語感よく記憶に残る名前を持つ彼は、いわゆる「VTuber」として活動している”地球外生命体”だ。故郷の「ぼっち星」でバンドを組んで活動した後、日本のバンド音楽に憧れて地球に来訪。2016年末ごろから日本での音楽活動をスタートした。
肩書は「ひとりぼっちロックバンドバーチャルYouTuber」。オリジナル楽曲の公開などを中心に行うぼっちぼろまるは、さまざまな個性がひしめき合って今大きな話題を集めているVTuber界において、ひときわ異彩を放っている。インディーズ音楽ファンのみならず、VTuber活動がきっかけで音楽も好きになってくれるファンも多いそうだ。

また、その活動はYouTube上のみにとどまらず、ライブやリアルイベントも精力的に展開。一人のアーティストとして、活躍の場を広め続けている。


・うたうぼっちのテーマ

ぼっちぼろまるの代表曲のひとつであり、自身も「ぼくにとって一番大事な曲」としていえるのが、この「うたうぼっちのテーマ」だ。
サウンドは軽快な王道のギターロック、歌詞にはアーティストとしての彼の真摯な想いや記憶が込められていて、そのバックグラウンドがかいま見える。

自分を「ひとりぼっちロックバンド」と定義し、孤独を感じる多くの人の支持を集めてきたぼっちぼろまる。VTuberというソロ活動スタイルの中で歌うことを止めない理由がうかがえるストレートなロックナンバーだ。


・まじえぐい

飛び跳ねるようなサウンドが印象的な「まじえぐい」は、変則的なリフや歌謡曲的な空気を感じさせるメロディで聴かせるキラーチューンだ。
音楽的にはRADWIMPSや9mm Parabellum Bullet、ヒトリエなどの影響を強く受けているというぼっちぼろまる。その要素を感じさせるサウンドは、現代邦楽ロックファンを中心に高い評価を集めている。

新しい時代である令和の初日に公開されたこの曲。そこには「タイムマシン」をテーマに過去の自分へ未来から語りかけるような言葉が並んでいて、疾走感のあるアンサンブルとともに走り出したくなるような高揚感を見せてくれる。


・ハナサカステップ

こちらは6月1日に公開されたばかりの新曲「ハナサカステップ」。
ギター主体のバンドサンドを展開することが多いぼっちぼろまるだが、この曲ではEDM的なビート感の強いリズム、シンセによるフレーズも展開されるなど、より挑戦的で自由なサウンドが印象的だ。
メロディや詞世界にはどこかノスタルジックな響きがあって、切ない青春の風を感じさせるようなストーリーがセンチメンタルなギターリフとともに耳に残る。



音楽系VTuberとしてはもちろん、新しい活動スタイルで注目を集める新世代アーティストとしても話題のぼっちぼろまる。YouTubeチャンネルの登録者は既に1.4万人を突破し、インディーズロックシーンにおいて大きな存在感を示し始めている。

音楽性は王道に、活動のかたちは新しく。ぼっちぼろまるの世界観がこの先どのように広がっていくのか、今から要注目だ。


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