声量で鼓膜をknock。
そのコピーの通り、同じ人が歌っているとは思えないほどに様々な質感の歌声を聴かせるというのが大きな特徴。
また、歌唱以外にも、自身で作詞作曲やイラストなども手掛けている。
・僕と雲隠れ / aMatsuka - Official Music Video
「VTuberというくくりではなくて、いちアーティストとしてこの楽曲が広がっていって欲しい」と話すこの楽曲は、
初めて自身で作詞作曲を手掛けた楽曲『僕と雲隠れ』。
色々と悩んでいたときに作った曲だというが、そこに込めるのは
「自分みたいに悩みを持つ人の救いになれれば」
「誰かにこの曲が刺されば良いな、共感してもらえたら良いな」
という思い。つまり、自分自身に向けて、ではなく第三者に向けて歌った曲だ。
空虚さや絶望感が香る詞世界だが、ただその中で落ちているだけではなく、
ラストは解決、光が見えるような終わりとなっているのが印象的。
だから辛い心に寄り添いながらも、そこから光へと目線を上げさせてくれる。
ファーストシングルということもあり、1年ほどの時間をかけて制作した同作。
MVは、「絵コンテを自分自身で仕上げ、それを共有して制作してもらった」という。
その結果、本当にイメージ通りのものが完成。
「この曲に関してはやりたいことが全てできた」と話す、トータルで自信をもって送り出す1曲になっている。
・消費期限切れチルドレン / aMatsuka - Official Music Video
同じく作詞作曲を自身で手掛けた楽曲『消費期限切れチルドレン』。
編曲は、憧れのボカロPだというシグナルP氏が担当。
“消費期限”が切れるときっと、もう子供ではいられない。
年齢的に子供と呼ばれなくなってしまい、記号的にはどうしても大人になってしまう。
この楽曲で描かれているのは、そんな「大人になりたくない。けれど世間的には大人」という時分の心情だ。
「歌詞はすんなり出てきた」というが、リアリティーは抜群。
今そこにある人も、かつてその時代を過ごした人も共感できる1曲だといえるだろう。
自身で特に気に入っているのは、≪いらない しらない みえないよ!≫という韻を踏んだ部分とのこと。
MVはアニメーションで制作されていて、「自分のやりたかった世界観を表現できた」と、
こちらも満足いく作品に仕上がっている。
・シュシュシュッ!シャコパンチ!/ aMatsuka - Official Music Video
楽曲提供を受けた2ndシングル『シュシュシュッ!シャコパンチ!』。
「自分で作った曲と違って、どうやって自分らしい表現をするのか、どういう色をつけるか、
といったことを考え、明るくポップに、かわいさ重視で歌った」というその言葉通り、
他の楽曲とあからさまに違う!と思うくらいに声を変えて歌われている。
まさに“多声類カメレオン系シンガー”としてのaMatsukaならではの質を感じられる、ラブリーな雰囲気が満載な1曲だ。
キャッチーさの溢れるメロディーラインや言葉選びもあって、思わず笑顔になってしまうのが魅力的。
そんなこの曲のMVは「いただいた曲だからこそ、自身も登場する。こういう表現をしたい!というのが明確にあったので、
ストーリーの見やすい絵コンテを描いた」という。そうして誰がみてもかわいい!と思う、歌いたくなるような仕上がりに。
また、合いの手がある楽曲なので、同じ事務所のメンバーに全員出演してもらい、コーラスにも参加してもらっている。
楽曲の雰囲気とマッチしたその和気あいあい感も、惹きつけられるポイントだ。