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tio ―― メンバー4人の絆が生み出す息ぴったりのアンサンブルが証明する美しい世界と“自由”

tio ―― メンバー4人の絆が生み出す息ぴったりのアンサンブルが証明する美しい世界と“自由”

muevo編集部にリクエストが寄せられた「気になるアーティスト」を紹介するmuevo pick up。今回はtioの登場です。


tio(てぃお)は4ピース・インストゥルメンタル・バンドである。

2008年、水谷真大(Gt&Pan)、新美耕介(AGt)、下田貢(Ba)、伊藤祐介(Dr)にて、三重県四日市市にて結成。
地元のライブハウスやカフェ、ストリートと様々なシチュエーションでライブ活動を行ってきた彼らは、自主企画イベントの開催や、野外フェスにも出演を重ね、自身のフィールドを拡大し続けるとともに、現在までに5枚のアルバム作品をリリースしてきた。
2017年にリリースした泉まくらや金佑龍をフィーチャーした『AND』は、発表当初から話題を呼び、さらに自身の名を全国へ広めるきっかけとなった。同年には、日本を代表する大型夏フェス“FUJI ROCK FESTIVAL 2017”に出演し、さらに幅広いファンを獲得した。
昨年には、バンド結成10年を迎えた彼ら。フルアルバム『Tiny Island Orchestra』をリリースし、ワンマンライブを名古屋 CLUB QUATTROで敢行。節目を経た今年、彼らはさらに自身の音楽道を進み続けることとなる。
青春時代を共にした4人ならではの繋がりが濃密に感じられる、息の合ったバンド・アンサンブルに、やわらかくあたたかなグッドメロディを取り柄とするtio。
主にギター2人が楽曲のテーマを持ちより、曲づくりからメンバー全員一丸となって取り組む。
今回は、インストならではの自由度の高い音楽を再現するtioの魅力について迫りたいと思う。

●tio「sign」



自身初のMV作品となった「sign」は、2014年にリリースしたアルバム『toitoitoi』のリードナンバーとなっている。

ボサノバのようなリズミカルなあたたかなメロディに、モダンジャズのような優しくやわらかなフレーズが交わり、朝陽を浴びるような清々しさや心地良さが感じられる。
後半にかけては穏やかなバンド・アンサンブルは加速し、今までにないロックなテイストが顔を覗かせる。疾走感を交え、目覚めた街を勢いよく駆け抜けていくような爽快なメロディに、気分が高揚してゆく。
この静と動の差の二面性が、tioの魅力でもある。
toconomaの石橋光太郎が手掛けたと言うMVは、上下反転した映像が続き、楽曲の持つ世界観とリンクした、日常の美しさを演出している。

●tio 「ungraspable」



こちらは2015年にリリースしたフルアルバム『1984』に収録されている「ungraspable」。

彼らの地元である三重県の思い出深い場所で早朝から撮影したというMVと共に流れるのは、ノスタルジックなアルペジオと切なげに交わるバンド・アンサンブルである。
懐かしい思い出のひとつひとつを巡るように、一音ずつ零れてゆく音たちは、まるで彼ら自身を表現しているようだった。
過去を慈しみ、愛する思いが溢れ、起承転結を描くように、時に激しく、時に愛おしく紡ぎ出されてゆくのだ。
ドローンを駆使した撮影とともに、メンバーゆかりの地である三重の街と一体となって演奏している光景には、ただならぬ壮大な世界観を感じる。
自身のバックグラウンドを込めた渾身の一曲は、tioの今までを集結させたような奥深いサウンド・スケープを描き、リスナーを瞬く間に幸せな記憶、美しい世界へと誘うのだ。

●tio 「SUN」



最後にご紹介するのは、2018年7月にリリースされた最新アルバム『Tiny Island Orchestra』に収録されている「SUN」である。

1日の始まりと終わりを告げる太陽をテーマに、生命の誕生から進化の過程を繰り返す様子がMVでは再現されているという。
このMVと楽曲のリンク性の高さも、tioの見どころの1つである。
もともとは違った意味合いを持っていたという楽曲が、完成と同時に新たな世界観を持ち生まれ変わったと、バンド自身も驚きの展開となったそうだ。
鮮やかなカッティングギターに、心地よいグルーヴィーなメロディを奏でるリズム・セクション。どれほど加速しても、どれほど複雑なメロディへ転身しても、爽やかで、あたたかい風をまとう。聴き心地が良く、まるで手を引かれたままあらゆる世界へ旅に連れて行ってくれるような、希望を見せてくれるようでもある。
ただぼんやり聴きながら世界へ没頭するのも気持ちが良いし、体を揺らして変化していくバンド・アンサンブルを全身で楽しむも良し。あらゆる楽しみ方をリスナーに投げかける、自由性の高い音楽である。
言葉がないからこその音楽の自由にある姿を、彼らは存分に楽しみ、その力を発揮させているのだ。


これからはフェスへの出演や海外公演も行いたいと意気込むtio。
メンバーの絆を感じる息の合うバンド・アンサンブルは、音楽が自由であることを証明するとともに、大きく世界へ羽ばたいてゆくことだろう。

国境を越え、世代を超え、たくさんの人の日常の風景や記憶、思い出すべてをくぐり、共鳴しあうことができる音楽だ。



そして2月13日には、デジタルシングル『Departure / 星の降る街』がリリースされた。
ライブ会場限定で配布されたカセットテープのみに収録されていたという楽曲と新曲を合わせた特別なシングルとなっており、各種配信サービスでストリーミングやダウンロードが可能である。

彼らの新たなスタートを飾る重要な2曲、ぜひチェックしていただきたい と思う。


tio 「Departure / 星の降る街」

2019.02.13 配信開始

1.Departure 2.星の降る街

Apple Music|https://apple.co/2N1Mkmg

Spotify|https://spoti.fi/2IacowT



公式HP:http://www.t-i-o.jp

公式Twitter:https://twitter.com/tio_bud/

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