポンカワイイカルチャー」とは?

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回は川嶋志乃舞の登場です。



“伝統芸能ポップ”で伝統芸能を音楽で届ける三味線アーティスト・川嶋志乃舞(かわしま しのぶ)。

幼少期より、立ち三味線やバンドとのコラボを積極的に取り入れてきた津軽三味線奏者・佐々木光儀師に弟子入りし、太鼓やお囃子、唄を経て、本格的に津軽三味線を習い始める。
小学1年生の頃から早くも津軽三味線全国大会に出場し、4度も日本一の座を獲得。また、テレビやラジオへの出演や、海外文化交流使節団として海外公演も経験するなど、幼少期から華々しい活動を繰り広げてきた。
その後、長唄三味線を杵屋五司郎師に師事、東京藝術大学邦楽科に現役合格し、さらに三味線を極め、音楽の道へ突き進んでいく。在学中から独学で作詞作曲をはじめ、伝統に固執しない「今見ている日本」をテーマに、三味線や古典邦楽からヒントを得た独自の歌詞で、小粋でおしゃれな“伝統芸能ポップ”を展開してきた。
三味線界において、川嶋のように1人で演奏するというのは極めて珍しいスタイルだという。ほとんどの楽器においては、メトロノームに合わせて練習するというのが一般的だが、三味線の練習法にはなく、リズムやテンポにおいてもバンド楽器と合わせることは非常に難しい。ましてや曲自体のノリも違うため、取り入れる人は今までいなかったそうだ。そのため、三味線をポップスに用いる者もいなければ、そこに伝統芸能を掛け合せるといったカルチャーを持つポップアーティストも他にはいなかった。
また、アーティストとしての活動はもちろん、民謡音楽のバックとして演奏することも多く、そのキャリアは20年にも及ぶ。各所で弟子も抱える三味線のプロである川嶋の楽曲は、最近ではテレビでも使用される機会が増えたという。
着実に表舞台へ足を進め、川嶋が切り開く、カルチャーと斬新な音楽スタイルの融合は、世界に認知されつつある。
三味線や伝統芸能に根付く古風なイメージを覆す川嶋志乃舞による、めくるめく伝統芸能ポップの魅力について迫りたいと思う。


●川嶋志乃舞 【ショコラトークfeat.渡邊シン】MV FULL



まずご紹介するのは、2018年4月にリリースされたフル・アルバム『月曜日のマドンナ』に収録されている「ショコラトークfeat.渡邊シン」。

「ショコラケーキを挟んでおしゃべりをするのが欠かせない!」という、自分たちの日常を描いたという今楽曲は、ボーカルのないインスト楽曲なのだが、ドラムと三味線を会話させるようにセッションしたことから、この楽曲は生まれたという。
元より、三味線を弾いていて「いいな」と思ったフレーズを録りためておき、そのフレーズから楽曲を構築していくという。今回はそれを2人で行い、共に作り上げたそうだ。
その場の流れ、相手の音に対する応答、それらがリアルに反映され、会話しているようなラリーが曲中ずっと繰り広げられている。
まるで、カフェでテーブルを囲み、甘いケーキと飲み物片手に笑顔弾むトークを繰り広げる、そんな日常のワンシーンが鮮明に浮かぶようなキラーチューンだ。
古典的な三味線、というよりも軽やかなギターソロを弾いているような印象で、
川嶋の三味線は、まるで歌うようになめらかに音を紡いでゆく。
コラボ相手である渡邊シンの躍動感溢れる軽やかなドラミングが、ポップミュージックをさらに彩り、爽やかなフィーチャーポップを奏でる。
彼女の楽曲は、三味線に根付く“和”の印象を大きく変える、新しい三味線のスタイルであるといえよう。



●川嶋志乃舞 【プレミアムフライデーまで待ちきれない】MV FULL



こちらは、先述同様、フル・アルバム『月曜日のマドンナ』に収録されている「プレミアムフライデーまで待ちきれない」。

今までは古典の伝統芸能からヒントを得て作ることが多かったという川嶋が、日本でタイムリーに起きていることを曲作りに反映させようとし、社会人を喚起させた月1イベント「プレミアムフライデー」をチョイス。
「プレミアムフライデーを待たずに月曜日から楽しんでいこうよ」というのが、今楽曲のテーマである。
元気溢れるキュートボイスが弾けるスイートポップナンバーで、ラップを交えたおちゃめな川嶋の歌声がなんとも愛らしい。三味線だけでなく、彼女のパワフルな歌声も素晴らしく、その歌唱力の高さから、ボーカリストとしてのファンも多いだろう。
また、曲間にはテクニカルな三味線フレーズも盛り込まれており、しっかり三味線ならではの良さも感じられる。
実はこの三味線を取り入れるバランスには、非常に気を付けているという。
というのも、三味線をベースに楽曲全体を作ってしまうと“和”の印象が強くなりすぎてしまうため、まずはシンガーソングライターのように、歌詞を土台にピアノでメロディ、コードを作るそうだ。その後、アレンジャーに整えてもらった最後に、ようやく三味線を取り入れる。
こうすることで、ポップミュージックに、三味線がほど良く和テイストを加えることができる。この塩梅のつけ方こそ、斬新な三味線ポップを生み出す要因なのだ。
一度聴けば、ウキウキ気分が止まらない!聴いているだけで気分がアガるハッピーソングである。



●川嶋志乃舞 【遊廓ディスコ】MV FULL



最後にご紹介するのは、川嶋が東京藝大時代に作ったという楽曲、「遊廓ディスコ」。

「長唄の曲をもっとみんなに知ってほしい」と思い、制作したという。歌詞の中にも長唄の歌詞を抜粋している。
艶めかしい遊廓を切り取るのではなく、“女性が凛々しく生きた文化”としてフィーチャーし、時代文化の魅力を全力で表現している。
サビは耳に残るキャッチーなフレーズで、印象に残りやすい。中毒性抜群のキラーダンスチューンだ。

「もっとポップに日本を楽しんでほしい」という意思が強い川嶋。彼女が掲げる「ニッポンカワイイカルチャー」 にも、その思いは由来する。伝統芸能に固執することなく、日本の伝統を現代の“カワイイ”とミックスし、新しい文化へと進化させることで生まれるもの。それが伝統を残す道でもあり、今を生きる人たちにも愛される存在となるための方法でもある。そう彼女は信じるからこそ、三味線を交えたポップソングを生み出し続けるのである。

そして、ぜひMVの細部までも注目してご覧いただきたい。
アートディレクターには、きゃりーぱみゅぱみゅやAKB48、バンドじゃないもん!などを手掛けた経歴を持つ、KASICOを起用し、ユニークな遊廓を描いている。また、川嶋のキレのあるアグレッシブなダンスは圧巻モノ。
彼女の多彩な才能が、音楽と映像によってフルに発揮されたMV作品となっている。

伝統を後世へ残すため、新たな切り口として川嶋が生み出す「ニッポンカワイイカルチャー」、そして“伝統芸能ポップ”という新しいスタイルは、若い世代を中心に、幅広い日本国民へ届いてゆくだろう。そして世界の人が日本のカルチャーへ触れるきっかけとなる存在となるだろう。
そんな川嶋のパワー溢れるパフォーマンスを直に体験できるイベントが、これから東京にてなんと3ヶ月に渡り、4連続で行われるという。
関東近郊の方は、ぜひチェックしてほしい。その他の詳細はツイッターまたは公式HPで確認できる。そちらも合わせて要チェックだ!


【ライブ情報】

4連続企画!
川嶋志乃舞Presents ハイカラハーバーseason3 開幕決定!
~新時代への船出~
2019年
2/3(日) 恵比寿天窓.switch
3/1(金) 渋谷eggman
3/22(金)下北沢MOSAiC
4/20(土)渋谷eggman ※ワンマンライブ

主なゲストアーティスト/
GOOD BYE APRIL 、MINAMIS、ももすももす、しなまゆ、脇田もなり、つるうちはな、姫乃たま、かねこきわの他
4連続企画 通し券&各日程チケット発売中!

公式HP : https://www.shinobu-kawashima.com

公式Twitter :  https://twitter.com/nochaxxxy

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